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黒いモノリス (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-530 宇宙英雄ローダン・シリーズ 530) 文庫 2016/10/6
クルト・マール (著), クラーク・ダールトン (著), 工藤 稜 (イラスト), 増田久美子 (翻訳)
ローダン一行は、アンモニア湖のそばにある謎にみちた黒いモノリスの調査を開始した!
ペリー・ローダンは重巡《ダン・ピコット》に乗り、深淵の騎士の先駆的存在ポルレイターがひそむとされる球状星団M-3にやってきた。ところが、かくれ場の座標で発見した水素惑星EMシェンには、奇怪な原住生物のEM海綿がいて調査活動もままならない。ローダン一行は、なんとかEM海綿をしりぞけ、謎のインパルスを発している黒いモノリスと、あたかも生きているようにふるまうアンモニアの湖の調査を開始した!
発売日 = 2016年10月6日(木)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」
【※以下ネタバレ】
内容
◆1059話 黒いモノリス(クルト・マール)(訳者:増田久美子)
ローダンたちは惑星EMシェンに基地を設営し、「風化しない黒いモノリス」と「生きているようなアンモニアの湖」の調査を開始したが!?
長々と一話使った割に「何も解りませんでした」という結論の、徒労感が酷いエピソード。これは酷すぎ。
◇1060話 火山惑星(クラーク・ダールトン)(訳者:増田久美子)
テラナーは、ポルレイターの手がかりを求め、未知惑星ヴァルカンの調査を開始したが!?
まさかのニ連続水増し回で、削除しても何の問題もない幕間劇。早くポルレイターが見つかったら話が持たない、ということかもしれませんが、二話続けて「無くても問題ない話」という構成はねぇ……、ただ、P147~149のグッキーとパンタリーニ艦長の「ニッキ・フリッケルに色目を使う乗員が居てけしからん」話はちょっと笑ってしまいましたよ。
前半・後半とも大外れ。
表紙絵
メインは、手前がミュータントのイルミナ・コチストワ。その向こうがニッキ・フリッケル。背景は、惑星EMシェンの荒野、スペースジェット、空飛ぶグッキー、多分空を飛ぶEM海綿。
あとがきにかえて
担当は「増田久美子」氏。全3ページ。作中に出てきたドイツの伝説の生物「ヴォルパーティンガー」の話と、森美術館の「宇宙と芸術展」、の話。
次巻予告
次巻は531巻「物質暗示者」(H・G・エーヴェルス)(2016年10月21日(金)発売予定)。