【映画】感想:映画「マイ・フェア・レディ」(1964年:アメリカ)

マイ・フェア・レディ [Blu-ray]

NHK BSシネマ http://www.nhk.or.jp/bscinema/
放送 NHK BSプレミアム。2020年12月31日(木)

【※以下ネタバレ】
 

主演オードリー・ヘプバーン。数々の名曲と鮮やかな衣装、様式美にあふれる美術に彩られ、アカデミー作品賞、監督賞、編曲賞、美術賞など8部門に輝く傑作ミュージカル。


主演オードリー・ヘプバーン、共演レックス・ハリソン。70ミリで製作され、「踊り明かそう」「運が向いてきたぞ」など数々の名曲と鮮やかな衣装、様式美あふれる美術に彩られ、アカデミー作品賞はじめ8部門に輝く傑作ミュージカル。ロンドンの言語学者ヒギンズは自らの理論を実証するため、なまりの強い下町の花売り娘イライザを最高のレディーに変身させようとする。厳しい特訓によって、イライザは社交界の花形となるが…。

 

あらすじ

 イギリス・ロンドン。花売りの娘イライザ・ドゥーリトルは、ある日、下町の言葉を調査に来た言語学の研究者ヘンリー・ヒギンズ教授と出会う。ヒギンズはイライザたちの言葉のなまりを嘆き、美しい英語を使えるなら、イライザのような娘でも一流の店の店員になれるだろうという。

 イライザはヒギンズの言葉に刺激を受け、ヒギンズの屋敷に押しかけると、自分に一流の英語を教えてほしいと頼み込む。ヒギンズは最初は追い返そうとするが、友人ピカリング大佐が失敗する方に賭けてイライザの月謝も払うと申し出たため、一転やる気を出して半年の予定でイライザに教育を行うことを決める。

 ヒギンズはイライザを屋敷に住ませると、発音の基礎から始めて徹底的なレッスンを開始する。イライザはあまりの厳しさにヒギンズを恨むものの、長いレッスンの末に、ついに完璧な英語を身に着ける。

 さらに仕上げとして、ヒギンズはイライザに社交界のマナーをたたき込んだあと、知人の娘という触れ込みで貴族たちのパーティーへと連れていく。イライザの完璧な英語と優雅な立ち振る舞いは貴族たちの注目の的となり、イライザは「ハンガリーの王女」だと噂されるほどで、彼女が下町出身者だと気が付くものは誰もいなかった。

 パーティーから戻ったヒギンズとピカリングは実験は大成功だったと祝うが、イライザはヒギンズが自分を一人の人間ではなく、単なる実験対象としか見ていなかったことに腹を立てる。イライザは今後の生活の不安を口にするものの、ヒギンズはいい結婚相手を紹介しても良い等と言い、イライザはヒギンズの言動に腹を据えかね、屋敷を飛び出す。

 イライザはヒギンズの母親の屋敷を訪ね、ヒギンズの母親はヒギンズがイライザを褒めもしなかったと聞き、同情する。そこにヒギンズが母親に相談するために現れ、イライザと再会するものの、やはり二人は口喧嘩をして別れてしまう。

 ヒギンズは一人で自分の屋敷に戻り、いつの間にか、イライザを実験対象ではなく一人の女性としてみていたことを意識する。うなだれているヒギンズのもとにイライザが戻ってきておしまい。


感想

 評価は○。

 超有名な映画にも関わらず初めて見ましたが、これがなかなか面白かったです。なんかもっと重苦しい映画だと思っていましたが、どっちかというとコメディよりで、気楽に楽しめました。

 オードリー・ヘプバーンって、お上品なお嬢様キャラばっかり演じているイメージだったので、こんな粗野娘も演じていたのかと(今更ながら)驚きました。レッスンの厳しさを恨んで、「《エ》ンリー・《イ》ギンズめぇぇぇ」とか呪詛の言葉を吐きながら、ヒギンズが銃殺されるシーンを夢想する場面とかもう笑った笑った(笑)

 イライザの父親が、またいい味を出していて、いつも飲んだくれていて、ヒギンズのところに金をせびりに来たりするゴロツキキャラなのですが、そのわりに金を要求しても、色々面白い理屈で「5ポンドで良い、それ以上はいらん」とか言ったりして、なかなか憎めない男でした。最後は富豪からお金をもらってしまい、「お金がありすぎて困る」とかいう事になっていたのも愉快。ところで、この親父さんが歌っていたのが「運が良けりゃ」という曲で、この映画発の曲だったのかと初めて知りました。

 ピカリング大佐(ウィルフリッド・ハイド=ホワイト)ってどこかで見たことあるよなぁ、と思ったら「刑事コロンボ」の「ロンドンの傘」に出ていた執事だったのね。


 まあ、さすがに2時間54分は長すぎで(映画の途中に中休みがあるくらいだし)、ちょっと疲れましたが、お話としては面白い映画でした。
 
 

シネマ「マイ・フェア・レディ」<字幕スーパー><レターボックスサイズ>
[BSプレミアム]2020年12月31日(木) 午後1:01~午後3:55(174分)


【製作】
ジャック・L・ワーナー
【監督】
ジョージ・キューカー
【原作】
バーナード・ショー
【脚本(作詞)】
アラン・ジェイ・ラーナー
【撮影】
ハリー・ストラドリング
【音楽】
アンドレ・プレビン、(作曲)フレデリック・ロウ
【出演】
オードリー・ヘプバーン、レックス・ハリソン、スタンリー・ハロウェイ ほか


製作国:
アメリ
製作年:
1964
原題:
MY FAIR LADY
備考:
英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ

 

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