TVアニメ『ハイスコアガール』公式サイト http://hi-score-girl.com/
放送 BS11。全9話。
【※以下ネタバレ】
第２４話（最終回） 「ROUND 24」(2019年12月20日(金)深夜放送) (※「II」の第9話)
あらすじ
晶に一本目を先取されたハルオだったが、二本目は徹底的な待ち戦法に徹して勝利を奪い、一対一に持ち込んだ。そして三本目、実力の拮抗する二人の対決は、ハルオの戦い方を見切った晶がついに勝利を収めた。
７月中旬。ハルオは勝負に敗れて晶に告白できなかった上、晶がまたアメリカに行ってしまうという事実に、もう無気力状態に陥っていた。そんなある日、真はハルオの自宅を訪ね、晶が２４日に日本を離れると伝え、また晶から預かっていたものをハルオに手渡す。それはかつてハルオが晶にプレゼントしたおもちゃの指輪だった。ハルオはもう晶との関係は終わってしまったと落ち込む。
７月２４日。ハルオは晶の旅立ちを空港に見送りに行くことを拒否し、一人で外をぶらついていた。そんな時、ハルオは偶然小春と出会い、晶と小春が自分の知らないところで勝負していた事や、大阪行きの前に晶が小春に挨拶に来た事を聞かされる。小春は、もう晶とハルオの間には割り込めないと諦めをつけていた。
そんな小春に、ハルオは晶におもちゃの指輪を突き返されたことを話し、もう晶との関係は終わったと自嘲する。ところが小春はハルオを張り倒し、指輪を返したのは会いに来てほしいという晶の意思表示だと教える。それで目が覚めたハルオは空港に向かおうとするが、電車はトラブルで運休となっており、仕方なくバイクを飛ばして空港へと疾走する。
ハルオが空港についた時には、晶の乗った便は既に飛び立った後だった。しかしその機はトラブルのため引き返してきていた。ハルオは降りてきた晶を抱きしめて遂に告白し、勝負の決着をつけるために外国にでも追いかけていくと宣言する。そして今度こそ晶の乗った便を見送った。おしまい。
■脚本：浦畑達彦
■コンテ演出：山川吉樹
■CGディレクター：鈴木勇介（SMDE）
感想
原作漫画を読んだ時もそうでしたが、最後はあっさり目すぎて、何かで物足りなかったなぁ。アニメになれば音楽とかが付くから感動するとか思ったのですが、印象はやっぱり変わらず、でした。残念。
総括
評価は○（まずまず面白かった）。
原作漫画好きから見て納得の行くクオリティ。考えられる限り最高レベルの映像化でした。
1996年。晶は家の束縛が緩くなり再びハルオと顔を合わせることが多くなっていた。一方、晶の存在を意識する小春もハルオに積極的にアプローチするようになり……
満足度の高かった第一期＆OVAから引き続いて高いレベルで品質を維持しており、全体的な雰囲気は漫画版そのままで原作好きとして大満足。また原作に多数登場するゲーム（ストII他）については、ゲームの画像をそのまま使用しているため、もうゲームをプレイするシーンとか、ゲームキャラ（ガイルさんその他）が登場するシーンなどの描写は原作を超えていました。アニメが原作の上を行った珍しい作品だったと言えましょう。
そして第二期では恋愛要素もより前面に打ち出され、特に小春のハルオに対する積極的な行動（ホテルに誘ったり、公衆の面前で抱きついたり、等々）は、晶が物静かなキャラだけに対照的で、実に印章に残りました。また晶も負けずにハルオを強引に家に拉致したり、と、女同士の戦いも面白かった。
しかし、まあ、それだけにラストがあんまり盛り上がらなかったのは残念でした。それは原作のストーリーがそうだから、で仕方ない話ではあるのですけどね。ということで、最終回でガクッと力が抜けてしまった感はありましたが、平均的に見れば良い作品でした。
