感想:映画「300<スリーハンドレッド>」(2007年:米)


 5/9(日)に地上波放送した映画。


■概要

 紀元前5世紀のスパルタ対ペルシア帝国の戦いをテーマにしたアクション映画。


■あらすじ

 紀元前480年。ギリシアの一国、戦士の国スパルタに、クセルクセス王の支配する巨大国家ペルシア帝国が服従を要求してきた。スパルタ王レオニダスはその要求を拒否するが、しかし国内の有力者の一部は既にペルシアに内通しており、王の出陣を許可しなかった。レオニダスは彼を信奉する僅か300人の兵士だけを連れ、100万人のペルシア軍と戦うために旅立った・・・


■感想

 きちんとした史実(ペルシア戦争といいます)を元にしたストーリーなのですが・・・、殆どアクションゲーム「XX無双」シリーズのノリで、筋肉+マント+タイツというプロレスラーみたいなスパルタ兵士たちが、ペルシア軍を一人で何十人もなぎ倒す、という物凄いノリの映画です。視聴した後で確認しましたが「史実の映画化」では無く「史実を元にしたアメコミの映画化」とワンクッション置いているから、歴史考証殆ど無視なんですね。

 という事で、敵のペルシア帝国の面々もすんごいの。クセルクセス王はどう見ても歴史上の人物の格好じゃないし、仮面を付けた忍者みたいな親衛隊「不死の軍団」やら、オーガみたいな巨人やら、魔法使いみたいな格好の擲弾兵や、鎧を着けたサイやらが、もうこれでもかと襲い掛かって来ます。「ロード・オブ・ザ・リング」2部や3部のクライマックスの決戦シーンを思い出してもらえれば大体合ってます。しかもご丁寧にゴクリ(ゴラム)みたいなキャラまでキッチリ登場します。

 歴史の勉強には殆ど役に立ちませんでしたが、肉弾アクション格闘映画としては物凄く見応えがありました。地平線まで埋まりそうな大軍団を相手に一歩も引かず、空が暗くなるほど大量に降り注ぐ矢に耐え、一人でウン十人を斬り倒し、ペルシア王の甘い言葉も全て跳ね除け、最後は・・・、という男泣き映画。ラストシーンはウォォーッと燃えます。視聴後思わず史実を調べたくなる映画でした。