【声優】感想:NHK番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」『答えを求めて、声を探す~声優・神谷浩史~』

Men's Voice BLACKSTAR (Gakken Mook)

プロフェッショナル 仕事の流儀 NHK http://www4.nhk.or.jp/professional/
放送 NHK総合

【※以下ネタバレ】
 

仕事の流儀には、その人の生き方が現れる。 『プロフェッショナル 仕事の流儀』は、さまざまな分野の第一線で活躍中の一流のプロの「仕事」を徹底的に掘り下げるドキュメンタリー番組です。

 

答えを求めて、声を探す~声優・神谷浩史~ (2019年1月7日(月)放送)

 

内容

答えを求めて、声を探す~声優・神谷浩史
[総合] 2019年1月7日(月) 午後10:00~午後10:45(45分)


声優・神谷浩史に密着5か月!業界きっての実力派「リアル以上にリアル」と評される声のヒミツに迫る。“新感覚の朗読会”クライマックスで表現した神谷の魂の声とは!


声優界屈指の実力派・神谷浩史に密着5か月◆「進撃の巨人」「ワンピース」…作品に魂を込める舞台裏!たしかに違う「テストと本番」◆「リアル以上にリアル」神谷の声のヒミツ◆「期待を超えないと、次はない」「自分の代わりは、いる」神谷の流儀、そこに込められた目指す声優像◆九死に一生の大事故、生還して気づいた「自分の居場所」◆挑戦!新感覚の朗読会◆こだわりのクライマックスシーン、神谷が発した声とは。


【出演】声優…神谷浩史,【語り】橋本さとし

 
 序盤は仕事の現場に密着、アニメのアテレコ、海外ドラマの吹き替え、ニュースなどのナレーション、等々。芝居の場合なら、同じ一つの台詞でも、音響監督の注文や自分の提案で、ニュアンスを微妙に変えて色々演じ分けていく。声優は基本的に自分で仕事を作れない。まず作品が有って初めて必要とされる。そのため作り手の期待を超える演技をするように心がけている、云々。


 中盤は過去回想。19歳でデビュー。最初は月に一回仕事が有るか、程度。1990年代後半のアニメブームでアニメの本数が増えて既存の声優で賄いきれなくなったので、仕事が回ってくるようになった。しかし主演が決まった途端バイク事故で一か月入院。自分の役は他の声優が担当して、何の問題も無く回っていた。いくらでも自分の代わりはいると痛感。それまでは受け身で仕事が来るのを待っていたが、自分から積極的にオーディションを受けまくって仕事を取りに行くようになった。


 後半が自分が立ち上げた新しいタイプの朗読劇の現場。自分の新しい居場所を作るために立ち上げた。ただ台詞を読み上げていくだけではなく、舞台の上にはキャラクターを演じる人を配置しつつメインは声優の朗読、というハイブリッドの舞台。演じるキャラクターの心の動きが理解できない、として、何度もスタッフと打ち合わせを繰り返し、納得いく脚本に変更してもらった。2018年の10月に開催して成功した云々。


感想

 この番組もプロレスラーに続いてついに声優まで登場してくるとは、時代も変わりました。

 まあ声優の仕事ぶりがテレビで紹介されるのは初というわけではないので、凄く目新しいという訳でもありませんでしたが、「注文に応じてこんな微妙なレベルにまで演じ分けるのか」というのは興味深かったです。あと、「自分は七色の声で演じ分けるようなタイプじゃないから」というのは、「うん知ってた」と思った(笑)

 声優マニアには特に目新しい事も無かったような気がしますが、あんまり業界事情を知らないこちらとしては結構面白い内容でした。
 
 

http://www4.nhk.or.jp/professional/x/2019-01-07/21/2789/1669505/
1月7日22時 答えを求めて、声を探す~声優・神谷浩史


進撃の巨人」「ワンピース」など数々の作品に声で魂を込めてきた、声優・神谷浩史(43)。声優ブームといわれる今、「オファーがなければ収入ゼロ」という厳しい世界で、神谷は業界最大の顕彰式で数々の栄冠を手にするなど、圧倒的な存在感を放っている。現場からの信頼は絶大で、神谷の声は“リアル以上にリアル”と評される。今回そんな実力派声優・神谷に5か月間密着。アニメのアフレコ、外国ドラマの日本語吹き替え、テレビ番組のナレーションなど、神谷は現場現場で、期待以上の「声」を追求する。仕事を全うしたいという信念の陰には、過去に経験したある大事故が関わっていた。


そして新たに挑む、新感覚の朗読会。2000人の観客を前に、「声だけの演技」で魅せる大きな舞台。ギリギリまでこだわったクライマックスシーン、迎えた本番で神谷は、どのような声で表現したのか。


「声優は、作品やキャラクターがいないと存在できない」と語る神谷。己の声だけで生き抜く、その覚悟とは。声優・神谷の闘いの日々に迫った。

 
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