紹介:ウォーゲーム「ぱんつぁー・ふぉー!」(国際通信社):第一印象


 6/14(土)に発売されたガルパンウォーゲーム「ぱんつぁー・ふぉー!」を手に入れましたので、ご紹介など。

●戦車道ボードゲーム「ぱんつぁー・ふぉー!」公式サイト−国際通信社−
http://kokusaig.co.jp/panzer-vor/

■タイトル ぱんつぁー・ふぉー!
■ジャンル 戦車道ボードゲーム
■ゲームデザイナー 堀場亙
■発売日 2014年6月14日
■付属物 解説DVD、ルールブック1冊(32ページ)、マップ3枚、 コマ・シート2枚、カード・シート6枚
■解説DVD出演 秋山優花里(CV:中上育実)五十鈴華(CV:尾崎真実)
■希望小売価格 2800円+税
■発行 国際通信社

ガールズ&パンツァー(GIRLS und PANZER)|公式サイト
http://girls-und-panzer.jp/

■概要

 アニメ「ガールズ&パンツァー」の中の戦いを再現するボードゲーム。いわゆる戦術級ウォーゲームです。


■紹介

 コンポーネントは冊子形式で、ゲームルールブックの中に、ユニット・マップ・カード・解説DVDが挟み込まれています。


 ルールブックはフルカラーで、表紙は新規イラスト。中身は、ルール説明・シナリオ説明・登場戦車の解説。表紙を開くといきなり冒頭ページで「解説DVDを見ましょう→コマとカードを切りましょう→ルールを読みましょう」と親切丁寧な誘導が行われています。まあ、ウォーゲーム未体験の人には雰囲気が結構きついので、これくらいやった方が良いですよね。


 ユニットは一辺25ミリの大型のもの。戦車の他にキャラユニットもあり。戦車ユニットはパラメータに射程・攻撃力・移動力・サイズ修正・装甲値(前横後の三種類)とてんこ盛りで、アレルギーが起きそうです……、さすがに『面倒ならば、装甲は横の値だけ使えば良い』とか書いてます。キャラクターはそれぞれ個性があり、撃つとき・撃たれたとき、などのサイコロの目に修正をかけてくれますが、一度使うとマップから除去されます。うん? イベントカード扱い? なにか変な気がする……


 マップはペラペラのちょっと危なげな紙質のものが3枚。へクスは一辺20ミリ。裏表を使用し、アニメに出てきたバトルが全て再現できるようになっています。


 ゲーム進行は概ね以下の通り。

1)カードを引く
2)手持ちのカードの内容通りにユニットに「移動」「射撃」などを行わせる。射撃した場合は、命中判定・撃破判定。

 基本的にこれだけ。ただし「全車両を一気に移動させるカード」とか「移動後射撃もできるカード」とか、アニメの場面を再現する「サンダース高校の車両を味方と同じ数まで減らすカード」とかいろいろあり、単なる戦術級ウォーゲームでは無く、色々と味付けがされています。まあ今風というやつでしょうか。


 解説DVDは、収録時間約30分。内容は優花里が手に入れた「ぱんつぁー・ふぉー!」の相手に華を誘い、レクチャーしながら「大洗VSサンダース戦」をプレイする、という物。親切丁寧に、ゲームの進め方から、命中判定・撃破判定・カードの使い方、などを教えてくれますので、素人でもこれでゲーム内容をガッチリ理解できると思います。キャラの掛け合いでゲームを紹介していくあたり、ニコニコ動画なんかによくアップされているらしい「ゲーム解説映像」をDVDに収録してみました、という物なのでしょう。まあ、途中にいきなり優花里が「ここでウォーゲームの歴史をお教えいたしましょう」とか言いだしたのには笑いましたが……


■感想

 車両ユニットに数値をびっしり並べたりとか、キャラクターユニット毎の修正値が一目ではよくわからないとか、そのあたりはウォーゲーム感満載で、非ウォーゲーマーを拒絶しまくっていますが、カードにアニメ中の出来事を再現するようなものが含まれており、多少はアニメ方面に寄り添っています。

 私としては「まあこんなところでしょう」という内容でしたが、「ウォーゲームのことは知りませんが、ガルパンは好きです」という人にプレイしてもらえるのかな。一目見て「うっ」と絶句しながら押入れにしまいこみそうな気が……、または1980年代のツクダアニメゲームのように、結構遊ばれるのでしょうか。ちょっと解んない……