【ゲームブック】「デーモンズ・シティ 鬼神狩り」の設定に時代を感じる


 辰巳出版ゲームブック「デーモンズ・シティ 鬼神狩り」ネタ。

[参考]
●グラフィック・アドベンチャーブック2 デーモンズ・シティ 鬼神狩り・中古・通販ショップの駿河
http://www.suruga-ya.jp/database/607044178001.html
発売日 1987/01/15
定価 924円
メーカー 辰巳出版
ゲームブックとカードゲームとパズルゲームをミックス!
魔界の侵入者とのハードな戦いが始まる!

 先日ようやく手に入れたので、暇を見てちょこちょこ中身を確認しているのですが……、設定を読むとつくづく「時代」を感じます。


 主人公は「悪霊狩り師」なのですが、それで食えるわけでもなく、普段は週刊誌のルポ記事や体験を基にしたオカルトアクション物を書いている云々……


 いやー、こういう設定は1980年代はそこかしこで見たので、当時を思い出せば「普通」なのですが、2010年代から見ると「有り得ない」設定だらけ。まず主人公が学生で無い時点でもうアウトですよ。


 ということで、もしこのゲームブックが2014年にリメイクされたと仮想するなら、設定は……

 「主人公は高校生。実家は京都で1000年続く退魔師の家系だが、堅苦しい生活を嫌って親元を飛び出し東京に出てきて普通の学生として暮らしている。ただし、実家が差し向けたお目付け的美少女(無口)が追いかけてきて、現在嫌々同居中。そのうちなんか魔物関係の事件が起きて、実は主人公は1000年の家系の中で能力が最強だったとかいう設定が明かされる。その後、実家のライバルの名門退魔師の家からやって来た高慢美少女キャラが登場し……」

 ぐらいにしないと読者がついてこないよね、絶対。あと、イラストレーターの名前は「おかもち」とか「かまぼこ」とか「のりまき」とかいった感じの変な名前の人ではなかろうか。


 ちなみに参考例として

●(1986年)地獄の館
http://www.amazon.co.jp/dp/4390111531

●(2009年)ハウスオブヘル | 月別ラインナップ | HJ文庫公式Webサイト
http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/16.html

 という物があります……


★ついで

 グループSNEのサイト(http://www.groupsne.co.jp/products/etc/list/others.html)を見ると、何故かデーモンズ・シティの名前があるのですが……、SNEと退魔結社は関係あるの?