感想:アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」第13話(最終回)「サンシャイン!!」:先代のセルフコピーだったものの、ラブライバーもそれなりに納得のクオリティでした

TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』OP主題歌「青空Jumping Heart」

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ラブライブ!サンシャイン!! Official Web Site http://www.lovelive-anime.jp/uranohoshi/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】

第13話(最終回) 『#13 サンシャイン!!』 (2016年9月24日(土)放送)

 

あらすじ

 Aqours(アクア)はラブライブ!!地区予選突破のため、夏休みの間も練習を続けていた。それを知った千歌のクラスメートたちは、浦女の廃校を回避するために頑張っているのだから、自分たちも何か協力したいと申し出る。それを聞いた千歌は、地区予選の際に一緒にステージで歌おうと提案する。

 そして、東海地区予選の当日。千歌たちの前に、クラスメートだけでは無く、浦女の全生徒が集まっていた。梨子は千歌に、登録されたメンバー以外はステージには上がれないことを伝えるが、それを聞いた浦女生徒たちは観客席から応援するという。アクアはステージで、結成から今までに至るまでの出来事を寸劇として披露した後、新曲を歌う。

 最後に浜辺でアクアのメンバーが集合写真を撮って、これからも頑張るぞ的に〆。


感想

 終盤のメンバーによる小芝居……、もといミニドラマというか寸劇がこっ恥ずかしくって見てられませんでした。あんなことわざわざ観客に訴える必要有るの? なんかくどくてヤだったなぁ。でもまあステージでの歌って踊ってシーンはそれなりに良かったし、最後も上手くまとめて、最終回としてはまずまず良い出来でしたね。


総括

 評価は○(まずまず面白かった)。

 大ヒット作「ラブライブ!」の後継作品。正直に言えば前作のコピーともいえる内容で、新鮮味はほとんど無かったものの、まあラブライバーとしてはまずまず楽しめる作品でした。


 静岡県沼津市。私立浦の星女学院の生徒・高海千歌は、秋葉原で見たμ's(ミューズ)のライブ映像を見て感化され、自分もスクールアイドルになりたいと考えるようになります。そして親友やクラスメートを誘ってAqours(アクア)というグループを結成するのでした。


 テレビシリーズ二期+映画が作られ、さらにメンバーは紅白出場を達成、と、大ヒット作品となった「ラブライブ!」の新シリーズという事で、期待より「前作を汚さないような新作が作れるのかしら?」という点が気になっていたアニメでしたが、結果から言えばその点は上手くクリアして、それなりの満足度の作品でした。

 でも、まあ、上手くいったその理由が「前作をセルフコピーして、キャラ名・グループ名・地名などを変えただけだったから」というはどうかな、って感じでしたけどね(笑い) 何せ、脳天気系の主人公(実家は店というかそういう業種)が友人を巻き込みながらスクールアイドル部の設立を目指し、生徒会長に反対されつつも、なんとかグループを立ち上げ。さらに主人公たちは廃校になりそうな母校を救うため、ラブライブ!に出て学校を宣伝することを目標にする、さらにアイドル活動に反対していた生徒会長当人も最後にはグループに加わる、etc、って、先代の「ラブライブ!」そのままやん(笑い) いくらなんでも前作と変化が無さ過ぎです。

 まあ、ファンも前作と同じような物を望んでいるのであって、変に改変されてもついていけないでしょうから、結果的にはこのくらいの「焼き直し」程度の内容で正解だったのでしょうね。実際、この「サンシャイン!!」も、初回から「もう今後は初代ラブライブのコピーみたいな内容で行くのだろう」と予感しつつ(そして実際そうなりましたが)、『適当に可愛い女の子たちがアイドルの格好で歌い踊ってくれればそれだけで満足』というタイプなので(笑い)、ほどほど楽しく見てました(笑)

 しかし、前作でキャラのパターンを使い尽くしてしまったからか、「サンシャイン!!」のキャラはどの子にも入れ込めなかったなぁ。ミューズでは希たんとかエリーチカとか海未ちゃんとかいくらでも好みのキャラがいたのですが、アクアはそーいう対象ゼロ。それに曜なんか花陽のニセ物みたいで、キャラの描きわけにすら苦しんでいる風だったしね。まあ前作で主要キャラを9人作ったのに、さらに新しく9人ひねり出せ、というのが無理な注文だったのでしょう。

 前作も第一期の時点ではそれほど高く評価しているわけではなかったので、「サンシャイン!!」もこの程度楽しませてくれたから十分、という評価です。どうせ第二期を目論んでいると思いますが、放映されたら見ても良いよね、くらいには気に入りましたよ。


ラブライブ!サンシャイン!! FIRST FAN BOOK

スタッフ情報
【原作】矢立肇
【原案】公野櫻子
【監督】酒井和男
【シリーズ構成】花田十輝
【キャラクターデザイン】室田雄平
【デザインワークス】河毛雅妃
【セットデザイン】高橋武之
美術監督】東潤一
色彩設計】横山さよ子
【CGディレクター】黒﨑豪
【撮影監督】杉山大
【編集】今井大介
【音響監督】長崎行男
【音楽】加藤達也
【音楽制作】ランティス
【アニメーション制作】サンライズ


キャスト
高海千歌:伊波杏樹
桜内梨子:逢田梨香子
松浦果南:諏訪ななか
黒澤ダイヤ:小宮有紗
渡辺曜:斉藤朱夏
津島善子:小林愛香
国木田花丸:高槻かなこ
小原鞠莉:鈴木愛奈
黒澤ルビィ:降幡愛

感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第3話「天翔ける砦の奇蹟」

コロムビア・サウンド・アーカイブス キャプテンフューチャー オリジナル・サウント・トラック-完全盤-

●伝説のSFアニメーション 「キャプテンフューチャー」特別番組 | アニマックス
http://www.animax.co.jp/programs/NN10002001
米国のSF作家エドモンド・ハミルトンによるスペースオペラ小説の金字塔『キャプテンフューチャー』を原作に持つ、NHKとしては『未来少年コナン』に続くTVアニメーションシリーズ。


原作の魅力である個性豊かなキャラクターたち、センス・オブ・ワンダーなメカニックやストーリーを、当時のSF的未来観も取り込みながら魅力的なビジュアルと骨太のアクションで描いた本作は、いまなお国内外で高い評価を受けている。再放送の機会も少ない“幻の作品”、2016年9月待望のBlu-Rayによる初パッケージ化にともない、今回特別に発売直前に、第1話~第8話までを特別放送!「幻のスペースオペラキャプテンフューチャー」にご期待ください。

放送 アニマックス。2016年9月24日(土)深夜放送。

【※以下ネタバレ】

第3話  天翔ける砦の奇蹟 (「恐怖の宇宙帝王」より)

 

あらすじ

 オットーが掴んだ情報によれば、宇宙帝王はメガラ人の祖先を名乗り、古代メガラ文明の遺跡「古え人(いにしえびと)の町」にメガラ人を呼び集めているという。キャプテンフューチャーはそのタイミングで宇宙帝王に再度接触しようと考える。

 またサイモン教授は「先祖返り病」が人間の脳下垂体の機能不全により発病していることを突き止めていた。脳下垂体は人間の成長に関係する器官で、その異常により人間の姿が保てなくなり猿人と化してしまうのだった。そして原因が判明したことで、治療薬の開発に目処が立ちつつあった。フューチャーは、宇宙帝王が腰のスイッチを操作することで、物質を通過できる状態と通常の状態を切り替えていることを掴む。

 ジョーンはフューチャーより先に宇宙帝王の正体を掴もうとして、逆に宇宙帝王に捕まってしまう。フューチャーはメガラ人の集会をこっそり偵察し、ジョーンが捕まっているのを見て救出に乗り込むが、オットー、ジョーンと共に古代メガラ文明の牢に閉じ込められてしまった。

 しかも宇宙帝王は人間に先祖返り病を発症させる光線をフューチャーたちに浴びせ、そのまま立ち去る。このままでは数時間以内にはフューチャーたちは猿人と化してしまう運命となったが、グラッグたちが駆けつけてフューチャーたちを救出し、完成していた先祖返り病の治療薬を投与したおかげで危機を脱した。

 一方、宇宙帝王は、古代メガラ文明の遺産が隠された衛星ヌーンにメガラ人と共に到着していた。宇宙帝王がメガラ星の都市に攻撃をかけるまで残り8時間しかない。続く。


感想

 30分しかないのに予想外に話が濃くて改めて驚きます。ジョーン捕まる→フューチャー助けに来る→一緒に閉じ込められる→グラッグたちが助けに来る→薬が完成していて危機一髪→でも宇宙帝王は既に準備万端、という流れを30分でこなして、しかも早回しという感じが全くしないのがすごい。

キャプテンフューチャー」の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com


恐怖の宇宙帝王―キャプテン・フューチャー (1974年) (ハヤカワ文庫SF)
恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近! <キャプテン・フューチャー全集1> (創元SF文庫)

感想:特撮「仮面ライダーゴースト」第50話(最終回)「未来!繋がる想い!」

仮面ライダーゴースト VOL.1 [DVD]

www.tv-asahi.co.jp

テレビ朝日サイト http://www.tv-asahi.co.jp/ghost/
東映サイト http://www.toei.co.jp/tv/g
放送 テレビ朝日系(毎週日曜 8:00~8:30)。

【※以下ネタバレ】

第50話(最終回) 『最終話(特別編) 未来!繋がる想い!』 (2016年9月25日(日)放送)

 

あらすじ

 戦いが終わり、生き返ったタケルは高校に復学した。アランは眼魔世界の再興を決心し、マコトもそれに協力するつもりだった。またジャベルは生きる意味を求め、大天空寺で修行を始める。そんな中、突然ゲートが開きアユムという少年が出現するが、謎のライダー(エグゼイド)がアユムを襲い、スペクター・ネクロムと一戦交えて退散する。アユムは何故かタケルの名前を知っていたが、「未来に希望は無い」という醒めた言葉を繰り返す。

 アラン、マコト、カノンは眼魔世界の建て直しのため旅立った。直後、また謎のライダーがアユムを襲ってきたため、タケルはゴーストとなって謎のライダーと戦うが、どうやら先に襲ってきた相手ではないらしいと解る。さらにそこにもう一人のライダーが現われ、アユムから何かを奪っていった。さらに謎の怪人軍団が現われたので、ゴーストとエグゼイドは協力して怪人たちを倒す。アユムはタケルの「思いが未来を変える」という言葉に納得して消えた。最後はタケルが画面に向かって「キミが想いを繋げ」とかなんとか言っておしまい。


脚本:福田卓郎
監督:金田治(ジャパンアクションエンタープライズ


感想

 こういう次のライダーとのハイブリッド話で最終回にするのって、すっきり終わった気がしないからやめて欲しいよなぁ。まあ、アランたちが眼魔世界再興に旅立ったり、ジャベルが修行を始めたり、最終回らしい要素もあったので、エグゼイドと絡めたのが心底余分に思えました。


総括

 評価は△(もっと頑張りましょう)。

 ゴースト(おばけ)をテーマにした異色の仮面ライダーで、ライダーが歴史上の偉人/英雄/有名人たちの力を借りて戦う、という設定に多少そそるものがあったのですが、結果から言えば全然ノレまれんでした。一応最終回まで見ましたが、各回の感想を書くのは1クール目辺りでやる気をなくしたくらいつまらなかったです。

 主人公・天空寺タケルは、10年前に死んだ父親の後を継ぐためゴーストハンターを目指していたが、未だにゴーストを見ることが出来ず、もうやる気をなくして修行をさぼり気味だった。そんなある日、タケルはゴースト怪人「眼魔(ガンマ)」に出会い、殺されてしまう。ところがタケルは死後の世界で「仙人」と名乗る男と出会い、英雄の眼魂(アイコン)を15個集めれば生き返ることが出来ると教えられる。仙人に現世に送り返されたタケルは、父親から受け継いだ眼魂を使って「仮面ライダーゴースト」に変身し、眼魔たちと戦いを繰り広げる。

 メインライターの福田卓郎氏は、過去に「トリック」をはじめとして、一般向けの映画・ドラマ・芝居を数多く手がけたベテランでしたが、少なくともこのゴーストに関して言えば外してました。序盤は、眼魔、英雄の眼魂集め、謎のモノリス、幼なじみマコトとの対立、etcの設定は最初は面白かったのですが、1クール目終盤辺りで一息ついて以降は、毎回謎めいたことをウダウダ言っているだけで、話がどっちに進んでいるのかまるっきり見えず、先への興味が全く持てない状態に成り果ててしまいました。

 結局、

・英雄の眼魂が登場する意味が(ライダーの変身のバターンを増やすという以外に)見出せず集める理由も存在の意味も解らなかった

・グレートアイとはなんなのか不明だった

・力の根源とはなんだったのか不明だった

・眼魔世界とはなんなのか解答が無かった

・アドニスたちが眼魔世界にどうやってたどり着いたのか不明だった

・眼魔世界の国民が棺の中でチリになるあの光景の意味がさっぱり解らなかった

・仙人/イーディス長官がタケルに何をさせたかったのか良く解らなかった


 等々よくわからないことだらけ。さらに第4クールに突入しても、さっぱり話にスパートが掛からず、延々と「アデルの「私が世界だ」発言」、「倒しても倒しても帰ってきてまるで埒が明かないガンマイザーたちとの戦い」、「意味の解らない偽マコトの出没」、その他がグダグダと続くだけで、もうなんでこんな番組を見続けているのだろうかと自問自答せざるを得ない内容の連発。

 最後はなんとなくそれっぽいオチがつきましたが、正直言って全く面白くなかったなぁ。私の評価では「ハズレ」でしたね。まあ、ヒロインのアカリが好感度MAXのヒロインだったのでそれだけは良かったなぁと思います。