感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第12話(シーズン1 第12話)「国境を越えさせろ!」

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【※以下ネタバレ】
 

第12話 国境を越えさせろ! Fakeout

 

あらすじ

犯罪人の引き渡しが可能となる国へ麻薬組織のボスを連れ出すべく、ブリッグス(スティーヴン・ヒル)の妻に扮したシナモンがロマンスを繰り広げる。

※DVD版のタイトルは「越境作戦」。


【今回の指令】
 国際的麻薬組織のボスのアナスタース・ポルトローニは、現在テッド・カーソンという偽名でとある国に潜んでいる。その国はアメリカと犯罪人引渡協定を結んでいないため、居場所が判明しているのにも関わらず手を出すことができない。IMFは誘拐のような政治的に問題のある手段をとることなく、ポルトローニを潜伏中の国から引きずり出し隣国の官憲に引き渡さなくてはならない。


【作戦】
 ブリッグスとシナモンが夫婦を演じてポルトローニに接近し、ポルトローニが麻薬所持容疑で警察に追われるように仕向ける。ポルトローニは慌てて車で逃げ出すが、IMFによって道路標識が細工されており、気が付いた時には国境を越えて隣国チャゲオに入り込んでいたため、現地の官憲に逮捕されてしまう。


感想

 評価は△。

 見ているのが辛くなってくるようなC級エピソード。

 麻薬組織のボスを潜伏先の国から隣国まで連れていく、というミッションだが、緻密な計画でだますのではなく、IMFメンバーが相手を強引に犯罪に巻き込むような形で警察に追われるように仕向け、あとは道路標識をちょっといじったら、ボスは気が付かないうちに隣国に来てしまってました、とそれだけのエピソード。

 さすがにこの薄い内容だけに、いつもの五人のうち、ブリッグスとシナモンが夫婦役で表舞台、バーニーが裏方の仕事、と、三人だけしか登場しない。ローランの働かないスパイ大作戦なんて有りえないだろ、という感があるが、実際にあるので仕方がない。

 正直今回の任務は「実行不可能」でもなんでもなく、わざわざIMFが投入される理由がわからない。こういうエピソードを見てしまうと、「IMFが出動するような難しい状況を設定して、さらにそれを鮮やかに解決するシナリオを書く、というのは難しいのだなぁ」とスタッフの苦労が察せられてしまった。まあ、だからといって話が全く面白くないことの免罪符にはならないわけだが……

 ゲストのポルトローニはロイド・ブリッジスが演じていた。ブリッジスは名前も顔も知っているのだが、何故知っているのか全く思い出せない。そんなに有名な俳優でもないと思うのだが……


参考:今回の指令の入手方法

 ブリッグスが建物の屋上に上がると、ハトを育てている女性がいる。ブリッグスが合言葉らしいセリフを述べると、女性がオープンリールテープを渡してくれる。ブリッグスが携帯レコーダーにリールをセットし指令を確認する。最後「このテープは処分してくれたまえ。」と言われるので、屋上の煙突の中に放り込む。


他のエピソードのあらすじ・感想

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