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感想:小説「少女スフィンクス」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 518巻)(2016年4月7日(木)発売)


http://www.amazon.co.jp/dp/4150120617
少女スフィンクス (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-518 宇宙英雄ローダン・シリーズ 518) 文庫 2016/4/7
ウィリアム・フォルツ (著), ペーター・テリド (著), 工藤 稜 (イラスト), 増田久美子 (翻訳)


テラの町ショナアルの公園で発見された、黒い髪の少女は人を呪縛する力をもっていた!


“宇宙の捨て子”と呼ばれる異人キウープが、テラの山あいの町ショナアルでヴィールス実験をおこない、恐ろしい怪物を生みだしてから、三カ月がたった。こんどはショナアルの公園で住民のジェイコブ・エルマーとその友マット・ウィリーのパーナツェルが、裸で眠っていた12歳ほどの少女を保護する。スリマヴォと名のるその少女は、王のような威厳を持ち、見た者の意識のなかに黒い炎を生じさせる不思議な力を持っていた!


発売日 = 2016年4月7日(木)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」


【※以下ネタバレ】


内容

◆1035話 少女スフィンクス(ウィリアム・フォルツ)(訳者:増田久美子)

 地球に不可思議な能力を持つ記憶喪失の少女『スリマヴォ』が出現し!?


 ローダン・シリーズに、ティーンエイジ(に見える)の美少女キャラが登場です。ティーンズ美少女が重要キャラとして参加するのは、第三勢力時代のミュータントのベティ・タウフリー以来ですね(宇宙の城サイクルのバヤ・ゲレルは幼女だったからカウント外)。今回の表紙絵は工藤稜氏の描くスリマヴォですが、まさに文中のイメージ通りです。

 しかし、謎の美少女に、キウープ、ヴィールス、時間転轍機、トロトの暴走、デポ、三つの究極の謎、ハミラー・チューブ、と、謎設定ばかり増やして全然解決しようとしないので、このサイクルがどこに向かっているのか全く見えてきません……



◇1036話 スプーディ船(ペーター・テリド)(訳者:増田久美子)

 ベッチデ人三人は惑星クランへ向かうため、スプーディを採取しクランに運ぶ『スプーディ船』に移乗したが!?

 ついに《ソル》が再登場! しかしセネカは相変わらずの通常運転というか、「ケロスカー」の時と同様、また外部からの侵入者とあっさり意気投合して《ソル》を他人に引き渡してしまうという謎っぷり。ローダン世界の人工頭脳は、ネーサン、セネカ、ハミラー・チューブ、と、性能を高めるほどすぐ創造者に謎の行動を取るので困る。

 《ソル》の乗員の指導者は「ハイ・シデリト」という訳語になりました。ファン翻訳では「ハイ・サイドライト」でしたが、やはり「早川版は同人版と同じ用語にはしない」という伝統を守っている模様。



 前半・後半ともまずまずのお話でした。


表紙絵

 メインの美少女がスリマヴォ。背景は右がローダン、左がアラスカ・シェーデレーア。


あとがきにかえて

 担当は「増田久美子」氏。全6ページ。ドイツ版「開運!なんでも鑑定団」的なテレビ番組「珍品を現金に」の紹介と、新用語「ハイ・シデリト」の意味の説明。ハイ=高い、シデリト=ラテン語の「星」、とのこと。


次巻予告

 次巻は519巻「クランの裏切り者」(ペーター・テリド&ハンス・クナイフェル)(2016年4月22日(金)発売予定)。


おまけ

 あらすじネタバレ版はこちらへ。

ペリー・ローダンへの道
http://homepage2.nifty.com/archduke/PRSindex.htm