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感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン8」第18話「到来」

ドラマ


X-ファイル シーズン8 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン8 http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s8/
放送 Dlife。全21話。

【※以下ネタバレ】


※シーズン8の他のエピソードのあらすじ・感想はこちら→「X-ファイル シーズン8」あらすじ・感想まとめ

第18話 到来 VIENEN

■あらすじ

http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s8/episode.html
EP18 到来
テキサス沖のオルペウス再油基地で、メキシコ人の作業員、サイモンが死亡する事件が発生した。死体が閃光熱傷を負っていた。そのため、モルダーはいち早く捜査に乗り出す。

 お題は「地球外生物」。


 テキサス沖のメキシコ湾にある、石油会社ガルペック社のオルフェウス採油基地で事故が発生し、全身が焼け焦げた死体が漂着した。モルダーは勝手に事件に首を突っ込むと、死体は強烈な放射線を浴びた可能性があると知り、これは「ブラックオイル」の仕業だと言い出す。カーシュは不承不承ドゲットをオルフェウスへと派遣するが、一足先にモルダーも無断でオルフェウスにやって来ていた。ドゲットは激怒するものの、仕方なく二人で捜査を始める。

 一方スカリーは漂着死体を検死し、脳内にブラックオイルを発見するが既に死んでいた。詳しい調査の結果、死者は突然変異的に免疫力が高く、そのためにブラックオイルは寄生したものの乗っ取れないまま死んでしまったと判明する。

 ドゲットとモルダーは、オルフェウスの作業員がほぼ全員ブラックオイルに乗っ取られていると気が付く。海底からくみ上げた石油にブラックオイルが混じっていて、作業員たちが次々乗っ取られたらしい。もしここからブラックオイルが外部に運び出されれば大変な事態となる。モルダーたちはさらに、作業員たちが無線で宇宙船を呼び寄せようとしていると知り、無線機を破壊した。作業員たちはオルフェウスを爆破してモルダーたちを殺そうとするが、二人はなんとか脱出した。

 石油基地消失の責任をとるため、モルダーはFBIを辞職する事になった。モルダーはドゲットにX-ファイル課を託してFBIを去った。


監督 ロッド・ハーディ
脚本 スティーヴン・マエダ


感想

 評価は○。

 初代主人公モルダーと二代目主人公ドゲットの二人がコンビを組んで怪事件に挑む豪華エピソード。仲の悪い二人が対立しつつも、事件解決のため不承不承ながら協力する、というバディ物の王道スタイルの回だった。もっともそちらに力を入れる余りか、超常現象の内容のほうはいま一つではあった。


 今回の怪異の対象として、久々に懐かしの「ブラックオイル」が登場した。その名前の通りオイルの様な真っ黒の不定形生物で、人間の体内に侵入して体を乗っ取ってしまう謎の存在である。もっとも謎というより、スタッフの間でも設定が固まっていないらしく、まず名称が「ブラックキャンサー」という名前で呼ばたこともあったし、また異星人「入植者/コロニスト」が地球侵略につかう宇宙ウイルスと説明された事もあれば、コロニストの生命の源だと言われていた回もあり、何がなんだかよく解らない代物である。

 さらに今回は採油基地が海底から石油を組み上げてみたら、実はオイルはオイルでも宇宙生物のブラックオイルでした、という真面目なのかしゃれなのかわからない事になっていて、笑うべきなのか真面目に見るべきなのか良くわからなかった。

 なんにせよ、今回は「モルダーを辞めさせる回」という結論が先にあり、超常現象は後付けで考えたらしく、話がかなり雑で、石油を汲み上げたら宇宙生物だった、という展開からしてなんだそれという感じではあるが、さらにブラックオイルが作業員を乗っ取って何がしたかったのかまるで解らない。無線機で宇宙船を呼び出す云々という説明が有ったが、それで何をしようという腹だったのか不明である。多分細かいことはシナリオライターも考えていなかったのであろう。

 バディ物ついでに、スカリーとのコンビの時にはありえないような、「爆発炎上する採油基地からモルダーとドゲットが海に飛び降りる」というアクション映画の様なシーンが有り、普段とは随分違うノリだなぁと思ってしまった。しかし二人はどうやってアメリカに戻ったのか謎である。あのヘリコプターで海上に降りて二人を救い上げたとはとても思えないし……


 今回は最後についにモルダーがFBIを去ることになってしまい、軽く衝撃を受けた。第15話「デッドアライブ Part2」で復活して以来、すっかり以前と同じスタンスで超常事件に関わってきていたので、このままずっとスカリーとじゃれあいつつ、ドゲットと喧嘩しながらも事件を解決していくものだと思っていたのに……


一言メモ

 サブタイトルの原題「VIENEN」とは、スペイン語で「彼らは来る/来ている」という意味。