感想：小説「中性子星の呪縛」（宇宙英雄ローダン・シリーズ 419巻）

　小説「中性子星の呪縛」（宇宙英雄ローダン・シリーズ 419巻）の感想です。
（※以下、今回の話の内容について多少記載しています。ご注意ください）

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■データ（公式）
http://www.amazon.co.jp/dp/415011840X/
中性子星の呪縛 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-419 宇宙英雄ローダン・シリーズ 419) (ハヤカワ文庫SF) [文庫]
クルト・マール (著), 工藤稜 (イラスト), 嶋田洋一 (翻訳)
文庫: 272ページ
出版社: 早川書房 (2012/2/22)
言語日本語
ISBN-10: 415011840X
ISBN-13: 978-4150118402

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■宇宙英雄ローダン・シリーズ[419]巻

　日本で発売されている小説では最長を誇るSF「宇宙英雄ローダン･シリーズ」の一冊です。

発売　　＝ 2012/02/23
サイクル＝第13サイクル「バルディオク」

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◆８３７話　中性子星の呪縛（クルト・マール）（訳者：嶋田洋一）

　ホトレノル＝タアクはブラックホール製造が順調かどうか確認するため、ケロスカーたちを乗せた宇宙船を突入させて、状況を確認しようとする。しかもタアクは宇宙船にケルシュル・ヴァンネも乗り込むように命令した！！

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　マール先生三連投の第一話。さよならケロスカー。本筋である中性子星突入の緊迫感もなかなかでしたし、寄り道エピソードである「“瓦礫人”の“監視者”」のエピソードも結構面白かった。またタアクと腹心のセッサナ＝タアルとの哲学問答（Ｐ４４〜）もおっと思わせるものが有り、見どころ満載の充実の回でした。

　ところで、どうもタアクのいう事を読んでいると、ラール人は「ブラックホールから通じる次元トンネルが何処に続いているか解らない」様なのですが･･･、そんな曖昧で良いの？

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◇８３８話　炎の飛行士の楽園（クルト・マール）（訳者：嶋田洋一）

　惑星ゴシュモス・キャッスルでは、現住種族ムシーラーが神々によって楽園に導かれるという夢を見た。それこそコンセプトたちの「故郷II計画」の最終段階の始まりだった。一方、ホーマー・Ｇ・アダムスたちは、コンセプトの動きを探るためゴシュモス・キャッスルに向かうが？！

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　マール先生三連投の第ニ話。さよならムシーラー。銀河系に続いてメダイロン星系でのエピソードもいよいよクライマックス直前。ムシーラーの長老・ミツィノのエピソードは思わぬところに着地して、ちょっといい感じでした。また「エデンII計画」も最終段階に入ったし、地球のその後のヒントが示されたし、だらだら続いてきたお話もいよいよ大きな区切りを迎えそうです。

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　いやー、参った。どちらのエピソードも凄い充実ぶりで素晴らしい読み応えでした。次巻の三連投三話目も楽しみだ。

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★表紙絵

　どこかの惑星（多分ムシーラーたちの移住先）で空に浮かぶテラ型宇宙船と、地上からそれを見つめるムシーラー。惚れ惚れするような素晴らしい絵です。

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★あとがきにかえて

　嶋田洋一氏が翻訳したSF「異星人の郷」が星雲賞を貰って、そのお祝いに身内でパーティーをした話。

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★予告

　次巻420巻タイトルは「コンセプトの大祭典」（2012年3月9日発売予定）。

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★おまけ

　あらすじネタバレ版はこちらへ。