【映画】感想:映画「ドラゴン怒りの鉄拳 4Kデジタル修復版」(1972年:香港)

ドラゴン怒りの鉄拳 [Blu-ray]

BS12 ブルース・リー特集 GW2026 https://www.twellv.co.jp/program/drama/gw2026-bruce-lee/
放送 BS12。2026年5月3日(日)

【※以下ネタバレ】
 

ブルース・リーの人気を決定づけた、語り継がれる伝説の傑作!
怪鳥音が響きわたり、ヌンチャクが唸る!
無敵の中国人ヒーロー“陳真(チェン・チェン)”が大活躍する興奮と感動のリベンジ・アクション。(日本初公開時英語版)


20世紀初頭、上海。師匠が急死したという知らせを受け、急ぎ帰郷したチェン。彼は、師匠の葬儀を妨害しにやってきた日本人武道家に激怒し、彼らの道場に乱入して日本人たちを叩きのめす。ところが、警察をバックにつけた日本人たちは、報復として師匠が遺した道場、精武門の乗っ取りを画策。そんななか、彼らが師匠を毒殺したという証拠をつかんだチェンは、師匠の仇を討つべく再度日本人たちに闘いを挑む。

 

あらすじ

 20世紀初頭の中国・上海。チェン(ブルース・リー)は、武術の師匠・霍元甲(読み:フォ・ユァンジア。実在の武術の達人)の急死を知り、葬儀に駆け付け号泣する。チェンはショックで食事もロクにとらず、師匠は謀殺されたのだと疑う。

 チェンたちの「精武道場」で弟子たちが悲しんでいる中、日本人スズキの「虹口道場」から日本人二人と通訳のウーが乗り込んできた。ウーは中国人は日本人に劣っていると侮辱し、文句があるならかかってこいと挑発する。しかし師範は弟子たちを制止し、ウーたちは散々威張り散らして引き上げていった。

 その後、チェンは師範に黙って一人でスズキの虹口道場に乗り込み、スズキは不在だったため、その場にいた弟子たちを一人で叩きのめした。

 戻ってきたスズキは、すぐさま弟子たちに精武道場へ報復を命じ、日本人たちは精武道場に大挙して押しかけて暴れまわった後、チェンを引き渡せと言って去っていった。戻ってきたチェンに対し、師範は事態を悪化させないため上海を去るように指示する。

 チェンは嫌々上海を去ろうとするが、深夜、道場の使用人と料理人の密談を聞きつけ、彼らが通訳ウーの指示で師匠を毒殺したと知る。怒りのチェンは二人を殺し人目につくように往来に吊り下げておく。警察は師範たちを尋問しチェンを出せというが師範たちは居場所を知らないと答える。

 チェンは人力車の車夫に変装してウーに近づき、ウーから師匠殺しはスズキの指示だったとの言葉を引き出す。ウーはすきを見て石を持ってチェンに襲い掛かるが、チェンに殺される。チェンはウーの死体も往来に吊り下げておく。

 スズキはさらに警察に圧力をかけさせ、チェンが見つからないなら道場の人間全員を逮捕させようとする。チェンは虹口道場への電話線を切断した後、修理工として内部に入り込み、客人の武道家ペトロフのデモンストレーションを覗き見る。スズキは弟子たちに精武道場の人間を皆殺しにするように命じ、弟子たちは大挙して出かけて行った。

 直後、チェンは入れ違いで再度虹口道場に殴り込み、居残りの弟子たちを一蹴したが、そこにペトロフが立ちふさがり、チェンは苦戦するもののペトロフを倒す。スズキは日本刀を振り回し、チェンはヌンチャクで対抗し、死闘の末チェンはスズキを殺し師匠の仇討ちを果たす。

 しかしチェンが精武道場に戻ると、仲間の大半は殺され、さらに生き残った者たちも日本領事館の人間の圧力で逮捕されようとしていた。チェンは警察に自首する代わりに道場の人間に手を出さないと約束させる。チェンが警官に伴われて道場の外に出ると、日本人たちが銃を構えていた。チェンはすぐさま駆け出し日本人たちに飛び蹴りを叩きこもうとするシーンで〆。


感想

 評価は○(まずまず)

 ブルース・リーの主演第2作目。前作「ドラゴン危機一発」がわりとしょうもないB級映画でしたが、これは良かったです。


 ブルース・リーが謀殺された師匠のかたき討ちを行うというストーリーが分かりやすいし、演じるキャラはストイックな武闘家だし、ヌンチャクはブンブン振り回すし、「アチョア~ッ!」というあの掛け声を出すし、まさしく私のブルース・リーのイメージ通りの大活躍でした。

 それでいて、同じ道場の女性と淡いラブロマンスがあったり、人力車の車夫・白髪の新聞売りの爺さん・メガネでニヤニヤ笑いの電話修理工、などに変装する場面もあり、格闘だけでなく演技でも大活躍でした。

 さて、敵役の悪い日本人たちの「虹口道場」ですが、こいつらの学んでいる武術が謎過ぎる(笑) 練習時にやっているのは明らかに柔道なのですが、ブルース・リーがやってくると途端に打撃技で戦い始めるんですよ(笑)

 さらに、ラスボス・スズキのひとつ前の準ボス・ペトロフも明らかに空手使いなのですが、途中で寝技でブルース・リーの右腕をとって裏十字固めにもっていったシーンには目を見張りつつ「こいつの武術は何なんだよ……」と考えこんでしまいました。まあ寝技のある空手があっても悪くはないですけど……

 ちなみにこの関節技で攻められた時が本映画でブルース・リーがピンチに陥った唯一のシーンでしたが、ペトロフの足に噛みついて脱出したのは唸りました。「実戦に反則とか汚いとかは無い! 勝てばいいのだ!」というブルース・リー流武道哲学(多分)を教えてもらいましたよ。

 オチが「復讐は成功したが警察に逮捕されて悲しく連行され、さらに銃をかまえた相手に突っ込んでいく(そして多分撃ち殺される)」という悲しいものなのが衝撃的でした…… ブルース・リーにはハッピーエンドは似合わないのか……、でもまずまずイケる映画でしたね。
 
 

5月3日(日)20:00~「ドラゴン怒りの鉄拳」4Kデジタル修復版


【スタッフ】
監督・脚本:ロー・ウェイ
武術指導:ハン・インチェ


【キャスト】
チェン:ブルース・リー
ユアン:ノラ・ミャオ
師範:ティエン・ファン
鈴木:橋本力

 

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