映画「ゴジラ対へドラ」 https://www.twellv.co.jp/program/drama/godzilla-sandaikaijyu-vshedorah/
放送 BS12。2025年3月30日(日)
【※以下ネタバレ】
流れ星でやって来た公害怪獣ヘドラ!街を森をふみつぶし二大怪獣が大決戦!
大怪獣“ゴジラ”に、産業公害から生まれた“ヘドラ”が挑戦、史上最大の対決を見せる。公害物質の名称を連呼する主題歌、幻想的な魚たちのダンスシーン、ヘドロまみれの猫、溶けて骨が見えるゴジラの腕、空を飛ぶゴジラなど、衝撃的な表現が次々と展開する異色作。
ヘドロで汚された駿河湾の河口で巨大なオタマジャクシに似た生物が見つかり、さらには怪物によるタンカー事故が相次いで発生。海洋学者の矢野は、怪物がヘドロと宇宙鉱物から生まれた生命体であると推察する。謎の怪物ヘドラは主食であるヘドロを求めて工業地帯を襲撃し、次第に巨大な怪獣へと変貌していく。硫酸ミストをまき散らし深刻な公害被害により人々が次々と倒れていく中、富士山麓にてゴジラとの決戦が近づく。
あらすじ
現代日本。環境破壊が進み、工場からはスモッグがまき散らされ、海面は浮遊するゴミで埋め尽くされていた。そんな海に海坊主の様な得体のしれない生物が密かに生息していた。
海洋生物学者の矢野(※劇中で名前は出てこない)の元に、知人の漁師が汚染がひどい駿河湾で発見したといってオタマジャクシを思わせる奇怪な生き物を持ち込んできた。同じ頃、駿河湾ではタンカーが奇怪な未知生物に衝突されて被害を受けるという事故が多発していた。
矢野は自ら駿河湾に潜水し調査に乗り出すが、海岸で待っていた矢野の息子・研(ケン)は海から怪生物が飛び出して来たのを見て、とっさに持っていたナイフで切り付けて撃退する。矢野は海中でやはり怪生物と遭遇し、顔の半分に火傷の様な大怪我を追う羽目となった。研は矢野を取材に来たマスコミに対し、怪物は「ヘドラ」だと自分が付けた名前をアピールする。
矢野は病身を押して研究を進め、オタマジャクシ型の微細なヘドラがヘドロの中で次々と合体することでいくらでも大きくなる事を発見する。そしてある夜、巨大化し四本脚体形となったヘドラが湾岸コンビナートに上陸し、工場のスモッグを吸引し始めた。そこに唐突にゴジラが出現し両者は対決するが、決着はつかず両者とも海に消えた。
翌日。矢野は戦いの跡を訪れ、金属が腐食している事や鉱物の破片が落ちていることを確認する。そして矢野はヘドラが鉱物でできた生物のため地球上のものではないだろうこと、鉱物ゆえに体を傷つけてもダメージを与えられないこと、体内に危険な硫酸ミストを蓄えているだろうこと、を推測する。
別の日の昼間。富士市にヘドラが円盤の様な形態で出現し、空中を飛び回り硫酸ミストをまき散らし始めた。犠牲者たちは軽傷でも倒れ、最悪の場合には肉を溶かされ白骨と化した。またもゴジラが出現したもの、飛行が可能となったヘドラに翻弄されダメージを与えることも出来ずに終わる。
矢野は無敵のヘドラを倒すために、土地を乾燥させるために使う電極板の間にヘドラを誘い込み、ヘドラを干からびさせるという案を思いつく。一方、矢野の義弟・行夫は公害反対運動の一環で、富士山麓で100万人を集めたゴーゴーイベントを開催しようとする。
ゴーゴーイベントの夜、現地に集まったのはたったの100人だった。そこに海から飛来したヘドラが出現し、さらにゴジラも現れた。自衛隊は緊急に富士山麓に電極板を移送し設置しようとするが、二大怪獣の戦いで送電線が切断されるなど、なかなか稼働させることができない。しかもヘドラはゴジラを上回る大きさに成長しており、ゴジラは大苦戦を強いられる。
しかしゴジラはヘドラが電極板の間に入ったタイミングで板に火炎を放射し、(何故か)電極板が電気を得てヘドラを乾燥させていった。ゴジラは弱ったヘドラにとどめを刺そうとするが、乾燥していたのは外部だけで、一回り小さいヘドラが中から飛びだし飛行して逃走を開始した。ゴジラは火炎放射を推力として飛行することでヘドラに追いつき、元の場所に連れ戻すとさらに乾燥させヘドラを倒した。研は去っていくゴジラを見送る。
最後。突然葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の絵が表示された後、画面に「そして もう一ぴき?」との文字が出る。そしてゴミだらけの海の中に別のヘドラの頭が浮かんでいるシーンで〆。
感想
評価は△(おかしすぎる)
ゴジラシリーズ11作目。過去半世紀、テレビで放映されたのを見たことが無く、今回ようやく視聴したのですが……、これはヘンすぎる……
面白い・面白くないで言えば間違いなく「面白くない」のですが、それ以前の問題というか、怪獣物を全く見たことが無い人が見よう見まねの手探りで作った作品のようなというか、見ていておかしいところが多すぎです。怪獣物というより、当時の時事ネタ(と言っていいのか)の公害とゴーゴーブームをメインに強引に怪獣を絡めたというか、「なぜこうなる……」という展開がやたら多い……
・冒頭からいきなりスモッグやゴミだらけの海を執拗に映し怪獣映画なんだか公害を弾劾するドキュメンタリーなんだかわからないノリ
とか
・メインのテーマ曲が勇ましい伊福部音楽ではなく、ゴーゴー喫茶(?)で女性が謳う「水銀コバルトカドミウム~ かーえせ! かーえせ!」で有名な環境汚染を非難する曲
とか
・ゴジラの登場シーンに緊迫感のない妙な感じの曲が流れる
とか
・ゴジラの戦闘時に右手で顔をこするような妙な仕草を繰り返す
とか
・映画の途中に突然アイキャッチ的にアニメが差し込まれ、かわいい感じのヘドラが暴れるさまが描かれる
とか
・ヘドラを何とかしろーと叫ぶ大衆の顔がテレビ画面に移り、そのテレビ画面が次々と増えていくヘンな演出
とか
・富士山麓でゴーゴーのイベントを開き、人が集まらないのに行夫(柴本俊夫)たちが、俺たちだけでもやったるぜーと音楽を演奏し始める。それを遠くから眺める不気味な顔の人々(この人たちは何者なのか説明されない)
とか
・電極板に火炎を放射すると焼けるのではなく何故か電気が流れる
とか
・ゴジラが手を横に広げ口から火炎を噴射するとその反動で空を飛んでいく
とか
・ヘドラを倒した後ゴジラが立ち去るシーンで男性コーラスバージョンで「汚れちまった海~」とあの曲が流れる
とか
・ラストの葛飾北斎の絵。意味不明。
とか
・ヘドラはまだ滅びていない、という海外モンスターホラー的なダークオチ
とか
何これ……という異様なノリ。まあ「怪獣映画だけどヘンに子供にこびたりはしない!」という姿勢だとしたら、まあそれはそれで良いんですが、大人になった人が見ても「なんなんだこれ……」としか思えないんですよ。面白いとか面白くないとかの前に「カルト映画」ってくくりに入るものじゃないでしょうか……
この映画の紹介は大抵「異色のゴジラ映画」と書かれるのですが、確かにそう書くしかありませんわ(笑)
3/30(日)27時~『ゴジラ対ヘドラ』
https://www.twellv.co.jp/program/drama/godzilla-sandaikaijyu-vshedorah/
【スタッフ】
製作:田中友幸、監督:坂野義光、脚本:馬淵薫、坂野義光、音楽:真鍋理一郎、特殊技術:中野昭慶


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