小説「テルムの女帝」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 400巻)の感想です。
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■データ(公式)
http://www.amazon.co.jp/dp/415011806X/
テルムの女帝 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-400 宇宙英雄ローダン・シリーズ 400) [文庫]
クルト・マール (著), ウィリアム・フォルツ (著), 工藤 稜 (イラスト), 嶋田洋一 (翻訳)
文庫: 272ページ
出版社: 早川書房 (2011/5/5)
言語 日本語
ISBN-10: 415011806X
ISBN-13: 978-4150118068
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■宇宙英雄ローダン・シリーズ[400]巻
日本で発売されている小説では最長を誇るSF「宇宙英雄ローダン・シリーズ」の一冊です。
発売 = 2011/05/10
サイクル= 第12サイクル「アフィリー」(799話)/第13サイクル「バルディオク」(800話)
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◇799話 テラとの別離(クルト・マール)(訳者:嶋田洋一)
地球では「小陛下」の発する放射がますます強力になり、このままではテラ・パトロールは異人に屈してしまう事が明らかになった。テラ・パトロールは一旦地球を離れるため、宇宙船を探そうとするが?!
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「アフィリー」サイクル最終話。ローダンで初めて「サイクルの最終話なのに、何も終っていない」という不思議な話となりました。マール先生は今回は調子が良かったのか、キビキビした展開にのめり込みましたね。それにしても「小陛下」ってただの洗脳放射発生アイテムかと思っていたら、実はフルクースの上司で、凄く尊大そうな口調で話してます。これには驚いた。
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◆800話 テルムの女帝(ウィリアム・フォルツ)(訳者:嶋田洋一)
遥かな過去、数百万年の歴史を持つ『ソベル人』の文明は、衰退し消滅しつつあった。最後の理性的なソベル人たちは、自分たちの誤った進化を他の種族が辿らないようにするため、自分たちの知識を宇宙に送信しようとするが!?
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「バルディオク」サイクル開幕。いきなり「テルムの女帝」誕生物語です。既に大昔に、有志が作った同人誌でこの話は読んでいたのですが、それだけにハヤカワ版でそこまで来た事に軽く感動しました。お話も面白く、新サイクルのスタートとして掴みはバッチリでしたね。
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ついに400巻に到達! …、しかし、過去の100巻・200巻・300巻到達の時は、SFマガジン増刊号が出版されたり、ハンドブックが刊行されたりとお祝いムードでしたが、今回は記念的な動きは殆ど無しで、イラスト担当の工藤氏の直筆イラストパネルがプレゼントされるくらいです。寂しいですね。まあ、ハヤカワ関係者は、五十嵐氏を始めとして、月二回刊行で手一杯で、他のことをする余裕が無いでしょう。ここはファンクラブとかの有名人に協力を仰いで記念冊子でも刊行すれば、良いお祝いになったでしょうに。
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★表紙絵
メインはローダンの顔のアップで、例のアゴに手を当てた決めポーズ。背景は地球。
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★予告
次巻401巻タイトルは「大宇宙のセイレーン」(2011年5月20日発売予定)。
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★おまけ
あらすじネタバレ版はこちらへ。
■ペリー・ローダンへの道
http://homepage2.nifty.com/archduke/PRSindex.htm
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テルムの女帝 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-400 宇宙英雄ローダン・シリーズ 400) (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: クルト・マール,ウィリアム・フォルツ,工藤稜,嶋田洋一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/05/05
- メディア: 文庫
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