感想:小説「テラナー抹殺指令」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 535巻)(2016年12月20日(火)発売)

テラナー抹殺指令 (宇宙英雄ローダン・シリーズ535)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121060
テラナー抹殺指令 (宇宙英雄ローダン・シリーズ535) 文庫 2016/12/20
H・G・エーヴェルス (著), ウィリアム・フォルツ (著), 小津 薫 (翻訳)


ダルゲーテンふたりは超越知性体セト=アポフィスのローダン抹殺の指示に反抗するが!?


ダルゲーテンのサグス=レトとケルマ=ジョは、その物質暗示者としての能力を利用しようとたくらむセト=アポフィスに支配され、工作員にされてしまった。エビ形アンドロイドにはいりこみ、テラナーを相手にさまざまな妨害工作を働いたのち、球状星団M‐3の惑星インパルス2にふたたびもどってくる。生命の宿る巨木を撃って倒せとセト=アポフィスに命令されたためだったが、二名はその命令に疑問を感じはじめていた!

 
発売日 = 2016年12月20日(火)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」
 
【※以下ネタバレ】


内容

◆1069話 テラナー抹殺指令(H・G・エーヴェルス)(訳者:小津 薫)

 ローダンたちはポルレイターの手掛かりを求め。再度M-3球状星団の惑星インパルスIIを訪問したが!?


 ローダンがコマンド隊員を率いて延々地下世界を探索する話……、この手の水増し話は久しぶりです。まあ、一応最後にはダルゲーテンが仲間になる話なので、それなりに進展はあったと言えばあったのですが、途中の洞窟探検は退屈でした。



◇1070話 物質の虜囚(ウィリアム・フォルツ)(訳者:小津 薫)

 テラナーはダルゲーテンとともに、惑星クラタウの調査を開始するが!?


 ついにポルレイターと遭遇する話。今まで「ポルレイターの基地を発見→何も手掛かりなし」のエピソードばかりが連発されて、いい加減飽き飽きていたので、ようやくという気持ちです。大体ここまで引っ張りすぎ。ポルレイターの過去話は面白くはあったのですが……


 前半・後半ともそこそこのお話でした。


表紙絵

 メインはローダン。その後ろにいるのが、ラス、アラスカ、イルミナ。左半分の異生物がダルゲーテン、下端のエビはポルレイターのアンドロイド。


あとがきにかえて

 担当は「小津薫」氏。全5ページ。過去にドイツ語以前にフランス語やロシア語やイタリア語を学ぼうとしていたこともあった、という話。


次巻予告

 次巻は536巻「中継基地オルサファル」(マリアンネ・シドウ&エルンスト・ヴルチェク)(2016年12月31日(土)発売予定)。


おまけ

 関連サイトはこちら。

ペリー・ローダンへの道
http://archduke.la.coocan.jp/PRSindex.htm