感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第107話(シーズン5 第3話)「大量殺戮兵器」

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【※以下ネタバレ】
 
シーズン5(105~127話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン5」あらすじ・感想まとめ

 

第107話 大量殺戮兵器 The Innocent (シーズン5 第3話)

 

あらすじ

高い殺傷能力を持つ化学兵器。その化学式をこの世から抹消すべく製造工場に潜入するが、バーニー(グレッグ・モリス)がこの化学兵器に触れ瀕死の状態となり敵に捕まってしまう。フェルプス(ピーター・グレイブス)はたまたま町にいた天才技術者の手を借り、バーニー救出と任務遂行にあたる。


高い殺傷能力を持つ化学兵器。その化学式をこの世から抹消すべく製造工場に潜入する。しかしバーニー(グレッグ・モリス)がこの化学兵器に触れ瀕死の状態となり、敵に捕まってしまう。フェルプス(ピーター・グレイブス)は、たまたま町にいた天才技術者の手を借り、バーニー救出と任務遂行にあたる。

【今回の指令】
 無し


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、パリス、ダナ、バーニー、ウィリー、ダグ
 ゲスト:ジェリー


【作戦の舞台】
 中東の某国


【作戦】
 冒頭、倉庫に潜り込んだバーニーとウィリーだが、誤ってウィリーがドラム缶を傷つけてしまい、漏れ出した液(デホミナント)をバーニーが踏んでしまい、中毒を起こす。慌ててウィリーがバーニーを連れ出そうとするが、警備兵に見つかり、仕方なくウィリーだけ脱出し、バーニーは捕まるが、中毒で残り四時間の命という状況となる。

 IMFは中東某国が「デホミナント」という危険な化学兵器を生産し、隣国に散布して虐殺を計画しているのを阻止する指令を受けていた。しかしコンピューターに細工できるバーニーが居なければ、当初の計画は遂行できない。フェルプスは上司に掛け合うが作戦続行を厳命され、デホミナント生産を阻止し、なおかつバーニーを救い出すことを決意する。

 フェルプスは上部からの資料で、コンピューターの天才的技術者ジェリーがたまたまこの国に来ていることを知り、強引に計画に協力させることにした。そしてまずダナが正面から仕事を依頼するが、ジェリーはすげなく断る。続いてパリスとダグが警察官のふりをして現れ、スパイ(ダナ)を摘発するために協力しろと脅しをかけ、ジェリーはしぶしぶダナに力を貸すことにした。

 しかしジェリーはフェルプスたちと一緒に目的の化学工場に潜入したものの、パリスやダグがダナの仲間で、全員でグルになって自分をはめたことに気が付き、怒って協力しないと騒ぎ出す。

 ダナはデホミナントの開発者バザン博士に連絡を取ってインタビューを申し込み、そしてインタビュー中に薬で眠らせてしまう。そしてバザン博士に変装したパリスが本物とすり替わり、バーニーはデホミナントで死んだと嘘をついて連れ出し、ダグが治療してバーニーはなんとか助かる。

 一方怒っていたジェりーも結局アメリカ人同士という事で協力することを決め、デホミナントの生産を管理していたコンピューターを狂わせ、さらにコンピューターに記憶されていた化学式を抹消してしまう。そしてIMFメンバーと共に科学工場を脱出して〆。


監督: ジョン・リュウェリン・モクシー
脚本: マーク・ノーマン&ローレンス・ヒース(原案: マーク・ノーマン)


感想

 評価は(ぎりぎりで)○。


 今回はデーブの指令の受領シーンなどをすっ飛ばして、いきなり作戦中のシーンから入った上に、バーニーが敵に捕まってしまい、ミッションの達成に加えてバーニー救出も行わなければならない、という、様々な点で変化球エピソードとなっていた。

 「いきなり作戦中のシーンからスタートするが、トラブルで仲間が捕まってしまう」という展開は、過去にも第65話「捕らわれた女スパイ」(シーズン3 第12話)というエピソードが有ったが、今回はさらに「IMFとは全く関係ない人間を強引にミッションに協力させる」という、65話よりさらにトリッキーなエピソードとなった。

 話としてはそこそこ見れるレベルではあったものの、視聴者的にはこういうアクシデント話は「スパイ大作戦」に求めている展開ではないため、正直言って番組内容に全く集中できなかった。また、騙されて連れてこられたジェリーが、IMFの実行しようとしているミッションにいちいちケチをつけ、「世界中に大量破壊兵器が有るのにここだけ処理してどうなる」とか不満を述べ立てるのも、うっとうしくて仕方なかった。

 まあ、それをいうなら、そもそもの話で、スパイ任務とは何の関係も無いただのコンピューター技師を、策略で騙して強引に作戦に参加させるIMFの行動も褒められたものではない。任務のためには、個人の犠牲もいとわない、というのでは、悪党側と大して変わらないという気がする。

 とまあ、実に引っかかることが多いシナリオだった。


 今回はIMFメンバーとして、新顔のダグ・ロバート(サム・エリオット)が初登場する。しかし大して活躍もしないので、ほとんど印象に残らなかった。またダナは過去2回のエピソードでは、相手を色気で篭絡するだけの要員のような立場だったが、今回はちゃんと研究者のふりをしてバザン博士に接近し、麻酔針を仕込んだ指輪で眠らせてしまう、とエージェントらしい仕事をしていた。


 このエピソードのサブタイトルの原題「The Innocent」とは「無実の」という意味。多分IMFがジェリーの恋人に麻薬所持の濡れ衣を着せて、強引にジェリーを作戦に巻き込んだこと辺りを指しているのであろう。


参考:今回の指令の入手方法

 無し

参考:指令内容

 無し
 

シーズン5(105~127話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com