【映画】感想:映画「ゴジラ2000 ミレニアム」(1999年:日本)

ゴジラ2000 ミレニアム <東宝Blu-ray名作セレクション>

ゴジラ特集 | 無料ドラマ・映画 https://www.twellv.co.jp/program/drama/godzilla-2023/
放送 BS12。2023年5月4日(木)

【※以下ネタバレ】
 

初期ゴジラを彷彿させる、不気味、凶暴な雰囲気なゴジラが登場


ゴジラシリーズ第23作。北海道の根室ゴジラが上陸。町を破壊し姿を消すが、茨城県東海村に再度上陸を果たす。一方、危機管理情報局により茨城県鹿島灘で発見された謎の岩塊が突然飛行を始め、ゴジラと対峙する。ゴジラが熱線を放射すると岩塊の中から巨大UFOが姿をあらわした…。初期のゴジラが持っていた不気味さをコンセプトに新たにデザインされたゴジラは、顔、背びれ、表皮が特徴的な凶暴な怪獣に変貌を遂げた。ストーリーもゴジラ、人間、UFOの3要素が絡み合い、ゴジラの普遍性と謎がさらに深まる仕上がりになっている。

 

あらすじ

 大学で研究者だった篠田(村田雄浩)は、今はゴジラの行動を監視する民間組織「ゴジラ予知ネットワーク」(GPN)を主宰し、ゴジラの行動を追い続けてきた。篠田は北海道・根室に出現したゴジラ発電所を破壊する姿を見て、ゴジラは人間の作り出すエネルギーを憎んでいると感じる。

 危機管理情報局(CCI)に所属する研究者で篠田の先輩でもある宮坂(佐野史郎)は、日本海溝で発見された岩塊にウラン以上のエネルギーの可能性を見いだし引き上げを行う。その岩塊は6000万年前から海に沈んでいると推定された。ところが岩塊はやがて勝手に自力で海上に浮上し、太陽の運行に連動して向きを変えるという不可思議な動きを見せる。

 その頃、ゴジラ茨城県東海村原子力発電所を目指して進撃しており、CCI局長・片桐(阿部寛)は自衛隊を配備して上陸したゴジラを迎え撃ち、優勢に戦いを進める。ところが引き上げた岩塊は突然空中に飛びあがると、ゴジラ目指して飛来し破壊光線を発射した。ゴジラも火炎放射で対抗し、ダメージを受けたゴジラは姿を消し、岩塊改め円盤は墜落して動きを止めた。

 篠田はゴジラの足跡からゴジラの皮膚を採取し、ゴジラの細胞にすさまじい再生能力が秘められていると突き止め、それを「オルガナイザー・ジーワン」と命名する。一方、CCIは円盤を分析し宇宙から飛来した宇宙船であると推測する。その乗員は長期間の宇宙飛行に適応するため、形を失っているようだった。

 やがて円盤は再度飛行を開始し、東京の高層ビルの真上に停止すると、コンピューターネットワークに侵入し、地球に関する情報を収集し、さらにビルの周辺の大気組成を変え始めた。篠田たちは円盤の中の生物は、大気組成を作り替え地球制服を目論んでいると結論付ける。また宇宙生物たちはゴジラのオルガナイザー・ジーワンを使って新しい体を得ようとしているようだった。

 CCIは爆弾で円盤破壊を試みたが何の効果も無かった。そこにゴジラが出現し、円盤への復讐のため攻撃を開始した。円盤側はゴジラの体からオルガナイザー・ジーワンを吸い上げ、新しい体を作ろうとするが、コントロールが上手く出来ず、怪獣「オルガ」になってしまう。ゴジラはオルガを簡単に蹴散らすと、さらに円盤も破壊した。片桐はゴジラに殺され、篠田たちは去っていくゴジラをただ見送ることしかできなかった。<完>


感想

 評価は△(中身スッカラカン)。

 今回初めて見る作品。ゴジラ映画は数が多すぎてまだ身だ見ていない作品が多そうです。


 しかし、これはちょっと…… 中身が無さすぎ。

 ゴジラ予知ネットワーク云々の設定は殆ど生かされていないし、岩塊/円盤が東京の高層ビルに張り付いて侵略の意図を明らかにする、というところまでにあまりに時間をかけすぎ。

 そして、ゴジラが東京に現れて円盤と対峙し、ようやくここから盛り上がるのかと思ったら、円盤がゴジラからオルガナイザー・ジーワンを吸い上げてタコ宇宙人の姿を取り戻したたものの、すぐに崩れてしまい……、とか何なんだと言いたくなるだらけ展開。

 そのあと、ようやく本命の宇宙怪獣オルガが誕生するのですが、バトルシーンの爽快感がゼロ……、オルガがゴジラに組み付いても、手でペチペチ叩くだけで何一つダメージを与えているように見えず、そういう動きばかりなので、何なんだと言いたくなるだらけ展開(二回目)

 とどめで最後も、オルガが口をバカッと開けてゴジラを飲み込んで、ここから決めにかかるのかと思ったら、体内からゴジラに火を噴かれてなすすべもなく爆散、というマヌケすぎる最期……、何だったんだこの怪獣は!

 さらに片桐が最後に死ぬ意味も解らん! なんで局長クラスの人間が突然自暴自棄になって死ぬことを選んだの? どういう心境? 


 おまけに、どうもこの映画、お笑い芸人をやたら起用していたようで、コントみたいな浮ついたシーンがやたら目につきました。
1)記者の一ノ瀬が篠田の家を訪ねた時、二人組の男が何かコントまがいのことをしていた
2)墜落した円盤の近くを列車が通る時、乗客役の男たちがコントまがいのことをしていた
3)円盤が新宿の高層ビルに張りついたあと、野次馬役の男たちがお笑い芸人くさかった

 あー、ヤダヤダ。他作品でもデーモン小暮が避難を呼びかけるシーンとかで一気に醒めたので、こういうの止めてほしい。


 ただし配役はなかなか面白く、主役の篠田は村田雄浩。翌年にNHKドラマ「六番目の小夜子」に出演しており、知った顔(?)でした。また科学者・宮坂役が佐野史郎。特撮に色々出ていると認識していましたが、ゴジラにも出ていたのか~。そしてビックリしたのが片桐役の阿部寛……、ええっ、阿部寛ゴジラ俳優だったの?!


 ということで映画の質はさっぱりで一度見れば十分でした。オルガという怪獣が全然有名じゃないのはその辺りが理由じゃないのかなぁ……?
 
 
 

ゴジラ特集 | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ)
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5月4日(木)夕方 6:00~ 映画「ゴジラ 2000 ―ミレニアム―」


【ストーリー】
北海道・納沙布岬に突如出現した巨大な怪獣は、1954年に東京に上陸したゴジラに続く、第2のゴジラであった。一方、日本海溝付近で発見された謎の岩塊から巨大なUFOが出現し、茨城県に出現したゴジラに向け日本上空へと飛来する。かくして、ゴジラ対巨大UFOの戦いが勃発するのであった。やがてUFOは正体を現す。それはゴジラ胎内の細胞を採り入れることで進化する宇宙怪獣オルガであった!


【出演者】
篠田雄二:村田雄浩
一ノ瀬由紀:西田尚美
篠田イオ:鈴木麻由
片桐光男:阿部寛
宮坂四郎:佐野史郎


【スタッフ】
監督:大河原孝夫
脚本:柏原寛司三村渉

 

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