【映画】感想:映画「ローマの休日」(1953年:アメリカ)

ローマの休日 日本語字幕版 オードリー・ヘプバーン グレゴリー・ペック FRT-096 [DVD]

金曜ロードシネマクラブ|日本テレビ https://kinro.ntv.co.jp/
放送 日本テレビ系。2022年5月13日(金)

【※以下ネタバレ】
 

時代を超えて世界中の人々に愛され続ける
恋愛映画の最高傑作!


ある国の若く美しいプリンセスが、自由を求めて宮殿を飛び出し、ローマの町で偶然出会ったアメリカ人の新聞記者と恋に落ちる…。1953年の公開以来、世界中で愛され続ける不朽の名作を、今回新たに収録した金曜ロードショー・オリジナル新吹き替え版で放送!当時ほぼ無名の女優ながらアン王女を可憐に演じ、アカデミー賞主演女優賞を受賞。“永遠の妖精”と呼ばれるオードリー・ヘプバーンの声を演じるのは、早見沙織。アン王女と運命的に出会う新聞記者役のグレゴリー・ペックの声は、浪川大輔が担当。世界的女優オードリーの瑞々しい魅力…名シーンの数々…語り継がれる永遠のラブストーリー。

 

あらすじ

 ヨーロッパのとある国の王女アンは、ヨーロッパ各国を親善訪問する旅で、最後の訪問地イタリア・ローマに到着した。しかし、夜アンは、何一つ自由のない過密スケジュールについに癇癪を爆発させ、お付きの者たちはアンに鎮静剤を注射する。しかし、アンはそのまま眠らずに一人で大使館を抜け出してしまい、ローマの街を散策して自由を楽しむ。

 新聞社アメリカン・ニュース社の記者ジョー・ブラッドレーは、ベンチで居眠りしている女性を見つけ、家に帰るように促す。その女性はアンで、鎮静剤が効いてきて朦朧としており、ジョーとまともな受け答えが出来ないまままた眠ろうとする。ジョーは女性が酔っていると勘違いし、仕方なく彼女を自室に連れて行きソファーで眠らせる。


 翌朝、ジョーが出勤すると、編集長からアン王女が体調を崩し記者会見を取りやめたと知らされる。ジョーは新聞の写真を見て、昨日泊めた女性がアンだと気が付き、編集長から、「アンの独占インタビューをものにすれば、5000ドルを支払う」という約束を取り付ける。

 慌てて自室に戻ったジョーは、素知らぬ顔をしてアンに接する。アンは見知らぬ男の部屋で一泊していたという事態に動転するものの、アーニャ・スミスと名乗り、学校を抜け出してきたと誤魔化す。そしてアンはジョーに金を借りるとローマの街に出ていき、髪をショートカットにしたり、ジェラートを買い食いしたり、と、自由を満喫する。

 一方、密かにアンを尾行していたジョーは、偶然を装ってアンと再会し、さらにカメラマンのアービングを呼び寄せ、アンの写真をこっそり撮影させる。一方、アンの国からは、アンを見つけ出すため、秘密捜査官の一団がローマに緊急に到着していた。

 アン、ジョー、アービングは、ローマの名所を観光し、夜、桟橋でのダンスパーティーを楽しむ。しかしそこに秘密捜査官たちが現れ、アンを大使館に連れ帰ろうとする。ジョーたちは、秘密捜査官たちと大立ち回りを演じ、なんとかアンとジョーは逃げ出すことに成功する。

 アンとジョーは、ジョーの家に戻るが、ラジオでは、アンの母国の国民たちがアン王女の体調を心配しているというニュースが流れていた。アンは大使館に戻ることを決意し、ジョーに車で大使館近くまで送ってもらうとキスをして別れる。


 翌朝。編集長はジョーの部屋を訪れ、独占インタビューの記事を渡すように求める。編集長は、様々な情報を繋ぎ合わせ、昨日アン王女が大使館から逃げ出していたらしいことを察していた。しかしジョーは記事など無いと突っぱね、またアービングの撮影した写真も編集長に渡さないように隠してしまう。

 大使館では、各国の記者たちを招いてアン王女の記者会見が開かれた。ジョーとアービングは最前列に陣取り、アンも二人の姿を見つけ、二人が報道関係者だったと気が付く。ジョーは一新聞記者からの発言という形で、自分がアンの事を記事にしないことを伝える。

 記者会見の後、アンは個人的に記者たちに挨拶するという名目で近づき、最前列の記者たちに名前を訪ねて回る。アービングはアンに昨日撮影した写真をこっそり手渡し、ジョーもアンと挨拶する。そして記者会見が終了し、アンは立ち去り、ジョーも会見場を後にした。<完>


感想

 評価は○(いま見ても面白い)。

 オードリーの映画といえばこれ!という感じの一番人気の映画。今までに最低二回、もしかすると三回は見ているかもしれませんが、改めて見直してみると、人気の理由が解りましたね。

 そもそも見る前からテーマがとっつきやすい(マイ・フェア・レディとかティファニーで朝食を、等と比較して相対的に心理的ハードル低い)し、また話がめっちゃ面白い。

 今(2022年)となっては、もはや1950年代の映画は、ほとんどの場合、遥か過去の「古臭い」もので「古典を勉強するつもりで見る」的な姿勢でしか視聴できないのですが、この作品は偉大なる例外で、今見てもストーリーにすっと入っていけて、ラストまで切れ目なく楽しめました。凄い映画です。時代を超越した名作でした。


おまけ

 今回視聴したのは、日本テレビが声優を新たにキャスティングしたバージョンで、

アン王女 … オードリー・ヘプバーン → 早見沙織
ジョー・ブラッドレー … グレゴリー・ペック → 浪川大輔
アービング・ラドビッチ … エディ・アルバート → 関智一

と最近のアニメ界でフル回転中の気声優を起用しています……、新作アニメかよ!!

 昭和世代には「オードリー・ヘプバーンの声=池田昌子」&「グレゴリー・ペックの声=城達也」という組み合わせしかあり得ないので、苦々しい気持ちで見始めましたが……、うん? 割と悪くないぞ。これはこれでアリかも。早見沙織も抑え気味の演技だし、浪川大輔グレゴリー・ペックなんてあり得ないだろうと思っていたけれど、見ていたらそのうち抵抗なくなりました。ほーん、若い世代に媚びただけのアレな配役かと思ったら、結構行けましたな。

 しかし、今回のキャスティングは、「はやみん」が池田昌子に匹敵するポジションの声優になった、と、そういう意味かな?
 
 

2022.5.13 よる9時~10時54分放送
ローマの休日
1953年制作 アメリカ映画 字幕


映画史に残る不朽の名作を
金曜ロードショーオリジナル新吹き替え版で放送!



多忙な日々にうんざりした美しき王女が
ローマの町で新聞記者と恋に落ちる…!


欧州親善旅行でローマを来訪した、ヨーロッパ最古の王室の王位継承者であるアン王女(オードリー・ヘプバーン)は、分刻みのスケジュールと、用意されたスピーチを披露するだけのセレモニーに少々うんざり気味。就寝前、軽いヒステリーをおこしてしまい、主治医に鎮静剤を注射されてしまう。しかし、なかなか寝つけないアンは思い立ってローマの街に飛び出してしまう。鎮静剤が効き始めたため、ベンチで横になるアン。そこへ偶然通りかかったアメリカ人の新聞記者・ジョー(グレゴリー・ペック)は寝ているアンを心配し、何とか家に帰そうとする。意識が朦朧としているアンを放っておくことは出来ず、ジョーはアンを自宅に連れて帰ることに。


翌日、ジョーが新聞社に出かけると、アン王女が失踪したというニュースで社は大騒ぎになっていた。自分が連れ帰ったのがアン王女だと気づいたジョーは、支局長に王女のスクープを約束しアンの元へと戻る。ジョーのアパートで目を覚ましたアンは、事態に驚きながらも、せっかく手に入れた自由を楽しむため街に出て、普通の女の子のように楽しい時間を満喫する。彼女の後を追ってきたジョーは、偶然の再会を装いローマ案内を買って出る。つかの間の自由と興奮を味わううちに、いつの間にか2人の間には、強い恋心が生まれていた…。



キャスト/スタッフ
出演
<アン王女> オードリー・ヘプバーン早見沙織
<ジョー・ブラッドレー> グレゴリー・ペック浪川大輔
アービング・ラドビッチ> エディ・アルバート(関 智一)
ヘネシー> ハートリー・パワー(茶風林
<マリオ> パオロ・カルリーニ(関 俊彦)
<大使> ハーコート・ウィリアムズ(浦山 迅)
<将軍> トゥリオ・カルミナティ(伊藤和晃)
<ジョバンニ> クローディオ・エルメリ(ふくまつ進紗
<タクシー運転手> アルフレド・リツォ(チョー)
<男性キャスター> (藤井貴彦



スタッフ
<監督> ウィリアム・ワイラー
<衣装デザイナー> イーディス・ヘッド

 

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