情報:漫画:最終回「てんむす」(稲山覚也)(週刊少年チャンピオン2012年53号)(2012年11月29日発売)


(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

秋田書店週刊少年チャンピオン
http://www.akitashoten.co.jp/index2.html

■あらすじ

 結局、天食祭は龍聖高校の部長が優勝し、天子は追い上げたものの(挑発的なリボンキャラと一緒に)二位に終った。しかし龍聖の部長は特に願いが無いため、天子の願いを代理で願ってくれる事になった。

 二年後、結日高校は二年連続準優勝を果たしていた(例の病気の子供は回復している模様)。そして、新入生が食い道部に興味を持つところでおしまい。


■感想

 2011年10号からの連載が遂に最終回。「女子学生+大食い」という、一見結びつきそうに無いキーワードから、面白い話を紡ぎだしていました。第一回からこれは!と思っていましたが、期待通りの漫画でした。さてこの漫画、どこが気に入ったかと言うと、


(1)女の子が一杯

 「巫女の大食いバトル」モノなので、主人公をはじめ部員はみんな女の子。戦う相手も女の子。唯一マネージャーだけが男子ですが、凄い脇役。ということで「けいおん!」から始まった、あの手の「とにかく女の子がいっぱい漫画」なのがイイ。


(2)部活漫画

 仲間達とともに優勝目指して頑張る!という王道部活ストーリーが良し。


(3)大食いのウンチク

 ただ女の子がたくさん食べる、だけではなく、意外に大食いのウンチクが確か。「食いしん坊!」(土山しげる)で語られていたような、料理毎の攻略方法が語られていてウンチク面でも満足感を得られました。


 というところですねぇ。ラストは天子が逆転優勝と思いきや、意外にも僅差で届かずという意表をつく結果でしたが、最終的にはハッピーエンドでしたし、満足度の高い終り方でした。チャンピオンで久々のヒットじゃないですかね。