感想：小説「未知なるインパルス」（宇宙英雄ローダン・シリーズ 492巻）(2015年3月6日(金)発売)

　小説「未知なるインパルス」（宇宙英雄ローダン・シリーズ 492巻）の感想です。
（※以下、今回の話の内容について触れています。ご注意ください）

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■データ（公式）
http://www.amazon.co.jp/dp/4150119953
未知なるインパルス (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-492 宇宙英雄ローダン・シリーズ 492) 文庫 2015/3/6
クラーク・ダールトン (著), H・G・エーヴェルス (著), 工藤稜 (イラスト), 増田久美子 (翻訳)
文庫: 272ページ
出版社: 早川書房 (2015/3/6)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150119953
ISBN-13: 978-4150119959
発売日： 2015/3/6

＞《バジス》が故郷銀河へ帰還する直前に、グッキーは未知存在のインパルスを受信した！

＞アトランはライレとともに物質の泉の彼岸へ行ってしまい、もはや《バジス》がエランテルノーレ銀河でできることはなくなった。ローダンにのこされた選択肢は、アトランの帰りを待たずに故郷銀河へ帰還することだけとなる。いよいよ出発が迫り、乗員たちの気持ちは浮きたっていた。ところが、出発の十数分前になって、グッキーが友からのものと思われる船外のインパルスを受信した。その正体をたしかめなければならない!

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■宇宙英雄ローダン・シリーズ[492]巻

　日本で発売されている小説では最長を誇るSF「宇宙英雄ローダン･シリーズ」の一冊です。

発売日　＝ 2015年3月6日(金)
サイクル＝第15サイクル「宇宙の城」

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◆９８３話　未知なるインパルス（クラーク・ダールトン）（訳者：増田久美子）

　銀河系への出発を目前にした《バジス》艦内で、謎の精神インパルスが受信され！？

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　ほぼまるごと『ハルノの宇宙冒険談』で、番外編と言っても差し支えありませんでした。ダールトン先生が持ちキャラのハルノのために好きなように書いた話っぽいです。もしかしてハルノはこの話でシリーズ退場なのかしら？

　あと「インパルス」という単語がいかにもローダンらしいというか、他所ではあまり聞かない単語のような気がします。

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◇９８４話　劫罰の武器（H・G・エーヴェルス）（訳者：増田久美子）

　ラボリ人兵士たちは、拿捕したテラ宇宙船に攻撃を開始するが！？

−＞

　まさかの１２０万年前のガルベシュ軍団員が再登場です（ホントは先読みで知っていたけど）。それにしてもアムトラニクが都合よすぎ。テラナーの捕虜の要領を得ない発言を聞いただけで銀河系情勢（宇宙震がガルベシュ軍団再襲撃と誤解された、人工生物のオービターたちが銀河系を制圧中、etc）を瞬時に把握したのも凄いのですが、それどころか「実はオービターの基地『施設』の位置を知っている」にいたっては『何故だ』としか言いようがありません。

　『劫罰の武器』って名前はおどろおどろしいけど、意外とたいしたことは無かったですね。テラナーがまるっきり太刀打ちできないレベルかと思っていたら十分対処可能だったし。

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　前半はちょっとたるかったけど、後半はまずまず。

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★表紙絵

　メインはローダン、ブル、グッキー。背景は宇宙を飛ぶ《バジス》。左上に浮かんでいる黒い玉は、惑星か……、と思いましたが、多分ハルノなのでしょう。

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★あとがきにかえて

　担当は「増田久美子」氏。全１ページ。朝出勤時に見かける個人タクシーの話。

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★予告

　次巻は493巻「オービターの宿敵」(Ｈ・Ｇ・エーヴェルス＆マリアンネ・シドウ)(2015年3月20日(金)発売予定)。

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★おまけ

　あらすじネタバレ版はこちらへ。