書評「サム・ホーソーンの事件簿V」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488201075/mixi02-22/
サム・ホーソーンの事件簿 5 (5) (文庫)
エドワード D.ホック (著), 木村 二郎 (翻訳)
文庫: 460ページ
出版社: 東京創元社 (2007/06)
ISBN-10: 4488201075
ISBN-13: 978-4488201074

 不可能犯罪物の傑作短編集「サム・ホーソーン」シリーズ待望の第5巻。アメリカの田舎町ノースモントに住む医者のサム・ホーソーンが素人探偵として幾多の事件を解決します。

 収録作品はシリーズの12編とボーナストラック作品一本です。

#49 消えたロードハウスの謎
#50 田舎道に立つ郵便受けの謎
#51 込み合った墓地の謎
#52 巨大ミミズクの謎
#53 奇跡を起こす水瓶の謎
#54 幽霊が出るテラスの謎
#55 知られざる扉の謎
#56 有蓋橋の第二の謎
#57 案山子会議の謎
#58 動物病院の謎
#59 園芸道具置き場の謎
#60 黄色い壁紙の謎

レオポルド警部の密室

 人間消失、密室殺人、等、毎度お馴染みの不可能犯罪が本巻でも読者を堪能させてくれます。しかも、手がかりは、いつも通り、さりげなく、しかしきっちりと読者の前に提示されているので、どの作品も唸らされてしまいます。

 なお、恒例のボーナストラックとして、本巻では”レオポルド警部”物の一本「レオポルド警部の密室」を収録しています。