感想:NHK番組「落語でブッダ」後編『ブッダの教え「空」って何?』(2012年8月30日)


 NHK番組「落語でブッダ」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■落語でブッダ  | NHK 夏の特集番組・注目番組 夏ナビ
http://cgi2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=12n82

 NHK Eテレでの視聴です(放映:2012年8月29日(水)〜30日(木) 23:00〜23:25)


■概要

>2500年前にインドで誕生した仏教、いわゆるブッダの言葉。ブッダの言葉には、現代のわれわれの生きる指針となるありがたい言葉がちりばめられています。このブッダの言葉を、笑いながら深く伝えてくれる絶好の伝統芸能が「落語」です。もともと落語は、寺の僧が庶民に聞かせた説法から派生したと言われます。

>番組では、奇想天外な物語がドラマのように展開する仏典「維摩経(ゆいまぎょう)」をテキストに、関西落語界の風雲児・笑福亭たま(京大卒)が仏教の世界を爆笑落語でお届けします。講師は、仏教世界をわかりやすく伝える宗教学者で僧侶の、釈徹宗(しゃく・てっしゅう)氏。たまさんの落語の後に、ふたりが「釈たまトーク しゃべくりブッダの世界」を繰り広げます。

>笑って見ながら自然に仏教のエッセンスに触れることのできる“新感覚の教養エンタテインメント番組”。

>【後編】 ブッダの教え「空」って何?

>後編は、維摩経第二幕から始まります。維摩居士の病気見舞いのため文殊菩薩がやってきて、問答バトルが繰り広げられます。テーマは大乗仏教の根本原理「空(くう)」。この仏教哲学を伝えるため、釈先生はたまさんに古典落語「書割盗人(江戸落語では『だくだく』)」を依頼します。この落語からブッダの教え「空」の本質へと迫っていきます。さらに、「欲望にとらわれて、苦しみ悩む私たち」へ向けて、とらわれから抜け出すブッダの実践法「止観(しかん)」を、笑福亭たまがショート落語で表現します。閉塞感の強い現代をどのように生きればよいか。番組はいよいよ、ブッダから現代人へのメッセージを読み解いていきます。


■内容
・空(くう)=自分の欲望に捕らわれない生き方。そうすれば苦しみが悩みが減る。
・空の境地にたどり着く方法=止観
・止=心の動きを静める。観=心の動きを第三者視点で客観的に見つめる。
・観すると心が暴れなくなる。苦しい時も悲しい時も観することで心が落ち着いてくる


■感想

 ちゃんとオチ(?)というかありがたい教えにたどり着きました。真面目な番組なら仏教の教えなんか絶対知ろうとしなかったと思うので、こういう番組もありなのかなとは思いました。