感想:映画「ベイマックス」(2014年:アメリカ)

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金曜ロードシネマクラブ|日本テレビ http://www.ntv.co.jp/kinro/index.html
放送 日本テレビ 2016年12月23日(金)

【※以下ネタバレ】
 

https://kinro.jointv.jp/lineup/161223/
兄の死の真相を探る少年と仲間たちが
東京と似た都市を舞台に繰り広げる冒険ファンタジー!!


少年と不思議なロボット・ベイマックスの友情を描いた感動の物語が、地上波初放送!!主人公は、兄の死をきっかけに思いがけない敵に立ち向かうことになる少年・ヒロ。彼らの冒険の舞台となる架空都市・サンフランソウキョウをはじめ、日本の文化やアニメに大きな影響を受けた世界観は必見。ふわふわで柔らかくてかわいいロボット・ベイマックスに癒されること間違いなしの心温まるファンタジーだ。

 
 

あらすじ

 14歳の少年ヒロは早くに両親を亡くし、今は兄のタダシと共に叔母のキャスに世話になっている。ヒロはロボット開発で既に天才的才能を発揮していたが、それを持て余して、違法な賭けロボットファイトに参加したりしていた。ある日、ヒロはタダシが大学で開発中の、人間の健康を見守るロボット・ベイマックスを見せられる。さらにタダシの友人たちもまた、大学で自由な発想で様々な研究開発に取り組んでいることを知る。

 それに刺激されたヒロは、大学に入るため、タダシの恩師・キャラハン教授に認められようと「マイクロボット」という新発想のロボットを開発し、発表会に持ち込む。マイクロボットは一つ一つは数センチの小型のメカだが、その大群を脳波で操ることでどんな形にでも自由に取らせられる、という画期的な物だった。それを見たキャラハンはヒロの入学を許可するが、直後発表会会場で大爆発が起き、キャラハンもタダシも死んでしまう。

 兄の死に落ち込むヒロだったが、タダシの部屋に持ち込まれていたベイマックスが起動し、ヒロを慰める。やがてヒロは、仮面の怪しい男がマイクロボットを勝手に量産していることを知る。仮面男は秘密を知るヒロやタダシの友人たちを殺そうとするが、ヒロたちはなんとか逃れた。ヒロたちは、仮面男の暗躍を止めるため、自分たちの研究を使ってスーパーヒーロー的グループを結成し、ベイマックスも戦闘ロボに改装される。

 実は仮面男の正体は死んだはずのキャラハンだった。キャラハンはかつて実業家クレイと協力してテレポーテーション装置を開発していたが、実験のミスでテストパイロットだったキャラハンの娘アビゲイルが死んでしまった。そのため、キャラハンはクレイへの復讐のため、マイクロボットを盗んで死んだふりをしたのだった。

 キャラハンは壊れたテレポーテーション装置をマイクロボットで回収復元し、クレイの会社をまるごと異空間に吹き飛ばそうとするが、ヒロたちの活躍で捕まる。さらにテレポーテーション装置で開いた異空間でアビゲイルが生きていることが分かり、ヒロとベイマックスが救助に向かう。しかし、途中ベイマックスは半壊してしまい、ベイマックスは二人を救うために犠牲になって消えた。

 最後。ヒロがベイマックスの残ったプログラムからベイマックスを再生する。あとヒロの仲間フレッドの父親がなんかスーパーヒーローらしい、ということを暗示して〆。


感想

 評価は△。


 映画の宣伝文句では、「感動」「涙」とかやたら言っていたので、兄を亡くした少年と癒しロボの心の触れ合いの物語、かと思っていたら、全然違ってた……、何せ、兄の死もそうそうにヒロと謎の仮面男との争いになるのだから。あまつさえ、そのあと仲間と共にスーパーヒーローチームを結成し、癒しロボのはずのベイマックスは空を飛びロケットパンチをぶちかますバトルロボになってしまうので口あんぐり……

 それでも、ラストでベイマックスと涙の別れをしていればよかったのに、すぐに作り直してしまうのだから、感動もへったくれもあったもんじゃない。

 うーん、これのどこに感動すればいいのでしょうか。最初から素直に、「スーパーヒーローチームと悪の仮面男との活劇バトル物!」とか宣伝してくれていれば、まだ印象も違ったでしょうに。だまされたっ! って感じですね。

 ちなみに、調べてみたところ、この映画には原作があり、それはなんと「マーベルヒーローもの」だそうです。最初からそういう方向の作品ですって宣伝すれは良いのに。シクシク泣くつもりで待ち構えていたので、余計に腹が立ちましたわ。


https://kinro.jointv.jp/lineup/161223/

声の出演
<ヒロ>
 本城雄太郎

<ベイマックス>
 川島得愛

<フレッド>
 新田英人

<ゴー・ゴー>
 浅野真澄

<ワサビ>
 武田幸史

<ハニー・レモン>
 山根 舞

<タダシ>
 小泉孝太郎

<キャスおばさん>
 菅野美穂

<ロバート・キャラハン教授>
 金田明夫

<アリステア・クレイ>
 森田順平

スタッフ
<監督>
 ドン・ホール
 クリス・ウィリアムズ

<製作>
 ロイ・コンリ

<製作総指揮>
 ジョン・ラセター

<脚本>
 ロバート・L.ベアード
 ダニエル・ガーソン

<ヘッド・オブ・ストーリー>
 ポール・ブリッグス

<プロダクション・デザイナー>
 ポール・フェリックス

<音楽>
 ヘンリー・ジャックマン