感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第7話「選挙戦にアタック!」


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【※以下ネタバレ】
 

第7話 選挙戦にアタック! Wheels

 

あらすじ

ブリッグス率いるIMFチームはバレリア国へ潜入。その国の不正選挙を正し、独裁政権国家の成立を阻止できるのか。

【今回の指令】
 バレリア国では、近々二大政党「国民党」「国粋党」のいずれかを選ぶ選挙が行なわれる。ところが国粋党は警察と結びついており、勝利のため、警察署内に置かれた投票機に細工をしたという情報が入った。もし国粋党が不正な勝利をつかめば、すぐさま暴力をもって独裁政権が誕生することは間違いない。IMFは不正を阻止し、選挙結果が正しいものになるようにしなければならない。


【作戦】
 IMFメンバーはまず警察署内の投票機を調べ、数値のカウンターが最初から国粋党2000票、国民党マイナス2000票、という値になっていることを確認する。その場では細工は元に戻せないので、一旦警察署から逃げようとするが、アクシデントでバーニーが撃たれてしまう。その後、ローランが地元の有権者に変装して投票に出かけ、心臓発作で倒れた芝居をする。そこに救急隊員に扮したメンバーが駆けつけ、投票機の数値を正しい値に直して立ち去る。選挙は国民党の勝利だった。


感想

 評価は△。


 無理のある設定と、まだるっこしい展開で、正直退屈しきりだった。

 バレリア国はどこにある国かは不明だが、警察を「Policia」と書く事からスペイン語圏であることは解る。また貨幣がフランであるらしい。さらに、ちょっとしたことで即座に独裁政権が誕生する可能性がある、という事から、中南米のどこかという設定だろうか。

 今回のキーとなるアイテムが選挙投票機。「放映時点の1966年にそんなハイテクそうなものがあったのか?」と驚いたが、実物はただの巨大な箱で、2本のレバーがついているだけのものである。レバーにはそれぞれ党名と対応しており、投票したい党の方のレバーをガチャっと手前に引くと、内部で数値がカウントされる、という物。まあ確かに一々紙の投票用紙を開いて、枚数を数えるよりは効率的かもしれないが、費用対効果がメチャクチャ悪そうである。また、劇中でも、いざ投票という時になって、二台の内一台はギアの故障のため使えなくなってしまう。やはりちょっとこれを実用に使うのは危なっかしいと言えるだろう。

 それにしても、今回の展開は無理がありすぎる。まず国粋党が不正を目論んでいるなら、投票機一台ではなく、全国レベルで機械をいじっているはずである(一台だけの結果を不正してもたいした数にはなるまい)。それではIMFがどうにかできる話では無くなるので、一台だけを処理するという話になっているが、もうその時点で白けてしまった。

 また、IMFはローランに良く似た地元住民ミゲール・コルドヴァ(ローラン役のマーティン・ランドーの二役)を見つけてきて、シナモンがミゲールを上手いこと投票所から引き離した隙に、ローランがミゲールに変装して投票所に乗り込む。クライマックスで、ローランが投票機の前で心臓発作で倒れたふりをして投票機から関係者の注意をそらした隙に、バーニーが機械の数値を正しい値に戻すのだが、このあたり、関係者がじれてカーテンを開けたら即座に怪しいとばれてしまうので、あまりにもずさんというか綱渡りの作戦である(実際、駆けつけてきた司祭にばれていた)。そもそもローランに似た住人が居なかったら、IMFは一体どうする気だったのかと問い詰めたい。

 最後、ラジオで国民党が勝利して作戦が成功したと知ったシナモンは、ミゲールを置いてさっさとバスで立ち去ってしまう。ミゲールはシナモンが警察に追われていると信じて力を貸したのに、利用するだけされてポイというのも酷い話である。さらにミゲールは帰宅したら自分が心臓発作の末に死んだことになっているのを知って大混乱だろう。IMFも、悪人を騙すならともかく、善意の一般市民を巻き込むのは止めて欲しいものである。

 原題「Wheels」は「車輪」の意味。投票機の中のカウンターを意味しているのであろう。


参考:今回の指令の入手方法

 ブリックスが木材加工場(?)に車で乗り付けると、バンが止めてある。バンの後部にはテープレコーダーと資料が置かれているので、ブリックスが指令を再生して確認する。最後、「このテープは処分してくれたまえ。」と指示されるので、火の中に放り込んで燃やす。


他のエピソードのあらすじ・感想

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