感想:アニメ「あまんちゅ!」第12話(最終回)「蒼い世界のコト」

TVアニメ「あまんちゅ!」エンディングテーマ「ふたり少女」

amanchu-anime.com

TVアニメ「あまんちゅ!」公式サイト http://amanchu-anime.com/
放送 AT-X(最速放送)。

【※以下ネタバレ】

第12話(最終回) 蒼い世界のコト (2016年9月23日(金)放送)

 

あらすじ

 ついに双葉は初の海洋実習のため、初心者ダイバー御用達の大瀬崎へとやって来た。そして初の海でのダイビングに大興奮しつつ、真斗が課した数々の課題も無事クリアする。海から上がっても興奮冷めやらぬ双葉に、真斗はダイバーのライセンスを手渡す。最後は双葉と光がお互いに好きみたいなことを言って〆。


感想

 まさか海にたどり着くのに最終回までかかるとは思いませんでした。しかしまあ、双葉の初のダイビングの感激が視聴者にも伝わってきたし、最後はなんかちょい百合っぽく〆たし、まあまあだったかなぁ。


総括

 評価は△(もっと頑張りましょう)。

 素朴な雰囲気の学園アニメで、雰囲気は嫌いではなかったのですが、あまりにも中身が無さ過ぎだったな、と……


 大木双葉は中学卒業と同時に伊豆に引っ越すが、環境の変化に馴染めず、中学時代の友達からのメールばかりを気にしていた。そんな双葉は、高校入学と同時に、やたらと明るくてフレンドリーなクラスメート小日向光と友人になる。そして光の趣味はスキューバダイビングだったことから、双葉もダイビング部に入部することになり……


 「アリア/アクア」の天野こずえが原作という事で、嫌なこととか劇的なことが何も起らない優しい世界の学園ドラマで、美人なのだけど基本的にネガティブ思考で後ろ向きなことばかり考えてしまう双葉を、超明るくて殆ど何も考えていないアホの子の光が引っ張り、双葉がダイビングという全く未知の世界に触れていく様が丹念に描かれました。毎回、光と双葉の可愛い女の子同士の仲良しウフフ学園生活が描かれ、それはそれで気持ち良かったのですが……、

 しかし、程なくして、話の中身がほとんど無いことに気がついて醒めてしまいました。「落ち込み気味の双葉を光が元気付ける(だけの)話」とか、「雨の日に光を真斗先生が追いかける(だけの)話」とか「ダイビング部員がだるまさんが転んだに興じる(だけの)話」とか、とにかく話がたわいなくて見る甲斐が無いエピソードばかり。すぐさま海に潜って、そこから色々ドラマが展開するのかと思っていたので、毎回毎回全く先に進まないのには閉口しました。まさか海に潜るのがゴールだったとは……

 OP曲「Million Clouds」を歌うのが坂本真綾という事でこれは凄くよかったし、かやのん演じる双葉のちょっとめんどくさいところもそれはそれで愛おしかったし、雰囲気は嫌いじゃなかったのですが、あんまりにも中身が無さすぎたのがちょっとなぁ、と辛目の評価になりました(あのふんわり感が良いんだ、という意見もありそうですけどね……)。

 それにしても、この原作/アニメは主人公たちの学校の女子の制服が凄すぎる。超ロングスカート(笑) ぶっちゃけた話、原作者の別作品「アリア/アクア」の観光水先案内人の制服と同系統です。作者はどんだけロングスカートが好きだというのか……、女子生徒はさぞ歩きにくいでしょうねぇ。あと夏はめちゃくちゃ暑いんじゃないかなぁ……


Million Clouds
あまんちゅ!(1) (BLADE COMICS)

スタッフ情報
【原作】天野こずえ(マッグガーデンコミックブレイド」連載)
【総監督】佐藤順一
【監督】カサヰケンイチ
【脚本】赤尾でこ
【キャラクターデザイン】伊東葉子
美術監督】柴田千佳子(スタジオカノン)
色彩設計】石田美由紀
【撮影監督】間中秀典、福世晋吾
【編集】須藤瞳(REAL-T)
【音楽】GONTITI
【音楽制作】フライングドッグ
【アニメーション制作】J.C.STAFF


音楽
【OP】坂本真綾「Million Clouds」
【ED】てこぴかり(茅野愛衣鈴木絵理)「ふたり少女」


キャスト
小日向光:鈴木絵理
大木双葉:茅野愛衣
二宮愛:大西沙織
二宮誠:梅原裕一郎
火鳥真斗:伊藤静
ちゃ顧問:久保ユリカ
小日向きの:井上喜久子

感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第2話「炎の海の牢獄」

コロムビア・サウンド・アーカイブス キャプテンフューチャー オリジナル・サウント・トラック-完全盤-

●伝説のSFアニメーション 「キャプテンフューチャー」特別番組 | アニマックス
http://www.animax.co.jp/programs/NN10002001
米国のSF作家エドモンド・ハミルトンによるスペースオペラ小説の金字塔『キャプテンフューチャー』を原作に持つ、NHKとしては『未来少年コナン』に続くTVアニメーションシリーズ。


原作の魅力である個性豊かなキャラクターたち、センス・オブ・ワンダーなメカニックやストーリーを、当時のSF的未来観も取り込みながら魅力的なビジュアルと骨太のアクションで描いた本作は、いまなお国内外で高い評価を受けている。再放送の機会も少ない“幻の作品”、2016年9月待望のBlu-Rayによる初パッケージ化にともない、今回特別に発売直前に、第1話~第8話までを特別放送!「幻のスペースオペラキャプテンフューチャー」にご期待ください。

放送 アニマックス。2016年9月24日(土)深夜放送。

【※以下ネタバレ】

第2話  炎の海の牢獄 (「恐怖の宇宙帝王」より)

 

あらすじ

 キャプテンフューチャーとサイモン教授は、宇宙帝王の不可思議な体は、原子の振動数を変えることによって実現していると推測する。物質を構成する原子は実は隙間だらけであり、宇宙帝王は振動数を変えることでその隙間を通り抜けているらしい。

 オットーはメガラ星人に変身して情報収集に向かう一方、フューチャーはメガラ星の総督クエールに会いに出かけ、そこで総督以下のメガラ星の重要人物四人や、情報部員のジョーン・ランドール(増山江威子)と出会う。フューチャーがメガラ星に来ることは総督たち四人しか知らなかったはずであり、つまりこの中の誰かが宇宙帝王と繋がっているとしか考えられない。

 フューチャーたちは「炎の海」の中にある刑務所を改造した「先祖返り病」専門の病院に向かった。ところがどこからか現われた宇宙帝王が病院を炎から守るスクリーンの発生装置を破壊してしまう。フューチャーたちは炎にまかれて危機に陥るが、なんとか装置を修理することが出来た。直後、オットーから宇宙帝王に関する手がかりを掴んだとの連絡が入る。続く。


感想

 盲点というか、キャプテンフューチャーが謎を解く前に、声でもう総督たち四人の中の誰が宇宙帝王なのか視聴者にバレてます(笑)

 冒頭、キャプテンとサイモン教授が宇宙帝王の体についてコンピューターで分析するのですが、その時画面に出てくる文字が「THE TERMINAL MAN」「STAR WARS」なのは笑いました。後者はもちろん超有名な映画のタイトルで、前者はマイケル・クライトンSF小説の名前です。スターウォーズはともかくターミナル・マンを入れてくるとは、SF心のある関係者がいたのでしょうね。

 今回オットーがメガラ星人に変装するのですが、これ変装とかいうレベル超えてますよ。身長から違うんですけど。もしかしてオットーって骨も無いのか?

 宇宙帝王ですが、破壊工作の後立ち去る前に「キャプテンフューチャー、健闘を祈る」とか言い残すとか、セリフがなかかなしゃれていて感心しました。

キャプテンフューチャー」の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com


恐怖の宇宙帝王―キャプテン・フューチャー (1974年) (ハヤカワ文庫SF)
恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近! <キャプテン・フューチャー全集1> (創元SF文庫)