感想:アニメ(OVA)「A-Ko The VS(ヴァーサス)」第1話『BATTLE1 GRAY SIDE』(1990年)

A-KO THE バーサス [Laser Disc]

 アニメ(OVA)「A-Ko The VS(ヴァーサス)」の感想です。
(※以下、結末まで書いてありますのでご注意ください)

 CS放送AT-Xでの視聴です(放送日:9/11(日))。


■概要

 1986年〜1989年に展開された「プロジェクトA子」シリーズの派生作品。ただし主役3人の名前と外見と声以外は元シリーズとは関係ない宇宙SFモノです。創映新社も関係ないみたい。


■スタッフ
監督・脚本:西島克彦
キャラクターデザイン・作画監督本橋秀之
音楽:田中公平


■キャスト
A-KO 伊藤美紀
B-KO 篠原恵美
C-KO 富沢美智恵
チチ・ライザ 島津冴子
グラッシュ 竹村拓
ゲイル 速水奨
マルテン 菊池正美
会長 阪修
C子の付き人 高山みなみ

第1話 『BATTLE1 GRAY SIDE』

■あらすじ

 時代はいつかで宇宙のどこか。寿財閥の令嬢C-KOは、10歳の誕生日に悪人コンビに誘拐されるが、偶然からとある星の砂漠に転落し、結果的にハンターコンビのA-KOとB-KOに出会う。ところがA-KOたちの家に悪党たちが現われ、再びC-KOをさらって行った。A-KOとB-KOは後を追うが、B-KOは殺されてしまう。そこに異星の捜査官マルテン(てるてる坊主みたいなキャラ)が現われ、A-KOにB-KOを生き返らせる代わりに犯罪者逮捕に協力して欲しいと言う。A-KOは了承し、生き返ったB-KOと共に悪人たちを追った。


■感想

 初見。スタッフ名を見ると監督と脚本が西島克彦氏と言う事で、初代プロジェクトA子と同じ布陣です。しかし・・・、作画監督もりやまゆうじ氏は去ってしまい、絵はもう以前の面影も有りません・・・、似ているいない以前に作画レベルが低すぎですよこれ。創映新社は関わっていないらしく、制作はスタジオ・ファンタジアネクスタートというところでした。

 うーむ? なんというか設定的には「ブライガー」と「バクシンガー」みたいな「声優は一緒だけど設定はまるで違うよ」という流れを思い出させますが、前作までと絵がまったく変わってトホホになっている有様は、『エッチなゲームが大ヒットしたものの、その後スタッフが丸ごと辞めてしまい、仕方なく全く別の原画家をつれてきて、なんとか似せた絵を描かせている』というシチュエーションを思い出させます・・・、有ったねぇ、バーディーソフトの「CAL」とか。

 中身は思ったほど酷くは無かったのですか、所詮B級でしかなかったし、これを見てA子ファンも「もうこれはついていけない・・・」と思ったんじゃないかなぁ。でも後編は見るつもりですけどね。

 それにしても西島克彦氏って「AIKa」とか「ナジカ電撃作戦」とかで、エロい絵とオタな話のアニメを好き放題作っているようなイメージでしたが、こんなXXな作品にも関わっていたんですねぇ・・・