雑談:「別冊宝島2166 プロレス 点と線」プロレス観の古さに笑いがこみ上げる

別冊宝島2166 プロレス 点と線│宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル
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>ノア仲田龍GMの急死と「方舟の終焉」
マイティ井上が語るビル・ロビンソン秘話
>発売日:2014年04月18日

 相変わらず、しつこくノア叩きにまい進しています。

 それはそれとして、この宝島のプロレス系ムックは、毎回読むたびに漂う「ライターか編集者かのセンスの古さに失笑をこらえ切れません。とにかく「猪木が元気だったころのプロレスが最高! それに比べて今は……」という価値観が前面に押し出されていて、現実についていけてないぶりは哀れなほど。「今の激しいけど必ず決着が付くプロレスと、面白くは無いけど何が起こるかわからないプロレス、どちらがいいか? もちろん答えは一つしかない」とか書いちゃってるんですよね。

 そんなに猪木時代のプロレスって良かったか? なんか良い事しか憶えてなくね? 吹き荒れる「両者リングアウト、レフリーへの暴行、フェンスアウト負け」etcの不完全決着の嵐に「ふざけるなバーロー」と何度はらわたが煮えくり返るような思いをしたことか。その他にも対戦カードの出し惜しみとか不愉快なことが多くて、あの頃が復活を待望するほど夢のような時代だったとは思えない。

 それにしても、猪木は遥か過去に過ぎ去り、長州藤波世代が60代、武藤世代50代、永田たちが40代、棚橋ですらもう40に手が届きそうになっている、この2014年に「猪木のころは良かった……」ってなぁ。まあそういう「今の新日はストロングスタイルの欠片もない」とかケチをつける層を切り捨てた事で、今の新日の大躍進が有るんですけどね。