【ゲームブック】講談社「アドベンチャーブックス」シリーズ=「きみならどうする?」シリーズだった

地底のブラックホール (アドベンチャーブックス (8))

 約30年前のゲームブックネタ。まあ、知っている人には何をいまさらでしょうが……

タイムトンネルの冒険―きみならどうする? (ジュニアチャンピオンコース 51) [単行本]
パッカード (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/405003249X/
単行本: 149ページ
出版社: 学習研究社 (1980/01)
ISBN-10: 405003249X
ISBN-13: 978-4050032495
発売日: 1980/01

http://www.amazon.co.jp/dp/4061919865/
UFO54‐40地球攻撃す (アドベンチャーブックス) [新書]
エドワード パッカード (著), 大出 健 (翻訳)

新書: 118ページ
出版社: 講談社 (1986/07)
ISBN-10: 4061919865
ISBN-13: 978-4061919860
発売日: 1986/07

ぼくはいま、ニューヨーク・パリ間をむすぶ超音速旅客機コンコルドに乗っている。90分ほどでパリに着くというとき、とつぜん窓の外に、ぎらぎら光る白い円筒形の物体を発見した。ぼくにむかって、まっすぐに進んでくる。あぶない!思わず目をつぶった…。気がつくと、いつのまにか、ぼくはUFOの中にいた。どこからともなく声のようなものが聞こえてきた。「われわれはU―TY星の支配者だ。きみは銀河系動物園の標本として選ばれた。協力をこばめば、ソモに送る。」ソモとはなんなのか、UFOのねらいはだれもしらない。刻々と、地球に危機がせまってくる。話題のゲームブック


 何から書いたものか、と悩むネタですが……


 1970年代から80年代くらいまで、学研は「ジュニアチャンピオンコース」という子供向けのブランドを持っていて、ネットで見てもらうと解るのですが、スポーツ本から、推理クイズ、オカルト、その他雑多な話題を扱っていました(ネットで色々見ていたら、懐かしすぎて身もだえしてきた……)。

 その中にさりげなく紛れ込んでいたのが、「きみならどうする?」と銘打たれた6作品。これ、何かというと、今で言うところのゲームブックでした。当時はもちろんそんな名前は無かったし、今から考えると持ち物とかサイコロ振りとかの概念の無い超簡単なものでしたが、「こういう物がありうるのか!」という新鮮な驚きに打たれたことは憶えています。

 特に一作目「タイムトンネルの冒険」は、洞窟に入ってみたら色々な時代に繋がるタイムトンネルでした〜、というNHKの子供向け海外ドラマみたいなノリだったので、楽しくプレイしたものでした。もっとも内容は全然元の世界に戻れなくて「キミの目の前に破滅した世界が広がっていた。終わり」みたいなオチばっかりだった気がするけど……

 ということで、おそらくゲームブッカーなら必ず読んだ事があるはずのブランドで、アマゾンで見たら信じられないような高値が付いている作品たちですが、その後1985年からのゲームブックブームに乗って、こっそり(?)講談社の「アドベンチャーブックス」として復活していたのでした。

 私はこのアドベンチャーブックスシリーズの存在自体を知らなくて気が付くのが遅れたのですが、作者名からもしやと思い、海外版のウィキペディアを見てみると……

●List of Choose Your Own Adventure books - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Choose_Your_Own_Adventure_books
12 Inside UFO 54-40 Edward Packard 1982

 はい、どう見てもみてもこれ「UFO54‐40地球攻撃す」ですね。その他にも「多分コレだろう」というタイトルが色々見受けられます。

 そっかー、「きみならどうする?」はこんな形で生き延びて(?)いたのかぁ。という事で一番安いものを一つ注文してみました。同じシリーズの「天才コンピュータAI32」は5000円位するからなぁ。さすがにこのシリーズでそこまで払うのはふんぎりがつかない……
 
 
英語版「UFO54‐40地球攻撃す」
INSIDE UFO 54-40 (Choose Your Own Adventure)
 
天才コンピュータAI32 (アドベンチャーブックス (9))