【映画】感想:映画「インフェルノ」(2016年:アメリカ)

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フジテレビムービー http://www.fujitv.co.jp/movie/index.html
放送 フジテレビ系。2019年3月9日(土)

【※以下ネタバレ】
 

「このまま地球の人口が増え続ければ、環境破壊は止まらず、人間も絶滅するだろう。今このスイッチを押せば、人類の半分は死ぬ―。」そう宣言していた男が、塔の上から身を投げた…。そしてラングドン教授(トム・ハンクス)に突き付けられた挑戦状、それは、アメリカの大富豪ゾブリスト(ベン・フォスター)が、人口増加問題の過激な解決策として生み出したウイルス。伝染病を利用した人口淘汰(とうた)をもくろむゾブリストが、詩人ダンテの叙事詩神曲」〈地獄篇(インフェルノ)〉に隠した暗号(コード)とは?果たしてラングドンは「地獄の見取り図」に隠された謎を解き、ウイルス拡散を防ぐことができるのか!?タイムリミットが刻々と迫る中、運命はフィレンツェからヴェネツィア、そしてトルコのイスタンブールへと導かれていく…。

 

あらすじ

 ロバート・ラングドン教授が目を覚ますと、頭部に怪我をしており、ここ数日の記憶を失っていた。ラングドンは外の景色を見て自分がイタリア・フィレンツェにいることに気が付くが、何故ここにいて何が起きたのか全く思い出せない。そこに女性警官が銃を乱射しながら現れたため、ラングドンは医師シエナブルックスと共に逃走する。

 その後ラングドンは自分が大富豪ゾブリストと何か関係が有ったらしいことを知る。ゾブリストは世界の人口が多すぎるため人間を間引くべきだという過激な主張していたが、数日前に死んだらしかった。遺伝学者だったゾブリストは、人間を減らすため、凶悪なウイルスを開発してどこかに隠したらしい。ラングドンは所持品に何故かダンテの「地獄篇」に出てくる地獄の見取り図を持っており、それをきっかけとしてフェレンツェの各地を巡り、謎の相手に追跡されながらもウイルスの手掛かりを探していく。

 しかしウイルスがフィレンツェではなくイスタンブールに有るらしいと突き止めたところで、突然シエナが裏切る。シエナは実はゾブリストの恋人で、どこにウイルスが有るか解らなかったので、ラングドンを記憶喪失にしておいてウイルスを見つけ出させようと大芝居をうっていたのだった。

 ラングドンシエナに騙されていたことに気が付き、WHOのメンバーと共にイスタンブールに乗り込み、色々あって、シエナは死に、ウイルスは回収され世界は救われた。終わり。


感想

 評価は○(ぎりぎり)。

 「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年)、「天使と悪魔」(2009年)に続くラングドン教授物映画の三作目。相変わらずのノンストップ早回しし過ぎ観光名所見て回り映画、でした。


 今回も謎解きのため、歴史の有る場所を次々と回っていくタイプの話で、次から次から速攻で駆け回っていくので何が何だかよく解らない(笑) 取り合えずテンポは良くてアクションも手に汗を握りますが、話の方は何が何だか把握できないまま、振り落とされないようにしがみついているのがやっとだという(笑)


 「ダ・ヴィンチ・コード」は原作小説も読んだことが有るのですが、小説版は「まず手掛かりを得る」→「じっくりじっくり考えて答えを出す」→「それに従い次の場所へ」という過程が繰り返されていて、推理物として面白かったのですが……、映画はその通りにしていると時間がいくらあっても足りないので、ラングドンが見た瞬間に「これは○○だ、次はどこそこへ行くぞ」と速攻で思いついてしまい、勢いに任せて各地を走り回るだけの映画と化していて、理解が追いつきませんでした。


 本作も多分同じ状況と思われ、多分原作ではダンテのあれやこれやをじっくり吟味して手掛かりを見つけて話を進めているのでしょうが、本映画では実に無造作に話を進めてしまうので、歴史の諸々を楽しむとか推理要素とか有ってなきがごとし。そもそも、このラングドン教授シリーズを映画で映像化するって多分無理が有るのだと思います。連続テレビドラマの方が合っているのだと思うなぁ。


 結局この映画もただラングドンが走って観光しているだけの映画でした。うーんんん。あとトム・ハンクスって年取ったねぇ。
 
 

映画「インフェルノ」 フジテレビ
https://www.fujitv.co.jp/b_hp/inferno-movie/index.html
2019年3月9日(土)放送終了


出演者
ロバート・ラングドントム・ハンクス江原正士
シエナブルックスフェリシティ・ジョーンズ(佐古真弓)
ハリー・シムズ: イルファン・カーン(谷昌樹
クリストフ・ブシャール: オマール・シー(乃村健次)
バートランド・ゾブリスト: ベン・フォスター花輪英司
エリザベス・シンスキー: シセ・バベット・クヌッセン(深見梨加


スタッフ
【監督/製作】
ロン・ハワード

【製作】
ブライアン・グレイザー

【製作総指揮】
デヴィッド・ハウスホルター、ダン・ブラウン、アンナ・カルプ、ベン・ウェイスブレン

【原作】
ダン・ブラウン

【撮影監督】
サルヴァトーレ・トチノ

【音楽】
ハンス・ジマー

 
 

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インフェルノ (上) (海外文学)
インフェルノ (下) (海外文学)