感想:ゲーム雑誌「Game Journal(ゲームジャーナル) No.37」:特集「ソロモン海空戦」

ゲームジャーナル37号 黄昏の鉄底海峡 ~ソロモン海空戦~

 発売日:2010年12月1日(入手は11月27日)

ゲームジャーナル公式サイト
http://www.gamejournal.net/

□付録ゲーム

・「Iron Bottom and Sunset Sky」(デザイン:近藤友樹)

 太平洋戦争物の定番テーマの一つ、1942年のソロモン諸島での戦いをテーマにしたカードゲーム。カードゲームといっても、見る限りめっちゃ難解そう。

ソロモン海域における日米両軍の海空戦を描いたカードゲーム。
貴官は、海空に両軍の無数の艦艇・航空機入り乱れるソロモン海域での死闘に勝利できるだろうか!?。


□特集「ソロモン海空戦」

 お馴染み松田大秀氏のリプレイ漫画とカード化された兵器の説明。あとのページは、ゲームが凄く特殊なせいか、プレイの指針とかそういうもので埋め尽くされています。解説を読んでいると頭が痛くなってくる・・・



□その他

・[連載]ウォーゲーム英雄伝説

 第7回。テーマはオーストリア継承戦争で、ゲームは「Fredrick's War」(Decision Games/S&T No.262/2010年)。七年戦争はGJ誌自身や、懐かしいタクテクスに記事が載っていたりしましたから、そこそこ知っているつもりですが、その前の継承戦争は「マリア・テレジアが継ぐの継がないのでもめたのだっけ」程度の知識だったから、何がなんだか解らなくなるくらいゴチャゴチャした戦い模様にくらくらしました。まあ、そういう複雑な話を解きほぐしながら読んでいくのがまた楽しいわけですが・・・


★次回予告

 No.38(2011年3月1日発売)は、特集が「賤ヶ岳戦役」で付録ゲームも「賤ヶ岳戦役」。No.26で「賤ヶ岳合戦」というゲームが付きましたが、今度はキャンペーンレベルのゲームとのこと。


□コメント

 特集は「抽象化されたカードゲームだからヒストリカルノートを載せても仕方ない」という判断との事で、歴史記事は無し。まあ過去にも同テーマのゲームが有ってそちらにガッチリ書いてあったので、今回載っていなくても困らないといえば困らないのですが、せめて半ページくらいで概要ぐらい載せても良かったのでは。

 まあ、今日GJを手にする人が「ソロモンの戦いってなんですか・・・?」という初心者という可能性はほぼゼロでしょうけど、最初から「お前らソロモンの戦いなんて説明不要だよな!?」みたいなノリで行かれるのもちょっとね。兵器解説はみっちりしていますので、別に読者軽視とかいう事でも無いのですが、ちょっち気になったといえば気になったのであります。