感想:アニメ「上野さんは不器用」第12話(最終回)「眼キュー」「バレッタン」:良質ラブコメ頂きました

閃きハートビート【通常盤】

TVアニメ「上野さんは不器用」公式サイト http://miss-ueno.com/
放送 BS11。15分ショートアニメ。

【※以下ネタバレ】
 

第12話(最終回) 実験その23「眼キュー」/実験その24「バレッタン」 (2019年3月24日(日)深夜放送)

 

あらすじ

実験その23「眼キュー」

 新体操部部長・東川(うのがわ)さんが科学部を訪問し、上野さんがのぞき見防止用に作ったメカ「眼キュー(がんきゅー)」の修理を頼んでくる。田中は上野さんとやたら親し気な東川さんを当初男と勘違いしていて、女だと解って安心しましたと言う。上野さんはそこは軽く流すものの、山下さんは心の中で「安心しましたの意味を何故聞かないのか?」とじりじりして〆。



実験その24「バレッタン」

 上野さんは味覚(甘さ)を機械で受信して、手つなぎで他人に伝えることのできる装置「バレッタン」を開発、さっそく部員で実験すると言い出す。そして田中・上野さん・山下さんの順番で手をつなぎ田中がガムをかむが、山下さんは伝わってこないので、田中と上野さんはもっと指をがっちり、いわゆる恋人つなぎをしろと要求する。しかし上野さんは恥ずかしさに耐えられなくなって逃げ出してしまい、イラついた山下さんが田中に殴り掛かるというオチで〆。


感想

 最後まで良質ラブコメで締めました。おあとがよろしいようで。


総括

 評価は○(まずまず面白かった)。

 白泉社の青年誌のヤングアニマルで連載しているギャグマンガのアニメ化ですが、上手い具合にアニメにしていて思っていた以上の面白さでした。


 とある中学校の三年生で科学部部長の上野さんは、部員の田中に片思い中。そのため毎回超物凄いアイテムを発明し、その度にテストと称して田中との仲を深めようとするものの、恋愛に鈍感な田中には全く伝わらず……


 原作は基本的に「ギャグ」なのに対し、アニメは「ラブコメ」の要素を強めに効かせていて、良い感じのラブコメアニメになっていたのが評価高し。上野さんが普段は凄く偉そうな態度なのに、こと恋愛ごとになるとむっちゃ弱腰になってオタオタしてしまい、そして田中は田中で恋愛方面にムチャクチャ疎いため上野さんの気持ちが全く100パーセント伝わっておらず、結果的に上野さんの行為が毎回無駄に終わってしまう、という様がやたら面白く。

 そして上野さんの気持ちを知っていて、応援してくれる山下さんが、田中の鈍感ぶりにキレたり、上野さんの弱腰ぶりに呆れたり、という様も良く描けてました。


 このアニメの成功の功労者は上野さん役の声優・芹澤優の演技に尽きましょう。普段はとにかくすごい大物っぽい口調なのに、いざとなると恥ずかしがって物凄い挙動不審キャラになる演技とか絶品でしたね。


 というわけで、原作とはちょっと違ったテイストでしたが、これはこれで楽しめた作品でした。続きが有ったら嬉しいな。
 
 

上野さんは不器用


ココは、とある中学校の理科室。科学部部長の上野さんは、部活の後輩・田中に恋する乙女。天才的(変態?&ちょっとフェチ?)すぎる奇想天外な発明品を使って、あの手この手で気を引くためのアピールをするが・・・。果たして上野さんの恋は成就するのか!? それとも・・・


制作会社
レスプリ


スタッフ情報
【原作】tugeneko(「ヤングアニマル白泉社刊)
【監督】月見里智弘
【シリーズ構成】月見里智弘
【キャラクターデザイン・作画監督】大和田彩乃
美術監督】猿谷勝己
色彩設計】のぼりはるこ
【音響監督】阿部信行
【音楽】三澤康広
【音楽制作】日本コロムビア
【制作協力】ギャザリング


音楽
【OP】伊藤美来「閃きハートビート」
【ED】上野(CV:芹澤優)、田中(CV:田中あいみ)、山下(CV:影山灯)「マイペース・サイエンス」


キャスト
上野:芹澤優
田中:田中あいみ
山下:影山灯
田中みずな大森日雅
田中よもぎ伊藤美来
タモン:井澤詩織
北長:戸松遥
西原:佐藤利奈
南峰:竹達彩奈
東川:井口裕香

 
TVアニメ「上野さんは不器用」 Ending Theme Songs
TVアニメ『上野さんは不器用』オリジナル・サウンドトラック