感想:映画「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」(2009年:米)


 11/23(火)にWOWOWで放送した映画。


■概要

 アメコミヒーロー物「X-MEN」シリーズのスピンオフ作品。主要キャラクターの一人「ウルヴァリン」の過去を描いた映画。主演ヒュー・ジャックマン


■あらすじ

 不死身の肉体を持つミュータントの兄弟・兄ビクターと弟ジミー(ヒュー・ジャックマン)は、ベトナム戦争中に軍にスカウトされ特殊部隊の一員となった。しかし、ジミーは任務のダーティーさに嫌気が差し、一人で軍を脱走する。数年後、ジミーはカナダの森の中で恋人と幸せに暮らしていたが・・・


■感想

 最高! 面白い! 本家の「X-MEN」シリーズは、ミュータントたちが能力をひけらかして大暴れする格闘ゲームか何かみたいな内容で、「派手で楽しいけどそれだけ」としか評価していないのですが、こっちはうって変わって渋くてカッコよくて面白かった。

 お話は、ウルヴァリンの生い立ちから始まり、アマダンチウムの爪を手に入れ、復讐のために戦い、そして記憶を失ってしまうまで、が、練りこんだシナリオと派手さを押さえた渋めのアクションシーンとのコンビでテンポ良く描かれていました。

 ミュータント同士の戦いは「X-MEN」シリーズの様な漫画チックな感じではなく、ハードアクション映画的雰囲気にちょっと特殊効果をミックス、という感じで、まさしく「カッコイイ!」という感じ。ウルヴァリンは”ミュータント”という面より、男くささ炸裂のアクションヒーローという印象が強く、ムキムキの肉体のヒュー・ジャックマンが本当にはまっていました。

 参った、「どーせ、あのX-MENシリーズの親戚の映画だろ〜? 大して期待できないな〜」とか思っていたのに、その予想を思いっきり覆されてしまいました。大満足。これはオススメ! X-MENがどうこうというより、「復讐に燃えるアクションヒーロー物」というジャンルで大当たりでした。