感想:NHK番組「クローズアップ現代」『アニメを旅する若者たち “聖地巡礼”の舞台裏』(2012年3月7日)

●アニメを旅する若者たち “聖地巡礼”の舞台裏
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3171

>特別に有名な名所があるわけでもない地方の町に、突然、若者が大挙して訪れる。そんな現象が全国各地に広がっている。共通しているのはアニメの舞台となったこと。その地を“聖地”になぞらえ、“聖地巡礼”ブームが広がっているのだ。

>今や“聖地”は全国400カ所以上、10億円の経済効果に湧く町もある。聖地を生み出しているのは登場人物の生活を、実際の町のたたずまいを背景に描く「日常系」と呼ばれるアニメ。

>放送前から特産品や観光名所を登場させてもらおうと奔走したり、4カ国語に翻訳し海外のファンを狙ったりする自治体もでてきた。ブームの裏には、経済環境の悪化で苦境に立つ制作会社の戦略がある。実在の町をモデルにすれば、架空の町をゼロから構築する場合に比べ、時間も経費も削減できるという。“聖地巡礼”ブームの謎を解き、コンテンツ立国を目指す日本の現状と課題を探る。

 すっご。オタ必見的な番組でした。もうかつてのMAG・ネットみたいな特集でしたね。

 扱われたアニメは「らきすた」「たまゆら」「あの花」「花咲くいろは」「トゥルーティアーズ」「輪廻のラグランジェ」「埼玉県オリジナルの観光アニメ」

 いきなり番組のオープニングで「たまゆら」で竹達演じるキャラ(ぽって)が「クローズアップ現代はじまるよ」みたいな事を言い出して度肝を抜かれました。まさにMAG・ネット的。

 実在の町をアニメの舞台に使うのは単に「経費節減」という世知辛い理由だそうです。一から架空の町の設定なんか造る時間が無いから、手っ取り早く有り物、というか現実の町を使う、という事で始まったんですって。

 しかしひょうたんから駒というか、それでオタが大挙してやってきて「聖地」が儲かる事が解ったので、「輪廻のラグランジェ」というアニメでは鴨川の自治体とか住民が自分から売り込みをかけるというか、「アニメの中にこんな名物を出して欲しい」とか会議で打ち合わせしていました。しかし2chで評価をチェックしてみると、「あんまり宣伝しているのはあざとい」みたいに言われていたりして。なかなか難しいですね。

 と言う事で、なかなか上手くまとめていました。