感想:青年漫画誌「漫画アクション2014年 No.12(6月17日号)」(2014年6月3日発売)


 発売日:2014年6月3日(毎月第一・第三火曜日発売)
(※以下、雑誌の内容に触れていますのでご注意ください)

漫画アクション | WEBコミックアクション
http://webaction.jp/action/

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>新連載!!SF学園アクションスタート!!
>クロノスへイズ
高野真之
>島全体がひとつの学園になっている『天霧学園』。
>父が通っていた学園に入学することになった冬也は
>そこに朧げな父の姿を追っていた。しかし、入学早々
>次々と不可解なトラブルに巻き込まれ…!?


 新連載。SF。未来。主人公が学校の有る島を訪れると、いきなりヤンキーに襲撃される。助けてくれたボーイッシュ少女は自分の力を使えとかなんとか言ってきて?!


 まさか、まさかのクロノスヘイズが2014年に大復活!! 信じられねー。

 この漫画は2000年代初頭くらいに「電撃大王」誌で連載していたのですが、作者が途中で唐突に連載を打ち切った後、同人時代から描いていたらしい「BLOOD ALONE」の連載を始めてしまい、クロノスの方は放置状態……、そのうちその「BLOOD ALONE」自体が電撃大王から放り出され?てしまい、もうクロノスヘイズの事も忘れていたのですが……

 いやー、マジか〜、という感じ。まさかクロノスヘイズが縁もゆかりもない「アクション」で復活するとは思わなかった。そして、移籍漫画にありがちな「承前」ではなく、ストーリーを最初から一から描き直しています。さすがに既刊の電撃コミックを双葉で「クロノスヘイズゼロ」とかいうタイトルで復刻してくれたりはしなかったかぁ。

 それにしても最近のアクションのオタクへの迎合ぶりが良く解らん。古谷三敏とか国友やすゆきが描いていて、明らかにオッサン向け漫画誌のはずなのに、クロノスヘイズとか「飛行迷宮学園ダンゲロス」とか「しっぽ!エンハンスメント」とかどうみてもオタ向けの漫画も載っていて、どこへ向かおうとしているのか編集の意向が読めん。あ、ゴラクが「中年ジャンプ」と呼ばれているのと同様に、アクションも「中年オタ」を掬い取ろうとしているというわけか。その策のひとつがクロノスヘイズだというなら、かなりオタを解っていると言えそうですな。単に偶然の産物と言う可能性もありますが。

 まあ、何にしても復活は嬉しいですよ。今度こそ別作品に逃げたりせずに本気で描いてほしいものです。



しっぽ!エンハンスメント 大野ツトム

 悪の科学者が差し向けた改造人間少女とハナが大バトル。そのうち相手のパーツが壊れてしまったら、「よし今度は生身の部分だけで勝負だ」とかいう話になり、女の戦いの末、悪の科学者は撤退。見捨てられた悪の改造少女は多分仲間になりました。


 アクションで場違いに(?)サイボーグバトル漫画をやっている連載。すぐ打ち切りになると思ったのに意外に長生きして、新しく仲間も増えました。この粘り腰なら長期連載になるかもしれない。
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