【怪獣映画】『怪獣映画に人間ドラマは不要』論争、「田舎の暮らしに車は不要」論争くらい無意味【人間ドラマ】

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 ここ数日ネット界隈で「怪獣映画に人間ドラマは必要/不要」でひとしきり盛り上がっていますけど、これって少し前に見かけた「田舎の暮らしに車は必要/不要」論争と同レベルで無意味です(断言)


 「田舎の暮らし(以下略)」論争は、まず一人が「田舎の暮らしに車なんか不要、自転車で全部済ませられるわwww」という挑発に「お前の住んでいるところなんか田舎に入らんわ」と反論が叩きつけられ、そもそも各人で「田舎とはどういう場所か」の認識がまるで統一されていないので収拾がつかなくなりました。


 「怪獣映画に(以下略)」論争も同じことで、発言している人間の間で「人間ドラマ」とは何かの認識をすり合わせていないので、多分全員が違う事でけんかしているだけ。


 私もどっちかというと「怪獣映画に人間ドラマは不要」サイドの人間ですが、その人間ドラマとは


悪い例
 主人公の父親と反抗期の娘は仲が悪い。そこに怪獣が現れた。ぎりぎりの状況の中で父と娘は親子の絆を取り戻した。めでたしめでたし。そうそう、怪獣は自衛隊が勝手に倒してました。(架空の映画です)


 みたいなのであって、


良い例
・核実験の影響で海からゴジラという怪獣が現れて町を大破壊。科学者・芹沢博士は苦悩の末大量破壊兵器オキシジェントデストロイヤーを使用し……

・宇宙から善良なX星人が現れゴジラ他の怪獣を貸してほしいと言い出したので喜んでレンタルした。ところがどっこい……

 みたいなのは大歓迎なんですよね。


 さすがにこういう人間ドラマを否定する人はそうそうおらんでしょ? でも多分ことさらに「ドラマは必要なんだ!」みたいに叫んでいる人たちは、不要派が人間が一秒も出てこない、ドキュメンタリー番組「野生の王国」の怪獣版みたいなのを求めていると思って「馬鹿どもが」とか批判しているのでは……?