発売日：2012年3月1日（入手は2月25日）
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□付録ゲーム
「マンシュタイン最後の戦い（Von Manstein's Last Battles）」（ゲームデザイン：ふ〜ら〜中村）
＞「マンシュタイン最後の戦い」は、1943年クルスク戦後の赤軍の大攻勢からゲームを開始し、1944年3月に至る、マンシュタインの機動防御を扱った、作戦級ＳＬＧである。
＞プレーヤーはマンシュタインにかわって南方軍集団を指揮し、赤軍の圧倒的大攻勢を凌ぎ、軍集団主力を脱出させるという困難な任務に挑まなければならない。
デザイナーズノートによれば、東部戦線は『ヒトラーが増援をケチって、そのせいで勇敢な将軍たちが乏しい戦力で苦労しつつ戦った』というイメージがあるものの、実際は『ヒトラーが山の様に増援を送り込んだものの、つぎ込む先から消耗していった』という様相であったようです。しかしそれをまんまゲームにするとゲーマーの感覚と違いすぎるので、あえて「三国志演義」の様に、史実ではなくイメージを優先したフィクション的東部戦線物として作った、みたいです。ほほう。
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□特集「マンシュタイン最後の戦い」
１９４３〜４４年の東部戦線の戦史読み物をメインに、松田大秀氏のリプレイ漫画、デザイナーズノートなど。今回は東部戦線という既に何回も繰り返してきたネタだからか、深い読み物とかなく、ちょっとあっさり気味で物足りないです。
と・こ・ろ・で、「マンシュタイン最後の戦い」プレイ指針のタイトルに「それが、マンシュタインの選択だ。」と書いてあって大爆笑（またもアニメネタだから）。これは、アニメ絵ゲームでアニメにもなった時間SFモノ「シュタインズ・ゲート」で、厨二系主人公が得意そうに呟く台詞（ただし全く意味は無い）「それがシュタインズ・ゲートの選択だ」のパロですよねぇ。ＧＪはこの手のが好きですね。
□その他
・［新企画］私が編集長になったら 特別編
パネリストがゲームデザインについて「自分ならこれこれをこうする」というムチャ（？）を提案し、それについてあれこれ議論するというもの。今回は編集長ふ〜ら〜中村氏が「プレ２０世紀ゲームのうち、会戦級以外はヘクスは禁止！」という暴論をぶち上げ、これをパネリストたちがあれこれ討論してましたが･･･
なんか企画が空回りっぽい。冗談にしてもイマイチ面白みが薄いしぃ。今後に期待というところでしょうか。
・［連載］第二次大戦 各国軍隊 部隊編制研究シリーズ／古谷晋作
２回目は「１９４４年のドイツ陸軍歩兵師団」。みっちり詰め込まれた内容はもうゲーム誌の連載というより、本格軍事雑誌にでも載っていそうなノリで読み応え抜群。しかし･･･、部隊編制表に付けられている説明文が小さすぎて目に厳しいです･･･、もうちょっと拡大して欲しい。
・［連載］データで見る日米海戦史／ＭＯＲ
お題は「ゼロ戦 ＶＳ ワイルドキャット」の続き。ここ数回見かけなかったため、「予告もなく打ち切りかぁ、はぁ、面白かったのに･･･」とか嘆いていたら、突如復活しました。まあ戻ってきてくれて嬉しいです。
・［連載］ＡＳＬの戦場／今日も６ゾロ
この連載は可能な限り地味なネタを選んでいると思っていたら、今回は突然「タイガー」「パンサー」「フェルディナント」の有名車両三連発でビックリでした。
・［連載］Game Journal News
鈴木銀一郎杯の予選を通過したゲームの一つが「とあるゲームのノルマンディー」というタイトルでつい苦笑（＝超有名なライトノベルのタイトルのパクリだから）。説明文を読むと、デザインされたのは以前バルジ物「激突！バルジ突破作戦」（２９号の付録ゲーム）をデザインされた方。この方は、プレイ指針に「オレたちがアルデンヌだ！！」といきなりガンダムOOネタを絡めた上に、ゲームの仮題では「アドルフヒトラーの憂鬱」だの「突撃将軍リリカル☆パットン」だのを提案したとか書いてあったので、新作のタイトルも納得のネーミングだと思った次第。
□次回予告
No.43（2012年6月1日発売予定）の特集／付録ゲームは「ドイツ装甲師団長２」。懐かしのアドテクノスの「ドイツ装甲師団長」のリメイク。戦闘解決方法もコマンドコントロールも全て作り直しとのこと。このゲーム、シミュレイターのコマンドコントロール特集の号でエラく絶賛されていたはずですが、作り直すとどうなるんでしょうかねぇ。他社の話ですが、国際通信社が翔企画のＳＳシリーズ（ヒトラー帝国の興亡、とか）に余計なルールをつけてブーイングされているのを見た気がするので、ちょっと心配。
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