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モトの真珠 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 2024/11/20
マリアンネ・シドウ (著), H・G・フランシス (著), 岡本 朋子 (翻訳)
出版社:早川書房 (2024/11/20)
発売日:2024/11/20
文庫:288ページ
【※以下ネタバレ】
ダオ・リン=ヘイらが惑星カラポンから《マーラ・ダオ》で脱出するのに成功した後、ソイ・パングはモトの真珠の調査を始めたが!?
モトの真珠を奪い、皇帝ソイ・パングを人質にしたダオ・リン=ヘイは“マーラ・ダオ”で帝国の首都惑星を脱出、カルタンをめざした。その途上、ダオ・リンは真珠のデータにアクセスする方法を模索するがうまくいかない。プシ能力を使って皇帝に働きかけ、特定の周波数のハイパーインパルスを発生させるとデータ・ファイルが開くことをようやくつきとめた。そのファイルでエルンスト・エラートが語った驚くべき真実とは!?
あらすじ
◇1449話 モトの真珠(マリアンネ・シドウ)(訳者:岡本 朋子)
ダオ・リン=ヘイたちは惑星カラポンからの逃走に成功するが、皇帝ソイ・バングは捕虜になったことを恥じて自殺してしまった。ダオ・リンはモトの真珠からのデータの読みだしに成功したが、その内容はエルンスト・エラートが記録した物だった。
エラートは「アムリンガルの時の石板」到達後、モトの真珠こと「アミモツオ」を入手しルナへ向かった。エラートはネーサンに真珠のデータを転送し、ネーサンはアンソン・アーガイリスに《バジス》の分散化を指示した。その後エラートはカルタン人にテラナー救援を要請し、カルタン人は《ナルガ・サント》を銀河系に派遣したが、何故かギャラクティカーは銀河系への接近を拒絶した。《ナルガ・サント》は強引にペルセウス・ブラックホール経由で銀河系に向かおうとしたが、失敗して船体は崩壊した。エラートは船を破滅させた責任者と見なされ、二つに割れたモトの真珠の片方だけを持ち、船から逃走した。
ダオ・リンは《ナルガ・サント》の残骸からモトの真珠のもう半分を発見し、完全な真珠をテラナーに引き渡すため銀河系へと向かった。(時期:~NGZ1144年5月5日)
※初出キーワード=アミモツオ(モトの真珠の別名)
◇1450話 ロードの支配者(H・G・フランシス)(訳者:岡本 朋子)
銀河系。惑星ウウレマではアダムスたちがカンタロの基地建設を監視していたが、発見されて危機に陥った。ローダンは惑星フェニックスから到着したばかりの船団と共に救援に向かい、カンタロの司令官を捕虜とし、基地の破壊に成功した。カンタロの捕虜は尋問中に自爆したが、その言葉からカンタロが「ロードの支配者」という存在の命令を受けていることが明らかになった。(時期:不明:NGZ1144年6月頃)
※初出キーワード=アンティ・パウラ(ブラックホール名)
あとがきにかえて
岡本 朋子氏
・宇宙人は存在するのかどうか、という話
・今後の仮題(1451話~1499話)
感想
・前半エピソード「モトの真珠」 原タイトル:DIE PERLE MOTO(意訳:モトの真珠)
ダオ・リン=ヘイがモトの真珠の再構成とデータ読み出しに成功する話。
真珠が手に入って色々な謎が解けるのかと思ったら、却って謎が増えただけだった(苦笑) 何故か唐突にエラートが再登場するし、ちらっとキトマが出現したとの説明もあるし、エラートはどこから真珠を手に入れたのか説明しないし、どうやって真珠にデータを書き込んだのかも触れないし、ネーサンが《バジス》を分散化させたことの答えも出ないし、と謎だらけ、ダオ・リンでなくてもイライラしますよね。
・後半エピソード「ロードの支配者」 原タイトル:DIE HERREN DER STRASEN(意訳:ロードの支配者)
ローダンたちがカンタロ基地を攻撃して捕虜をとったりデータを手に入れたり、という話。
捕虜にしたカンタロがローダンたちに対し「ロードの支配者がお前たちを踏み潰すだろう」と脅し文句を披露してから自爆したりして、面白い展開になってまいりました。懐かしの「島の王たちサイクル」の頃を思い出しワクワクしてきましたね。
個人的には敵の名前は、700巻の仮題に書かれていた「回廊の主人たち」が良いと思うのですが、その場合、「ブラック・スターロード」と上手くかみ合わなくなるから仕方ないか……
