感想:NHK番組「コズミックフロント☆NEXT」「宇宙の果てのミステリー」(2015年6月25日(木)放送)


 NHK番組「コズミックフロント☆NEXT」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

コズミックフロント☆NEXT | NHK宇宙チャンネル
http://www.nhk.or.jp/space/cfn/

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送:毎週木曜 22:00〜23:00)。

宇宙の果てのミステリー


■今回の内容

6月25日の放送
「宇宙の果てのミステリー」

>毎回ひとつの宇宙のミステリーを解き明かしていくコズミックフロント☆NEXT。今回のテーマは、「宇宙の果て」について。宇宙に果てはあるのだろうか? 宇宙はどれほど広く、いったいどこまで続いているのか? 誰もがいだく宇宙最大の謎だ。

>この数十年で観測技術が飛躍的に進歩し、ついに人類は最果ての銀河をとらえるようにまでになった。しかし、観測できるのは宇宙が生まれたとされる138億光年前の姿までだ。

>ではその先はどうなっているのか? 観測不可能な宇宙を数式と理論によって明らかにしようとする研究者たちがいる。はるかかなたの宇宙の姿とは? にわかには信じがたい、驚愕の宇宙のミステリーの世界に案内する。

>ミニコーナー「私の宇宙絶景」には占星術研究家・鏡リュウジさんが登場、貴重なホロスコープの古書を紹介する。「宇宙(ほし)の街紀行」では、宇宙の果てを知るために欠かせない一般相対性理論を生んだアルベルト・アインシュタインの博物館を訪れる。


 宇宙の果てはどうなっているのか? 宇宙は誕生してから138億年なので、最も遠くても138億光年先までしか観測できない。しかし宇宙空間そのものは光の速度以上で広がっているので、それより向こうにも宇宙は有るが、その先がどうなっているかは理論で推測するしかない(※空間の中では光より早いものはありませんが、空間そのものは光の速度以上で動けます)。



・説1 宇宙の直径は940億光年。そして宇宙はひとつでは無く、2の10乗の18乗個存在する。それらをまとめて「並行宇宙」と呼ぶ。そんな宇宙の中には、私たちの宇宙とそっくりなものがあるかもしれない。つまり別のあなたが存在するかもしれない。



・説2 宇宙はビッグバンで生まれたが、その宇宙の一部が外に膨らんで切り離され別の宇宙が誕生し、その子宇宙からまた別の孫宇宙が、というように、親→子→孫、と、無数の宇宙が生まれて行っている。



・説3 宇宙はビッグバンで生まれ、その『中』に別の宇宙が生まれ、その宇宙の中にまた別の宇宙が、というように入れ子構造になっている。では、一番最初の宇宙の外には何があるのか? 何もない。時間も空間も無い。


・説4 イギリスのペンローズは、宇宙の始まりと終わりは同じだと主張する。銀河の中心には超巨大ブラックホールがあり、長い年月をかけて銀河はブラックホールに吸い込まれる。つまりいつの日にか宇宙はブラックホールだけしか存在しなくなる。そしてブラックホールは光子を放出して消滅する。光子には質量は無いので、宇宙はなにもない空っぽ状態となる。これは宇宙の最初期と同じ。この宇宙の始まりから終わりまでの期間を「イーオン」と呼ぶ。そしてこの状態からまた星が生まれて……、という風に宇宙は生と死を繰り返しているという。



■感想

 みんなで好き勝手に(?)理論をこねくり回した末の、色々な宇宙像の紹介。なかなか面白かった。