同級生
http://fanzagames-digination.com/doukyusei_re/index.html
原作 elf
原画 すめらぎ琥珀
発売日 2021年2月26日発売予定
通常版 9,800円(税抜)
豪華版 10,800円(税抜)
1992年に発売され、当時の18禁ゲームスキーの間に大旋風を巻き起こした「同級生」(エルフ)が、FANZAのブランド「FANZA GAMES」でリメイクされ「同級生リメイク」の名前で2021年に発売されることになりました。懐かしい。そしてもうあれから「28年」も経っているのか……
紹介記事
2020.10.23 08:00
エルフの恋愛ADV『同級生』のフルリメイク版が、2021年2月26日に発売決定。PC用ソフトで発売元はFANZA GAMES - ファミ通.com
https://www.famitsu.com/news/202010/23208145.html
アダルトサイトなどの運営で知られるFANZAのゲームブランド“FANZA GAMES”は、PCゲーム総合ブランド“DiGination”の新作として、『同級生リメイク』をPCで2021年2月26日に発売することを発表した
『同級生』は1992年にエルフからPC用ソフトとして発売された恋愛アドベンチャーゲーム。その後、演出をマイルドにしたバージョンが、PCエンジンとセガサターンでNECインターチャネルから発売された(セガサターン版のタイトルは『同級生if』)。
今回のフルリメイク版では、画面解像度がフルHD対応になり、イベントシーンがすめらぎ琥珀氏による描き下ろしに。キャラクターも、ベースのデザインはそのままに、現代のタッチに描き直されている。
そのほか、移動時のマップ画面で誰がどこにいるのかがひと目でわかる“ノーマルモード”や、CG鑑賞モードなどを追加。遊びやすくなるように改善が施されている。
凄いゲームだったよね
ウィキペディアを読むと、「18禁ゲームは、『同級生』以前はエ〇中心だったのが、『同級生』がゲーム性重視だったことで、ケームの在り方を変えた」みたいに書いてあるのですが、それは違うと思う。そもそもが、エルフ自身、この作品以前に既にストーリー性重視のAVGを何作も作っていて「18禁ゲームなのに、18禁要素が無くても面白い」みたいな評価をされていましたし、西の大御所アリスソフトもやはりゲーム性に富んだ作品を作っていたし、で、この作品以前がゲーム性に乏しいものしかなかった、という認識は明らかに違うでしょう。
「同級生」が凄かった所は「ゲームとして遊べた」とかいう軽い物ではなく、一種のシミュレーター的に、舞台となる街の中で、プレイヤーがどう行動しても良く、そして上手く行動すれば上質の恋愛ストーリーを楽しめた、という高度なゲーム性に有ったと思うわけです。まあシミュレーター的に思えたのは単なるこっちの錯覚であり、実際は平行して走る複数のストーリーを、マップと時間要素と超複雑なフラグ管理でそう思わせていた、実質はAVGだったわけですけどね。
それでも、いざ送り出されたものはそれは見事で、初回のプレイ時の、どう行動するも自由、どこに行けば何が起きるか分からないドキドキ、等、は今でも思い出せます。それまでのAVGとは全く違うプレイ感覚は物凄い興奮を呼びました。
まあ、やり続けていくと、あまりにも広いマップと、なかなか見つからない手掛かり、一ヵ所しかないセーブポイント、といった仕様がだんだんきつく感じるようなったのも事実ですが、当時はみんな血眼でプレイしていて、先に進んだ人がどんどんパソコン通信(まあネット掲示板みたいなもの)で情報を公開してくれたので、それを助けにプレイできてありがたかった思い出もあります。発売時はパソ通もそりゃ物凄い盛り上がりだったよなぁ(遠い目)
あとは竹井正樹氏の原画も素晴らしかった。2020年視点で見ると癖が強い絵に見えてしまうわけですが、1992年当時はもう「こんな凄い絵がゲームで拝めるのか?」と魅力にメロメロ(死語)で、発売前から気分が盛り上がっていましたからねぇ。また原画をCGに起こすエルフの技術も超一級でしたし。
絵が(当時としては)凄い、システムも(当時としては)凄い、ストーリーも(当時としては)面白い、の三拍子でしたから、そりゃ話題になるし、記憶にも残ります。実のところ、今でもゲームのパッケージがそのまま手元にあります。思い出がありすぎてとても捨てられない。
リメイク版は……なんか違うよね
と、オリジナル作品に思い入れがあるだけに、リメイク版については、公開された情報を見ていると……、うるさいファンとしては「なんか違う」と思わざるを得ない……
グラフィックは、オリジナル版の竹井正樹絵に代えて、売れっ子・すめらぎ琥珀画伯の絵に。すめらぎ絵は嫌いではないのですが、本作の仕事はオリジナルの絵が有ってそれを真似して描く、という形なので、すめらぎ絵の良さが出ていないというか……、どうせやるなら、もっと自分の絵に寄せても良かったのでは。
しかし、元絵から変えまくったら、それはそれで「こんな物は『同級生』の絵じゃない!」とおっさんゲーマーたちが騒ぎそうな気もするので(笑)、落としどころが難しかったのかな。理由はともかく、絵についてはあんまり惹かれません……
システムも、マップ上でキャラがどこにいるか把握できるようになっていたり、クイックセーブがある、とか、甘めの仕様になっています。まあ、オリジナル版の「どこに誰がいるか全くわからない」「セーブポイントは一ヵ所だけで、自宅まで戻らないとセーブできず、あまつさえゲーム内時間が8時間経過してしまう」とか、もう今の基準で考えたらク●ゲー呼ばわりされても仕方ないっちゃあそうなんですけど……
見えているキャラをクイックセーブ片手に鼻歌交じりにクリアしていくなんて、それは同級生じゃない!みたいな、頑固おやじみたいな気持ちも感じます…… って、大半のキャラを他の人が作ってくれた攻略資料を片手にプレイした人間が言えるこっちゃないか?(笑)