【科学】感想:科学番組(新番組)「サイエンススペシャル フランケンシュタインの誘惑 E+」第1話「人体蘇生」

フランケンシュタイン (新潮文庫)

フランケンシュタインの誘惑E+ https://www4.nhk.or.jp/P3442/
放送 NHK Eテレ。毎週木曜日午後10時。

【※以下ネタバレ】
 

科学は、人間に夢を見せる一方で、ときに残酷な結果を突きつける。理想の人間を作ろうとした若者フランケンシュタインが恐ろしい怪物を生み出してしまったように―。


科学史の陰に埋もれた“闇の事件”にスポットを当て、科学の魔性の姿に迫るスリリングな教養番組。徹底した調査に基づく取材ビデオとVFX技術を駆使した独自の再現ドラマによるスタイリッシュな映像で、科学史の闇を掘り起こす。


番組ナビゲーターは時空を超えた謎の知的生命体「ドクターフランケンE+」。
科学は、誘惑する。


オープニングテーマ、ナレーション: 吉川晃司

 

第1話 『#1 人体蘇生』 (2019年4月4日(木)放送)

 

内容

科学史に埋もれた闇の事件に光を当てる。第1回は有史以来、人類が追い求めてきた夢「死者の復活」! 人体蘇生に取り組んだ若き天才。「死」は科学の力で操作できるのか?


科学史に埋もれた闇の事件簿。第1回は人類が追い求めてきた夢「死者の復活」に迫る!つぎはぎの死体に命を吹き込み怪物を作り出してしまったゴシック小説の名作「フランケンシュタイン」。小説が映画化され大ヒットした1930年代、人体蘇生を実現しようとした男がいた。男は動物を自らの手で次々に殺し生き返らせるという実験を成功させ一躍時代のちょうじとなるが。「死」を科学の力で操作しようとした天才と、その闇に迫る!


【語り】吉川晃司

 
詳細は以下

感想:科学番組「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」第22回(最終回)『人体蘇生』
http://perry-r.hatenablog.com/entry/2018/03/30/002253

perry-r.hatenablog.com


感想

 2015年から2018年にかけてNHK BSプレミアムで放送された科学番組「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」が、この4月から生まれ変わって地上波のNHK Eテレで放送開始。

 予告されている初回の放送内容を見ると、過去にBSプレミアムで放送した物と同じだったので、単に番組タイトルを変えただけかと思っていたのですが、番組プロデューサーの北村卓三さんから直にメッセージを頂きまして、

https://twitter.com/3tk/status/1113766067413762049
ぜひm(__)m BSプレミアム版とは構成が違うのと、科学の進歩は日進月歩ですので、できる範囲で情報がアップデートされた部分もありますー ※去年Eテレで特集として放送したものが定時番組になりました

 
 とのことでしたので、改めて視聴してみました。


以下
・「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」→「無印」
・「フランケンシュタインの誘惑E+」→「E+」
とします。


 無印とE+は、基本的な放送内容は同じですが、細かい箇所で違いが見受けられました。


(1)ナビゲーターが変更された

 無印では番組ナビゲーターはナレーション担当でもある吉川晃司氏で、番組の最初と最後に顔出しで登場し、芝居がかった感じで番組への導入と締めを行っていました。

 E+では吉川晃司氏の出番は(ナレーション以外では)ゼロになり、代わってCGで作られたキャラクター『謎の知的生命体「ドクターフランケンE+」』がナビゲーターとなっています。

 このドクターとやらは、球の下側に下向きの円錐が有り、さらに円錐の横に二本の鋭いトゲが配置されているという、かろうじて人っぽく見えなくもない外見です。またいかにも人工音声っぽい声で喋ります。ちなみに声の担当は武内陶子アナウンサーですが、音声加工が凄すぎて全然わかりませんでした(笑) 言いぐさを聞くと、人類とは全く異なる存在の模様。


(2)章形式になった

 E+では、番組内容ごとに「第●章」と表示されるようになりました。


(3)科学者とのトークが無くなった

 無印では、毎回ゲストに科学者二人を呼んでいて、番組の丁度いい切れ目ごとに武内陶子アナウンサーが二人とトークするパートが有りました。そして、科学者たちが「いや~、こんな実験は倫理的にやっては駄目でしょう」とか「科学というのは競争ですからね。そのためにこういう実験をしたのも解らなくも無いですね」とかの感想を語っていたのですが、E+ではそれが丸ごと無くなりました。



 という事で、基本的にBSプレミアム版と大差は有りませんが、ドクターフランケンE+の台詞が随所に有るので、そういう新要素を見逃したくないので、この「E+」も見ていくことにしたいと思います。

参考:BSプレミアム版「フランケンシュタインの誘惑」内容・感想

d.hatena.ne.jp
 
 
闇に魅入られた科学者たち―人体実験は何を生んだのか