【プロレス】マサ斎藤、最後のリングの裏話

プロレス「監獄固め」血風録―アメリカを制覇した大和魂

 去る7月14日に亡くなったプロレスラー・マサ斎藤さんの裏話というかそういうのをスポーツ報知が報じていました。

マサ斎藤さん、2年前にリング復活へかけた情熱…最後までプロレスラーとして燃え続けた人生
2018年7月20日12時0分 スポーツ報知
https://www.hochi.co.jp/fight/20180720-OHT1T50112.html

2000年にパーキンソン病を発症したマサさんは、2016年12月2日に大阪市城東区民センターで行われた「ストロングスタイル・ヒストリー」でリングに上がった。

 プロレスマニアの間では知られていましたが、マサさんはパーキンソン病で何年も闘病生活を送っていました。しかし、2016年に、元・新日本プロレスのフロントで旧知の上井氏と再会し、リングに上がりたいと要望。上井氏は既にこの頃プロレス業界と縁を切っていましたが、マサさんの求めに応じてプロレスイベントを企画します。

 そして目玉企画として、1980年代に新日本を(悪い意味で)騒がせた「海賊男」の登場を発案し、その中身として、マサさんと共に武藤に白羽の矢を立てたそうです。
 

海賊男は誰にするか?を話し合った時、2人が出したレスラーは、まったく同じ名前だった。
「それが武藤敬司でした。マサさんもボクも武藤敬司しかいないだろうって完全に一致したんです」
 武藤は、突然のオファーに「マサさんのためなら出ますよ」と即答。ギャラは往復の新幹線代のみ。米国修業時代から慕ってきたマサさんのリングへの情熱にかなえるため実質、ノーギャラで快諾した。

 
 泣かせる。

 そしてイベントの最後、マサさんが決め台詞の「Go for Broke」を叫べば〆というところまで来たのですが……
 

続けて「Go for broke」を叫ぶ時を待った。しかし「Go for…」まで出てきたが、そこから先を発することができなかった。客席から「マサさん、頑張れ」「マサさん、ありがと」の声が飛ぶなか、微妙な沈黙が流れた。その時だった。

花道の奥から「マサ斎藤!Kill You!」と叫びながら、海賊男が乱入してきた。

マサさんが立ち上がろうとするとストンピングを浴びせる海賊男。会場の空気が一気にヒートアップした。相手の技を受けても、体をかきむしりながら立ち上がったマサさん。現役時代を彷彿とさせる姿でマサさんは海賊男に立ち向かった。

そして、奇跡は三度、起きた。海賊男にチョップをたたき込むと4発のストンピングで踏みつけたのだ。涙を流しながら歓声を上げるファン。同時に武藤が、海賊の覆面を取るとマサさんと抱き合った。見ている者があり得ないと思っていることをやってのけるのがプロレスラーの神髄。ならば、この時、マサさんは「プロレスラー、マサ斎藤」として間違いなく復活した。

 
 泣いた(T△T) エエ話じゃ。マサさんのご冥福をお祈りいたします。
 
 
MINNEAPOLIS (マサ斎藤) (XL)