感想:アニメ(新番組)「バチカン奇跡調査官」第1話「主の支えによりて我は目覚める」

バチカン奇跡調査官 黒の学院 (角川ホラー文庫)

TVアニメ「バチカン奇跡調査官」公式サイト http://kisekichosakan.jp/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

涙を流すマリア像、信徒の肉体に浮かび上がる聖痕――。
世界中から寄せられる“奇跡”をめぐる様々な現象は、
真実なのか、まやかしなのか……?
その真偽を調査し、判別するのが
バチカンに所属する「奇跡調査官」の務めだ。


天才的な頭脳を持つ平賀と、
古文書・暗号解読のエキスパートであるロベルト。
強い信頼関係で結ばれた二人は、
調査のために訪れた先で奇怪な事件に巻き込まれながらも、
奇跡の真偽を見定めていく。


天才神父コンビの行く手に待ち受けるのは、
神の導きか、悪魔の囁きか――!?

 

第1話 『Ⅰ.主の支えによりて我は目覚める syunosasaeniyoritewarehamezameru』

 

あらすじ

 奇跡調査官とは、バチカンにもたらされるさまざまな神秘現象の申告に対し、その真偽を調査する役職の事である。

 調査官の平賀・ヨゼフ・庚(こう)とロベルト・ニコラスは、上司よりセント・ロザリオ教会の調査を命じられる。一つは、教会に所属するシスター・ドロレスが男性経験が無いのに妊娠したと主張している処女受胎の真偽の確認。もう一つは、教会が悪魔崇拝と関わっているという疑惑の調査だった。

 早速教会に向かった二人は調査を開始し、ドロレスと面会するが、ドロレスは手の「聖痕」から血を流し、二人が来るのはわかっていたと言う。庚は、教会が全寮制の学校に加えて病院まで抱えている裕福ぶりに疑念を抱き調べてみると、資産が3000万ドルもあることが判明する。

 やがてある夜神父が殺され、現場には悪魔崇拝の儀式の形跡があった。翌日学園長が生徒たちに神父の死について告げていると、マリア像が突然涙を流しだす。


脚本:水上清資


感想

 評価は△。

 このアニメは、あのオカルト雑誌の老舗ムーがコラボ企画をやっていたため、ムー推薦のオカルト物なのかなぁと思っていたわけですが……

 たしかに「怪奇現象が起きたので、専門家が世界のあちこちに調査に行く」という展開は「X-ファイル」っぽいので、最初はおおっと思ったのですが……、その後の展開がやっすい。


聖痕から血がぁぁぁ
とか

人死にが出てしかも現場には悪魔崇拝儀式の痕跡がぁぁぁ
とか

マリア像が涙を流したぁぁぁ
とか

 いちいちありがちでオリジナリティの欠片もありゃしないし、ホラーテイストも無い。


 「原作はラノベではなく、角川ホラー文庫のしっかりとした本格ホラーのはずなのにおかしいなぁ」と思って原作本の表紙を確認したら、なんと超アニメ絵イラストだった……、あまつさえコミック連載は、オタ女子御用達雑誌のコミックジーンで連載されていた……


 ああ、そういう事か。この作品は、本格ホラーではなく、ハンサム兄ちゃんコンビが活躍する女性向け作品/アニメなのね。主役コンビの声が岡本信彦諏訪部順一という人選なのもそういう事かと。だから話の底があっさいのか。納得だ。


 2回目もこんなノリだったら、もう見なくてもいいような気がしますが、確認のためにもう一度見る予定。

バチカン奇跡調査官


STAFF
原作:藤木稟角川ホラー文庫刊)
キャラクター原案:THORES柴本
監督:米たにヨシトモ
シリーズ構成:水上清資
キャラクタ―デザイン:岩倉和憲
美術監督:古賀 徹
色彩設計:日野亜朱佳
撮影監督:黒澤 豊
編集:近藤勇二(REAL-T)
音響監督:岩浪美和
音響制作:グロービジョン
音楽:藤澤慶昌
音楽制作:ランティス
オープニング主題歌:SCREEN mode「MYSTERIUM」
エンディング主題歌:岡本信彦サクラメント
アニメーション制作:J.C.STAFF
製作:「バチカン奇跡調査官」製作委員会


CAST
平賀・ヨゼフ・庚:岡本信彦 コメント
ロベルト・ニコラス:諏訪部順一 コメント
サウロ大司教江原正士
ローレン・ディルーカ斉藤壮馬
ビル・サスキンス:安元洋貴
ジュリア司祭:遊佐浩二
平賀良太:代永翼

バチカン奇跡調査官 サタンの裁き (角川ホラー文庫)