感想:映画「ノウイング」(2009年:米)


 11/22(月)にWOWOWで放送した映画。


■概要

 予言がテーマの超常物。ニコラス・ケイジ主演。


■あらすじ

 1959年、ある小学校で50年後に宛てた手紙を納めたタイムカプセルが埋められた。50年後、タイムカプセルが開かれ、大学教授ジョン・ケストナーニコラス・ケイジ)は、その中の手紙の一通を手に入れる。その手紙には一見無意味な数字の羅列が書き込まれていたが、ジョンは、その数字が、過去50年間に発生した大災害の日付や犠牲者数を意味している事に気がつく。しかもその手紙には、まだ発生していない3つの災害が記載されていた・・・


■感想

 微妙な味わいの映画。中盤までは「一人未来に起こる大災害を知ってしまい、それを食い止めようと苦闘する孤独な男の物語」で、ジョンがこの予言に気がついたのは偶然ではなかった、彼は選ばれた男だった・・・、みたいな感じで進みます。さらに、途中からは、ジョンの周囲に謎の男たちが出没するようになり、不気味な心霊物的な雰囲気が加速され、ますます盛り上がっていくのですが、クライマックスが・・・

 ネット用語で、意表を付かれることを『予想の斜め上』とか言いますが、まさにそれ。「え゛っ・・・、こういう風に持っていくの・・・?」と、唖然とする様な、かなり思い切った方向に舵が切られて、びっくりしました。ええー、こういう真相にしてしまうと、今までの展開とつじつまが合わなくなるのですけど・・・

 うーん、面白い事は面白いのですが、結末のこの意表の付き方はどうかと思う。人によっては怒り出すのではないでしょうか(ああいう真相だった、という事にしてしまうと、前半の諸々の設定が意味がなくなってしまう・・・)。騙されたような感じです、というか、シナリオがおかしいです。でもまあ、話の運び方は上手いので、つじつまが合ってないとかなんとかを深く考えなければ、そこそこ面白かったと思います。でもニコラス・ケイジが教授って設定は無いわ。ただの子煩悩のお父さんで良かったのでは・・・