【特撮】40年の時を超え、雑誌「フィギュア王」の特集を飾る男、スパイダーマン!【東映版】

フィギュア王№266 (ワールドムック№1221)

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【特集】スパイダーマン東映テレビシリーズ


マーベル・コミックスを代表するヒーローのスパイダーマン。日本で数々のヒーローを生み出す東映とタッグを組み1978年~79年に渡ってテレビシリーズとして放送された。今回はその東映テレビシリーズのスパイダーマンにフォーカスを当てていく。登場キャラ紹介ににマシーンベム&鉄十字団怪人のオール図鑑。懐かしのグッズコレクション藤堂新二氏、ジーン・ベルク氏、村上克司氏などのキーパーソンへのインタビュー。さらにこれから発売されるグッズも紹介していく。

 
 ということで、ホビー雑誌「フィギュア王」の最新号(2020/3/26発売)の特集は、なんと東映スパイダーマン! しかもファンでない人も唸るような特集ぶりに圧倒されましたですよ。

■見どころ1:あの口上を全網羅

スパイダーマン 東映TVシリーズ DVD-BOX

 有名なスパイダーマンの名乗りを全網羅。第一話の「地獄からの使者、スパイダーマン!」から始まって、割と有名な「100メートル先に落ちた針の音をも聴き取る男、スパイダーマン!」から何から全部書いてあります。

#まあここにも書いてありましたけど

スパイダーマン 全名乗り口上
http://www5c.biglobe.ne.jp/~spa-girl/24936324/

 
 

■見どころ2:誕生秘話

スパイダーマン 1 [VHS]

 何故東映がアメコミヒーローの番組を作ったのか、その経緯を知るジーン・ベルクさんという人にインタビューしていて、これが面白いのなんの。


 ベルクさんはアメリカの人ですが、日本人女性と結婚したので、仕事を辞めて日本に移住。しかし仕事が無いので、何をしようか考えていたら、「日本は漫画大国で大人も漫画を読んでいるのに、アメコミは浸透していない、これだ」ということで、マーベルにいきなり乗り込んでスタン・リーに直談判して、日本にアメコミを広げる仕事を開始。

 最初に「プレイボーイ」誌にスパイダーマンの漫画を載せることに成功するものの、10話で打ち切り。そのうち、漫画より日本の特撮ヒーロー番組のほうがよりアメコミヒーローの世界に近い、と気が付き、今度は東映に乗り込んで、スパイダーマンのドラマを作ることになります。その際、アメリカには無断で「スパイダーマンのコスチュームと能力以外はすべて自由にやってもらう」ことに。

 そして、マーベルの偉いさんを日本に呼んで、完成したドラマの第一話を見てもらいますが、これが大不評。しかし、ただ一人スタン・リーだけはスタンディングオベーションで、「これこそリビングコミック(生きたコミック)だ! 原作と全然違うけど、これはこれでアリじゃん!」と大絶賛。それを聞いた偉いさんたちも「そうですよね~、私たちもそう思ってました~」と一転(笑) これで東映スパイダーマンがスタートできたのでした。


 へー、こんな経緯で誕生したとは! そしてスタン・リーが東映版を知っていたとは!
 
 

■見どころ3:レオパルドンデザイン秘話

スーパーミニプラ スパイダーマン レオパルドン

 おもちゃをデザインした、当時のポピーのデザイナー・村上克司氏インタビュー。

 最初番組の企画を聞いて、「ヒーローだけでは人形を作るくらいしかできない……、巨大ロボ出していいですか?」と聞いてすぐにOKが出たのでロボットのデザイン開始。スパイダーマンだからクモロボット……なんて安直な考えに走らず、宇宙船から変形するロボのデザインをすぐ思いついたそうです。宇宙船マーベラー形態はスフィンクスモチーフ。ロボの名前はドイツの戦車レオパルドから。
 
 
 
 特集は、このほかにも幹部&怪人一覧とか色々載っていまして、この号さえあれば東映スパイダーマンは完全制覇出来る勢い。ファンは必見です!
 
 
 
超合金魂 GX-33 レオパルドン&スパイダーマン