宇宙ハンザ (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-504 宇宙英雄ローダン・シリーズ 504)
- 作者: ウィリアム・フォルツ,エルンスト・ヴルチェク,工藤稜,渡辺広佐
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/09/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
■データ(公式)
http://www.amazon.co.jp/dp/4150120269
宇宙ハンザ (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-504 宇宙英雄ローダン・シリーズ 504) 文庫 2015/9/8
ウィリアム・フォルツ (著), エルンスト・ヴルチェク (著), 工藤 稜 (イラスト), 渡辺広佐 (翻訳)
文庫: 288ページ
出版社: 早川書房 (2015/9/8)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150120269
ISBN-13: 978-4150120269
発売日: 2015/9/8
宇宙ハンザの船《キルト》が発見した未知物体は、突破不能なバリアにおおわれていた!
新銀河暦(NGZ)424年。テラで設立された汎銀河組織の宇宙ハンザは、交易という公式任務のかたわら、“それ"に敵対する超越知性体セト=アポフィスとひそかに戦っていた。ある日、宇宙ハンザ所属の船《キルト》が、ヴェガ星系で未知物体を発見する。宇宙船の残骸のようだが、正体はわからない。近づこうとしても、謎のメンタル・バリアに阻まれるのだ。知らせをうけたローダンとミュータントたちは調査に乗りだすが!?
宇宙英雄ローダン・シリーズ[504]巻
日本で発売されている小説では最長を誇るSF「宇宙英雄ローダン・シリーズ」の一冊です。
発売日 = 2015年9月8日(火)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」
内容
◆1007話 宇宙ハンザ(ウィリアム・フォルツ)(訳者:渡辺広佐)
新銀河暦424年。ヴェガ星系近傍に謎のバリアに包まれた物体が出現し!?
いよいよ「宇宙ハンザサイクル」が本格スタート。暦法、社会体制、ローダンたちの立ち位置、すべてが今までと変わっており、こんな強烈な変化は25巻で第三勢力時代から太陽系帝国体制に変わったとき以来という印象を受けます。しかし個人の思いつきで西暦を廃止して新しい暦法に移行する、とは、物凄い混乱が起こったのではないでしょうか? 昭和から平成になったときの様に。
◇1008話 コンピュータ、発狂す(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:渡辺広佐)
惑星マルディグラの商館コンピュータが突然狂い始め!?
この話で一番悩むのは「コンピュータ」という用語の立ち位置です。ローダン世界では今までは人工頭脳は、当初「ポジトロン(陽電子)脳」、途中からは「ポジトロニクス」(例:艦載ポジトロニクス)という表現で使われてきたのですが、この話では人工頭脳に「コンピュータ」という別表現を割り当てているため、使い分けがメチャクチャになっています。例えば164ページでは「商館コンピュータ」と表現しながら、直後の165ページでは「きみたちのポジトロニクス」と呼んでいて、もう訳が解らない。何故突然思い出したようにコンピュータという用語を使い始めたのかしらん。
あと、コンピュータウイルスが、不正なプログラムなどでは無く、「実体のあるウイルス型ロボット」というのが面白いというかなんというかですね。まあ1980年に発売された話ですから、ウイルス=プログラムという概念は無かったのでしょうねぇ。
前半はストーリーはイマイチでしたが、様々な新設定に目がくらみそうでした。後半の話はまあそこそこ。
表紙絵
メインはローダン、アラスカ、グッキー、もう一人(ラス?)。背景はテラ宇宙船やら惑星やら。
あとがきにかえて
担当は「渡辺広佐」氏。全4ページ。前半はNHK朝ドラ「まれ」ネタ、後半はシリーズが500巻に到達したことについての感想。