【科学】感想:NHK番組「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」(NHK BS)「ディープフェイク リアルが揺らぐとき」(2024年4月19日(金)放送)

フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿

フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/11Q1LRN1R3/
放送 NHK BS。

www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
 

科学は、誘惑する。

 

「ディープフェイク リアルが揺らぐとき」(2024年4月19日(金)放送)

 

内容

本放送
BSP4K 2024年3月21日(木)21:00~21:45
NHK BS 2024年4月19日(金)20:45~21:30


「科学」の持つ魅力にとり憑かれ、人生を狂わされた科学者たちの闇の事件簿―。輝かしい科学史の闇に埋もれた事件に光をあてる、新しい知的エンターテインメント番組。


今期最後となる5回目のテーマは、ディープフェイク。
コロナ禍は天罰だと主張するベルギー首相。ウクライナ軍の投降を呼びかけるゼレンスキー大統領。全て画像生成AIが作り上げた精巧なニセモノ、「ディープフェイク」だ。
自ら学び成長するAIは今や人類を騙しニュースをでっち上げ新種の詐欺や恐喝事件を引き起こし、国連の犯罪研究所が最大限の警鐘を鳴らすほどの危険な技術となった。
始まりは2014年、ある学生が発明した画期的な画像生成AIだった。わずか10年足らずで爆発的な進化を遂げた画像生成AIが市場に出回った。フェイク画像・動画は増える一方だ。フェイクニュースが情報社会を崩壊させる未来とは?

 
 AIが作る偽の画像・動画、通称ディープフェイクが大氾濫している。

 ほんの10年前までAIで画像を生成する技術は大したことはなかったが、AIに「画像生成」と「その画像が本物か偽物かを判定させる」という二つの役割を与え、これを競争させたことで飛躍的に技術が向上した。

 やがてアメリカのアングラネットで「ディープフェイクス」と名乗る人物が、既存のポルノ動画の女優の顔に有名人の顔を貼り付けるという技術を生み出し、見た人を震撼させた。そして彼にちなんでこういうリアルな偽物の映像の事を「ディープフェイク」と呼ぶようになった。その後ディープフェイクスは彼の技術を公開しディープフェイク動画は誰でも作れるようになってしまった。

 かつてはディープフェイク動画は「人間が瞬きしない」などの点で見分けがついたが、そういう特徴はたちまち消されてしまい、人間では判断がつかなくなった、そのためAIに大量のディープフェイク動画を学習させ、本物か偽物かを判断させるようになったが、こうなるともう「なぜAIはこれを偽物と判断したのか」という理由が人間には解らないような状態となった。

 もう今では事実上生成された動画なのか本物なのか見分ける手段はなくなってしまっている。

感想

 2023年年度版の最終回。

 まあ旬なテーマではあるのですが、「フランケンシュタインの誘惑」という番組にしては内容が浅くてがっかり。フェイク動画が氾濫して大変、とか……、そう言うのじゃなくて過去の科学者がやらかしたとんでもない過ちとかそういうのをネタにしてほしい。もうネタ切れなんですかね。
 
 

この番組について
科学は、人間に夢を見せる一方で、ときに残酷な結果をつきつける。
理想の人間を作ろうとした青年フランケンシュタインが、怪物を生み出してしまったように―
輝かしい科学の歴史の陰には、残酷な実験や非人道的な研究、不正が数多くあった。
そんな闇に埋もれた事件に光を当て、「科学」「歴史」「倫理」に迫るシリーズ。


オープニングテーマ/ナレーション 吉川晃司 (ミュージシャン)