感想:NHK番組「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿 スペシャル」『闇はなぜ生まれるのか』

科学を学ぶ者の倫理―東京水産大学公開シンポジウム

フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿 http://www4.nhk.or.jp/P3442/
放送 NHK BSプレミアム(毎月最終木曜日 21:00~22:00 放送)。

【※以下ネタバレ】
 
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スペシャル回 闇はなぜ生まれるのか (2016年12月29日(木)放送)

 

内容

2016年12月29日(木) 午後9:00~午後10:30(90分)


科学の知られざる姿に迫る「フランケンシュタインの誘惑」90分拡大スペシャル!今回は科学の最前線で活躍する現役の科学者が分野を超えて集結!生々しいエピソード続出!


フランケンシュタインの誘惑」90分拡大スペシャル!今回は科学の最前線で活躍する現役の科学者が分野を超えて集結!なぜ科学者は、好奇心の暴走を止められないのか?自分が神であるかのような全能感を持ってしまうのか?科学者にとって「美」とは?そして、戦争と科学の進歩は切り離せないのか?これまで取り上げてきた驚がくの“科学史の事件”をもとに、科学がなぜ“闇”を生み出してしまうのか、徹底的に迫る!


【ナビゲーター/ナレーション】吉川晃司,【出演】池内了,谷口英樹,肥山詠美子,山下了,栗原聡,【司会】武内陶子

 年末90分スペシャル回。

 半分総集編で過去回の内容のダイジェスト放送と、それを見たゲストたち(過去に番組に出演した各分野のトップ学者たち)が座談会形式で意見を述べる、という作り。扱われたエピソードは


放射能 マリーが愛した光線 マリー・キュリー
人が悪魔に変わる時 史上最悪の心理学実験 スタンフォード監獄実験
“不死の細胞”狂想曲事件 アレクシス・カレル
愛と憎しみの錬金術・毒ガス フリッツ・ハーバー
原爆誕生 科学者たちの“罪と罰” アメリカの原爆開発
水爆 欲望と裏切りの核融合 《水爆の父》エドワード・テラー


感想

 予想通り半分総集編だったのですが、学者たちのトークが結構面白かった。

 基本的には「暴走しないようにしないとね」とか「水爆の父エドワード・テラーが、自分は作るだけ、使うか決めるかは別の人の責任、とか言っているのは良くない」とかのまっとう発言だったのですが、たまーに、「科学の世界は一位が全て、二位以下には価値がないから、ちょっとマイナスがあっても立ち止まっていられない。そんなことを言っていたら、他の人が先に進んでしまう」とか結構生々しいことをポロッと言っていたりして。

 まあ本音が聞けたほうが視聴者的にも楽しいので、倫理問題はともかく、番組としては面白かったであります。



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