幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリーE+(プラス) https://www.nhk.jp/p/ts/R88ZYP985X/
放送 NHK Eテレ。毎週月曜午後7:25~午後7:50(25分)
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【※以下ネタバレ】
他の回の内容・感想
超常現象の謎を楽しみながら、その正体を徹底検証!
BSプレミアムで大好評を博したシリーズが、地上波・Eテレの夜に出現!
2014年に放送した総合テレビ版から名作をセレクト。最新情報などを加え再構成。
みなさんの心に引っかかっている謎と神秘と不思議の真相に迫ります!
内容
幻解!超常ファイルE+(プラス)「UFO神話(2)宇宙人襲来!ロズウェル事件」
[Eテレ]2020年10月26日(月) 午後7:25~午後7:50(25分)
今夜はなつかしの昭和テイスト全開!1980年代までのUFO事件の数々を徹底検証。アメリカ各地を襲撃した宇宙人事件!UFO墜落ロズウェル事件!親子いっしょに目撃!
アメリカ空軍がUFO撮影!?今年話題の事件までの70年間、アメリカで起きたUFO事件の数々を一気見すると、あなたの知らない意外な真相が…!▽「空飛ぶ円盤」の目撃から「宇宙人」との接触、やがて「UFOの墜落と軍による隠ぺい」へ。今回はなつかしの昭和テイスト全開!お父さん・お母さん世代を怖がらせた宇宙人事件と、超有名なUFO墜落・ロズウェル事件。今夜は親子そろって、謎の事件の真実を目撃せよ!
●宇宙人出現!!
1952年7月19日と26日にワシントンDC上空で謎の飛行物体が目撃・レーターで探知され、空軍が迎撃に飛び立つなど大騒ぎとなった。のちに空軍は気象の関係だと発表。しかし世間からは『軍は空飛ぶ円盤に関する情報を隠している』という疑惑をもたれる事になった。
その数か月後からは、アメリカ社会は、UFOを目撃する段階から、宇宙人騒動の段階へ移行していく。
※以下、矢島正明氏の語り
▽『全長3m! 巨大毒ガスモンスター フラットウッズ事件』(←UFO特番のあの曲と共に)
1952年9月12日。アメリカ・ウェストヴァージニア州フラットウッズ。夕方、子どもたちが空飛ぶ光る物体が近くの丘に墜落するのを目撃した。キャスリーン・メイ夫人が子供たちと共に森に入ると、目と鼻を刺激する異臭のするガスが漂っており、さらにそこに、身長3メートル、赤い顔、丸い二つの目、鋭い鍵爪、のロボットの様なモンスターが現れ、シューという音を立てて宙に浮いていたという。怪物は少年たちを襲ってきたため、彼らは慌てて逃走した。
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多分木に止まっていたフクロウの見間違え。赤い光は近くの空港の赤いライトがフクロウに当たっていたと思われる。
▽『恐怖 不死身の怪人 ポプキンスビル事件』(←UFO特番のあの曲と共に)
1955年8月21日。アメリカ・ケンタッキー州ポプキンスビル。夜、青年ビリー・テイラーは空飛ぶ光る物体が近くの谷に落下するのを目撃。一時間後、犬が吠え始めたため、ビリーはエルマー・サットンと共に調べに出ると、身長1メートル、銀色の皮膚、大きな目と耳、長い腕に鋭いかぎ爪、の怪生物が現れた。テイラーたちは銃を撃って追い払うが、その後も怪物は家の周囲に出没し、テイラーたちは200発も発射するものの、謎の生物にはまったく命中せず、消えては現れて、を繰り返し、夜明けになってようやく消えたという。
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サルの見間違えではないか。そもそも銃を撃った痕跡が無く、近所の人も銃声を聞いていない。関係者が酔っ払って集団幻覚を見たとも考えられる。
▽世界各地の宇宙人目撃事例(←UFO特番のあの曲と共に)
・1954年。イタリア・チェンニーナで、陽気な二人組の宇宙人が出現。身長一メートルほどの小人がコマの様な物体から現れ、笑顔で謎の言葉を口にしながら、通りかかった女性が持っていたカーネーションの花束とストッキングを奪ったという。
・1979年。イギリス・バーミンガム近郊。身長1メートルの妖精型宇宙人三体が出現し、目撃者の家の中を飛び回った。
・1989年・旧ソ連・ボロネジ。三つの目を持つ無骨なロボット型宇宙人が出現。目撃者の少年の恐怖の叫びを聞くと慌てて逃げ去った。
●その後の宇宙人事件
1950年代に目撃された宇宙人は、怪物型で人を襲うタイプで、映画やドラマの影響を受けたと思しきものが多い。
1960年代になると、ヒル夫妻事件の様な「アブダクション」の報告が多発。
また、宇宙人が家畜を襲って殺した、という「キャトル・ミューティレーション」も報告されるようになった。しかしこれは、家畜が野生動物に殺された、というだけの事件と思われる。
●ロズウェル疑惑
1977年。SF映画「未知との遭遇」が公開された。これは人類と異星人との初遭遇を描いたもので、映画の中では、政府は宇宙人のことをひたすら国民から隠蔽して計画を進める、という陰謀めいた描写があった。
1979年。アメリカのテレビ番組「UFO'S ARE REAL」で、政府の陰謀を匂わせる内容が放送された。それは元陸軍航空隊少佐ジェシー・マーセルの証言で、32年前の1947年にニューメキシコ州ロズウェルに円盤が墜落し、破片を軍が回収したものの軍はそれを隠している、という衝撃の事実を明かすものだった。
マーセルによれば、破片は既知の気球・ミサイルの部品などではなく、燃やすこともできず、16ポンドのハンマーで殴っても全く変形しなかった、という。これが「ロズウェル疑惑」の始まりだった。
●ロズウェル事件のあらまし
1947年7月2日。ケネス・アーノルド事件の8日後。夜9時50分頃、ニューメキシコ州ロズウェルで、夜空を皿を二つ合わせたような光る飛行物体が南東から北西に飛び去るのが目撃された。
7月3日。牧場主マック・ブレーゼルは、牧場にきらきら光る破片が、幅30メートル・長さ1キロの範囲で散らばっているのを発見した。
7月6日。ロズウェル陸軍飛行場に破片の事について連絡が入り、ジェシー・マーセル少佐たちが現地で破片を回収した。マーセルは破片の頑丈さに驚いた。
7月8日。ラジオは、軍が空飛ぶ円盤の残骸を回収したと放送。破片はテキサス州フォートワースの基地へ送られた。
7月9日。軍は破片の正体は墜落した気象観測用の気球だと発表。円盤云々は単なる誤報ということで終わってしまい、その後忘れ去られた。
●新たな証言
マーセルの証言以降、この事件に関する証人が現れた。
・土木技師バーニー・バーネットの証言
7月3日。ロズウェルから西に300キロ離れたサンアグスティン平原で墜落した円盤を発見。円盤の中にも外にも宇宙人の死体が転がっていた。姿は人間に似ていたが、目は離れていて小さく、髪は無く、肌の色はグレイで、つなぎを着ていた。そこに軍のトラックが現れ、円盤と宇宙人の死体を回収し、見たことは他言しないように脅して立ち去った。
・ロズウェル在住のグレン・デニスの証言
ロズウェル陸軍病院に勤務する看護師ナオミから、宇宙人の死体の話を聞いた。死体は一つは損傷が激しく、一人はしばらく生きていた。人間に似ていたが、唇がなかった。
果たして軍は本当に空飛ぶ円盤と宇宙人を回収し、しかもそれを隠しているのか?! 次回に続く。
感想
オカルトネタの超王道「UFO」ネタ全三回の第二回。
今回大ウケしたのは、(※元となった番組が放送されたのは2014年8月ですが)、番組前半の宇宙人出現事例紹介部分が、往年の矢追純一UFO特番のパロディというかオマージュというかになっていた事です(笑)
なにせ、特別ナレーションに、UFO特番の落ち着いた声でお馴染みの矢島正明氏を起用し、UFO特番のあの有名「チャララー、チャララ、チャララー、ジャーァァァァン!」のアイキャッチを流し(※)
※曲名「Twilight Zone」(Buddy Morrow)
https://www.youtube.com/watch?v=4KG2recdMAI
www.youtube.com
(「39秒」「1分31秒」「2分16秒」の3箇所で聞けます)
さらに、毒々しい文字で『全長3m! 巨大毒ガスモンスター フラットウッズ事件』!!とか出してくるのですから、もう笑った笑った。
また中田譲治氏のナレーションにかぶせるBGMとして、アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」のOP曲「Inner Universe」のサビの部分を使ったセンスは、UFO事件の政府の陰謀云々という内容にピッタリ。
後半部分は、あの有名なロズウェル事件について、あらましをさらっと紹介して、これまた大盛り上がり。謎解きは次回に続くという絶妙な引きでした。