感想:アニメ「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件」第12話(最終回):そこそこ上手くまとまりました


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放送 AT-XAT-Xが最速放送)。全12話。
【※以下ネタバレ】

第12話(最終回) 末長く宜しくお願い致します (2015年12月23日(水)放送)

あらすじ

 公人たちは麗子のお見合いの場に突入すると、麗子本人が嫌がってるといって見合いを中止させようとする。麗子も勇気を奮い起こして母親に反抗し、見合いを拒否して有栖川の家を出ると言う。母親が麗子にそれなら路頭に迷う事になると脅すが、公人は麗子に自分の家に来いと呼びかけ、騒動のせいで一旦見合いは白紙に戻る。

 見合いを止めたことで公人は安堵するが、次の瞬間麗子と麗子母が、自分と麗子の結婚を話し合っているのを知って驚愕する。二人はさっきの麗子への呼びかけがプロポーズだと思い込んでいた。結局公人は麗子に土下座して誤解を謝り、麗子は今までどおり清華院で学ぶ事となった。庶民部の活動はこれからも続く。おしまい。

脚本:下山健人



感想

 まあ、最終回にもってくるために丁度いいエピソードが有ってよかったね、と。


総括

・内容は

 平々凡々な男子高校生・神楽坂公人が、超お嬢様たちが庶民生活に慣れるためのサンプルとして、たった一人で名門女子高に放り込まれる、という愉快設定アニメ。原作は未読なものの、コミックレックス連載の漫画版は愛読していて好きだったので、アニメにも大いなる期待をかけていたが……、結果からいうとハズレだった。

・絵とか声優は良いけど……

 絵はほぼイメージどおり、ヒロイン4人組担当の声優たちはキャリアは浅いが特に不満もなく、というところだったが、話が徹底的に面白くなかった。公人が愛佳をおちょくって超能力を身につけたと思い込ませる話とかは爆笑モノのエピソードのはずだが、クスリとする程度だったし、逆に麗子と愛佳がケンカするシーンとかはかなりシリアス展開のはずなのだが、なにかぼんやりとした事にしかならなかった。終盤、白亜のラボでメイドたちが白亜と公人をくっつけようと画策する話とか、庶民部の女の子が相性占いで一喜一憂する話とか、それなりに良い回もあったのだが……

・誰が悪いの?

 まあ全ての責任はそう作った監督に有るわけで……、監督の神保昌登氏はプリズマイリヤ・ツヴァイの人で、シリーズ構成・全シナリオ担当は「手裏剣戦隊ニンニンジャー」などの下山健人氏である。二人の経歴を見ると、バトルありのヒーロー物タイプならともかく、ラノベ原作ハーレム物は相性が悪かったのかもしれない。

・最後に

 個人的には原作ラノベは「はがない」に匹敵するようなポテンシャルを持っていると考えていたので、アニメの出来がこの程度のことになったのは心底残念でならない。